E04640 Japan GAAP
前期
7.46億 円
前期比
101.3%
当社の現在営んでいる事業は次の通りであります。
(1) 当社は主に27ホールコースの設備によるゴルフ場の経営を行っております。
(2) 太陽光・風力による発電並びに売電の事業経営を行っております。
(3) ゴルフ場に附帯する練習場、売店等の施設を経営し、会員及び一般客の利用に供しております。
なお、当社はゴルフ事業及びこれに付帯する業務の単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略しております。
(1)経営成績等の状況の概要
①財政状態及び経営成績の状況
当事業年度の日本経済は、自然災害や一部自動車メーカーの工場稼働停止などもあり、一部に弱めの動きがみられましたが、マイナス金利の終了、日経平均株価が史上最高値を更新、春闘賃上げ率はバブル期以来の伸びを記録、米欧など堅調な海外経済や内需を背景に企業収益は改善し、設備投資も緩やかな拡大傾向にありました。一方、個人消費は食料品を中心に物価高による節約志向が高まり、弱含みの展開となりました。25年度の国内経済は、物価上昇の影響を受けつつも春闘で昨年に続く高めの賃上げ率が見込まれ、個人消費は緩やかな回復傾向が続き、設備投資もデジタル化、脱炭素化、サプライチェーンの強靭化の取組みや人手不足対応など拡大傾向が続くとみられます。海外経済もAIの利用拡大を受けた半導体などIT関連財の回復が見込まれ、総じて景気回復は続くと予想されています。一方、ウクライナや中東情勢の緊迫化、不動産市場の低迷が長期化する中国経済の先行きや大統領が交替した米国の通商政策の行方、米中の貿易摩擦が再燃する懸念など不安定な国際情勢や金融経済環境は、景気下振れの大きなリスクといえます。こうした景気失速の懸念が高まるリスクに加え、物価や資源価格の動向、人材確保のための賃上げ対応などの従業員の処遇改善を含め、企業を取り巻く環境は厳しさを増すものと思われます。
ゴルフ場業界におきましては、来場者は夏季の記録的な猛暑や大雨の影響もあり、前年を下回る結果となりました。
当クラブは地域トップ水準の安全・快適・良質なコースコンディションの維持・改善に取組んで参りましたが、昨夏の猛暑と日照りに加え一部の井戸の故障が重なり、撒水不足からフェアウェイの一部が芝枯れし、プレーヤーの皆様に多大なるご迷惑をおかけすることとなりました。ダメージの大きな箇所は芝の張替を実施するとともに保水性のある改良剤の散布など散水効率を高める更新作業を実施し、芝の再生・フェアウェイの復活に向けコース管理スタッフが全力で取り組んでおります。また、猛暑時における撒水体制を抜本的に見直し、再発防止対策を徹底いたします。この他、ピンクティの拡張(中No6,7、浜名湖No6,7,8、潮見No4,6,8)、バンカー内排水機能改善工事(21ヵ所)、浜名湖No6水中ポンプ更新工事・中No4井戸二重ケーシング工事、カート道の舗装整備(中No5,8、浜名湖No9、潮見No5)工事等安全対策の強化、利便性の向上に努めて参りました。また、引続き近隣エリアで松くい虫被害が拡大しており、当クラブのコースコンセプトでもある「美しい松林」を守るために、航空散布や樹幹注入剤などによる松くい虫防除対策を強化しております。
営業面ではK-MIXゴルフクリニックなど協賛企業とのコラボ企画・四季折々の食材を活かしたバイキングデーなどによる誘客活動や新規コンペ需要の取込みに加え、「ゴルフサバイバル」「女子ゴルフペアマッチ選手権」などBSTV放映による宣伝効果やSNSを活用した情報発信によりクラブの認知度向上に取組んだ結果、7~8月の記録的な猛暑や8月の台風による実質5日間のクローズなど天候不順の影響もあり、最近時のピークであった昨年実績の49,195を下回りましたが、年間来場者は48,420人(前期比△1.6%)と、2022年を上回るの48千人越えの着地となりました。
a 財政状態
(資産)
当事業年度末における資産は、前事業年度末と比べ19,958千円減少し2,905,844千円となりました。流動資産は、前事業年度末と比べ70,180千円減少し1,021,238千円(前期比6.4%減)となりました。この主な要因は、設備投資の増加及び現預金から長期性預金へ50,000千円預け替えによるものです。
固定資産は、前事業年度末と比べ50,222千円増加し1,884,606千円(同2.7%増)となりました。有形固定資産は、前事業年度末と比べ8,721千円増加しておりますが、この主な増減内訳は、中No4 6号井戸調査・二重ケーシング工事12,900千円、フェアウェイ用無人自動芝刈機購入22,000千円等による有形固定資産取得106,160千円、減少要因が減価償却額97,438千円であります。投資等が45,090千円増加しておりますが、この主な要因は、現金預金50,000千円を長期性預金に預け替えたことによるものです。減少要因は、長期前払費用が2,392千円、繰延税金資産が2,517千円減少したことによるものです。
(負債)
当事業年度末における負債は、前事業年度と比べ27,050千円減少し601,030千円(同4.3%減)となりました。
流動負債は前事業年度末と比べ38,392千円減少し431,929千円(同8.2%減)となりました。この主な要因は、未払費用の減少13,967千円、契約負債の減少10,136千円、未払消費税等の減少9,294千円、未払法人税等の減少6,611千円によるものです。
固定負債は前事業年度末と比べ11,342千円増加し169,101千円 となりました。この主な要因は、退職金支給規程の改定に伴う退職給付引当金の増加10,382千円であります。
(純資産)
当事業年度末における純資産は、前事業年度末と比べ7,091千円増加し2,304,814千円(同0.3%増)となりました。この結果、自己資本比率は79.3%となり、1株当たりの純資産額は前事業年度末と比べ2,954円71銭増加し960,339円33銭となりました。
b 経営成績
会費、食堂売上高及び風力発電の売電収入を加えた当期の売上高は、料金収入は微減となりましたが、年会費改定による会費収入が13,396千円増加したことに加え、稼働状況が堅調であった発電収入も1,543千円増加したことなどにより、前期比9,645千円増の755,880千円となりました。売上原価はコース管理費用が前期並みに留まったことに加え、キャディ費用が人員減を主因には7,979千円減少したこと及び食堂原価、競技費が微減となったことなどから9,690千円減少しました。一方で販売費及び一般管理費は賃上げによる人件費の増加を主因に8,977千円増加しました。結果として、営業利益は前期比10,358千円増益の12,852千円、営業外損益を加減した経常利益は17,449千円と前期比増益を確保しました。
当事業年度のキャッシュ・フローにつきましては、現金及び現金同等物(以下「資金」という)は176,858千円増加し、期末残高は、456,085千円となりました。
営業活動によるキャッシュ・フローは税引前当期純利益17,449千円に対して非資金費用である減価償却費102,278千円及び退職給付引当金の増加額10,382千円等を加減算した結果、82,156千円となり前期に比べ51,755千円の減少となりました。
投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得による支出△104,048千円、無形固定資産の取得による支出△1,250千円を定期預金払戻で賄い、94,701千円となり前期比145,208千円増加しております。
③ 生産、受注及び販売の実績
(注) 1 当社の顧客に付与したポイントの調整額を記載しております。
2 その他には、競技参加料及びその他の収入が含まれております。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は当事業年度末現在において判断したものであります。
①当事業年度の経営成績等の状況に関する分析・検討内容
当社の当期における経営成績等は、「財政状態及び経営成績の状況」で述べたとおり、7~8月の記録的な夏の猛暑に加え、8月の台風による天候不順の影響もあり、県内の来場者数は前年を下回る結果となりました。来場者動向に加え、農薬・電気料の値上がりや人材確保のための従業員処遇改善への対応、老朽化設備の維持更新投資など経営課題が山積する状況が続くものと思われます。
こうした中で当社では、安全・快適・良質なコースコンディション・サービスの提供を目指し、松くい虫防除対策の強化やカート道の整備・ピンクティーの拡張、バンカー排水改善工事など利便性の改善や安全対策にも取組んで参りました。また、協賛企業とのコラボ企画や新規コンペ需要の取込みに加え、TV放映による宣伝効果やSNSを活用した情報発信などクラブの認知度向上に取組んだ結果、入場者は48,420人(前期は49,195人)、売上高は755,880千円となりました。
売上原価は、コース管理費用が前期並み留まったことに加え、キャディ費用が人員減を主因に7,979千円減少したこと及び食堂売上原価、競技費用が微減となったことなどから9,690千円減少しました。一方で販売費及び一般管理費は、賃上げによる人件費の増加を主因に8,977千円増加しました。結果として、営業利益は前期比10,358千円増益の12,852千円、営業外損益を加減した経常利益は17,449千円と前期比増益を確保しました。
上記により、当期純利益は、前期比2,928千円増益の7,091千円となりました。
a 経営成績に重要な影響を与える要因について
「財政状態及び経営成績の状況」で述べたとおり、先行きにつきましては、個人消費の回復や底堅い生産・輸出を背景に緩やかな回復基調が続くとの見方がある一方、不安定な国際情勢や金融経済環境は、企業活動と消費活動の両面への影響も大きく、エネルギー価格や原材料費の高騰などによる物価高や人手不足に対する賃上げ対応などを含め、企業を取り巻く環境は厳しさを増すものと思われます。こうした景況感の悪化や消費者マインドの低下は、来場者の減少や低価格競争の激化による客単価の下落が懸念されるとともに、原材料等の価格上昇や賃上げ対応による経費増加、風力発電設備の故障リスクなど引続き厳しい経営環境が予想され、営業収益の見通しにつきましては、下押しリスクが高いものと予想しております。
b 戦略的現状と見通し
メンバーシップゴルフ場として、安定した高品質なコースコンディションの提供と名門に相応しいマナー・エチケットの定着化を目指し、更なるブランド力・企業価値の向上を図って参ります。具体的には、当社の強みであるキャディ付プレー、評価の高いコースコンディション・練習施設を活かした各種イベントの充実、SNSを活用したタイムリーな情報発信の強化、継続的なキャディサービスの品質向上・カート道の整備などの安全対策の強化に加え、新たにゴルフシミュレーターを導入することにより、初心者から上級者まで幅広いレッスンニーズに対応可能な練習環境を提供し、他クラブとの差別化を図って参ります。
c 資本の財源及び資金の流動性についての分析
当社は、事業運営上必要な流動性及び資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。
当社の運転資金の主なものは、ゴルフ場コースの運営及び維持管理に伴う費用、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、ゴルフ場コースの改修及び維持管理用資産の購入等の設備投資によるものであります。
運転資金・設備資金につきましては全て自己資金により調達しております。なお、当事業年度末における借入金等の有利子負債はなく、現金及び現金同等物の残高は456,085千円であります。
d 経営者の問題認識と今後の方針について
当社の経営陣は、現在の事業環境及び入手可能な情報に基き、最善の経営方針を立案するよう努めておりますが、不安定な国際情勢や金融経済環境の影響による景気減速も懸念され、来場者及び料金収入への影響のほか、農薬・燃料等の値上がりや人手不足に対する賃上げ対応など、今後も当社を取り巻く事業環境は更に厳しさを増すことが予想され、一層の営業努力と生産性向上に向けたDXへの取組強化が必要と認識しております。
②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当社の当事業年度のキャッシュ・フローは、上記(1)②に記載しております。当社の資本の財源及び資本の流動性については当事業年度末の流動負債合計431,929千円に対し、現金及び現金同等物が456,085千円あることから特に問題はありません。
③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社の財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して作成しています。その作成には経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを必要とします。経営者は、これらの見積りについて過去の実績等を勘案し合理的に判断していますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。
当社の財務諸表で採用する重要な会計方針は、「第5〔経理の状況〕」に記載していますが、特に次の重要な会計方針が財務諸表作成における重要な見積りの判断に大きな影響を及ぼすと考えています。
a 退職給付引当金
従業員の退職給付に備えるため、当事業年度末における退職給付債務(簡便法)に基づき計上しており、当該退職給付債務は、当事業年度における要支給額に基づいて算定されております。
b 役員退職慰労引当金
内規による期末要支給額に基づいて算定されております。