E04646 Japan GAAP
前期
3.72億 円
前期比
101.8%
昭和35年11月7日備南観光開発株式会社が設立され、福山市神村町西山地区に18ホールズのゴルフ場の建設に着手した。昭和36年10月22日アウトコース9ホールズを開場し、松永カントリークラブとして営業を開始。同年12月10日にはクラブハウスが落成した。
そして、昭和37年9月30日インコース9ホールズを開場し、国際規格に適合する18ホールズ(現6,617ヤード、パー72)のゴルフ場として営業を行っております。
会社の経営は下記の経営組織によって運営しています。
ゴルフ場の資産は当会社が所有し営業の収支計算は当会社へ帰属することになっている。
ゴルフ場の営業の収支はクラブ会員及びその紹介による非会員のコース利用料金により運営されている。
本クラブ正会員には個人会員、法人会員がある。
個人会員は会社の株主で当会社の株式6株、法人会員は12株以上を所有した上で会員権2口以上の法人記名会員となる資格を有し、クラブに入会手続を経て正会員としてゴルフ場の諸施設を利用出来ることになっている。
松永カントリークラブ役員は下記の通りです。
現在 個人会員数 709 名 法人会員数 203名 総会員数 912名
会費 1名につき 年36,000円
入場料並びに各種料金は下記の通りである。
令和5年9月30日現在
キャディフィ 1R当り 4バック3,500円 3バック4,500円 2バック6,000円です。
カートフィ 1R当り 2,200円です。
当社には、子会社がなくゴルフ場経営しか行っておりませんので、セグメントの記載はしておりません。
前事業年度に引き続き経営環境は非常に厳しい中で、営業活動の強化、合理化に努めました。
また、新型コロナウィルスの影響は少なくなり、来場者数は回復基調となっております。これに伴い、企業コ
ンペ開催やプレー後のレストラン利用についても増加してきています。
当期の来場者は、近年にない猛暑やコロナの第5類への移行等環境の変化もありましたが、オープンコンペ
や食堂メニューの新企画等集客により、32,081人(前期比0.9%減)となりました。また企業コンペやパーテ
ィーの増加により食堂売店では増収となる等、営業収入は378,772千円(前期比1.8%増)となりました。
売上原価、販売費及び一般管理費においては、水道光熱費や肥料薬剤の増加、また派遣キャディ、ポーター
関連費用等が増加(前期比15.1%増)となるも、消耗品費、カート関連費用等の減少により全体で368,062千
円(前期比2.2%減)となりました。
この結果、営業利益は10,709千円となり、営業外収益の会員登録料収入等を加え、経常利益は24,295千円(前期比92.1%増)、当期純利益は16,010千円(前期比80.4%増)となりました。
今後の取り組みとして、イベントの充実や集客活動強化による「来場者数」の増加を図ること、また魅力ある食事メニューづくりにより、「売上高」の増加を目指します。
(2) 財政状態の状況
当事業年度末における財政状態は、前年同期と比べ資産合計は17,838千円の増加、負債合計は1,828千円の増加、純資産合計は16,010千円の増加となりました。
資産の主な変動要因は、現金及び預金の増加50,831千円、未収入金の増加2,681千円、有形固定資産の減少
35,903千円によるものです。
負債の主な変動要因は、リース債務の減少9,720千円、未払消費税の増加5,486千円、未払法人税の増加
3,146千円によるものです。
純資産の主な変動要因は、当期純利益の計上により16,010千円増加したことによるものです。
当事業年度における現金及び現金同等物(以下資金という)は、営業活動により65,729千円増加しましたが、投資活動により5,181千円減少し、財務活動により9,720千円減少したため、前年同期と比べ50,828千円増加(前期は293千円の増加)し、期末残高は251,035千円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度において営業活動の結果増加した資金は、65,729千円(前年同期は51,826千円の増加)となりました。これは、税引前当期純利益が24,295千円、減価償却費が41,164千円発生したこと等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度において投資活動の結果減少した資金は、5,181千円(前年同期は41,813千円の減少)となりました。これは、有形固定資産の取得による支出が5,177千円発生したこと等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度において財務活動の結果減少した資金は、9,720千円(前年同期も9,720千円の減少)となりました。これはリース債務の返済による支出が9,720千円発生したことによるものであります。
当松永カントリークラブでは自然を生かした手づくりのコースで、樹木に囲まれた各ホールは攻めるのに技術を必要とされるコースで距離は少し短く18ホールズ(6,617ヤード、パー72)で1日の収容能力は230名位でありますが、待時間を考えて200名位に止める様に致しております。
食堂収容人員は50テーブル200名と専用ミーティングルームによりゆっくりとパーティーも出来ます。
練習場は、15打席であります。その他にバンカー練習場、パター練習場、アプローチ練習場があります。
(注) 1 キャディフィはキャディに対する賃金として支出する。
2 競技参加料は競技の賞品代として支出されるものである。
3 練習場収入、競技参加料、ロッカー貸料、雑収入の合計額が損益計算書の売上高の雑収入と合致する。
経営者の視点による経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は以下のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。
当社の財務諸表は、一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されていますが、この財務諸表の作成にあたっては、経営者により、一定の会計基準の範囲内で見積りが行われている部分があり、資産負債や収益・費用に数値が反映されています。これらの見積りについては、継続して評価し、必要に応じて見直しを行っていますが、見積りには不確実性が伴うため、実際の結果はこれらとは異なることがあります。
このうち、繰延税金資産の回収可能性の判断にあたっては、将来の課税所得の見積り等に基づいて検討しており、これらの変動等により、見積り及び仮定の見直しが必要となった場合、翌事業年度以降の財務諸表において認識する繰延税金資産及び法人税等調整額の金額に重要な影響を与える可能性があります。
なお、当ゴルフ場は、新型コロナウィルス感染拡大の影響も少なくなり、入場者数は回復基調にあります。
そのため、新型コロナウィルス感染症による業績への影響は限定的であると仮定して会計上の見積りを行ってい
ます。
(2) 財政状態の分析
(資産)
資産合計は1,565,333千円(前事業年度比17,838千円増)となりました。
流動資産の増加(前事業年度比53,478千円増)は、現金及び預金の増加50,831千円が主な要因であります。
固定資産の減少(前事業年度比35,639千円減)は、減価償却の計上41,164千円が主な要因であります。
(負債)
負債合計は73,465千円(前事業年度比1,828千円増)となりました。
流動負債の増加(前事業年度比3,803千円増)は、未払法人税等・未払消費税等の増加8,633千円とリース債務等の減少7,290千円が主な要因であります。
固定負債の減少(前事業年度比1,974千円減)はリース債務の減少2,430千円が主な要因であります。
(純資産)
純資産合計は1,491,867千円(前事業年度比16,010千円増)となりました。
純資産の増加は、繰越利益剰余金の増加によるものであります。
(業績等の概要)(1)経営成績の状況と取り組み(3)キャッシュ・フローの状況に記載しております。
(4) 資金の財源及び資金の流動性の分析
(資金の概要)
当社の事業活動における主な資金需要は、コース維持費、プレー費、販売費及び一般管理費の運転資金と
コース及びクラブハウス設備に係る設備資金です。
(資金財源及び財務内容)
資金財源については、当社は、短期運転資金、長期運転資金ともに内部資金を活用することを、基本方針
としております。金融機関からの借入による資金調達は行っておらず、当事業年度において借入金の残高は
ありません。
資金の流動性については、当事業年度末の現金及び現金同等物の残高は251,035千円となっております。