株式会社中山カントリークラブ

サービス業ゴルフ場

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最終更新:

E04651 Japan GAAP

売上高

8.16億 円

前期

7.57億 円

前期比

107.8%


3【事業の内容】

 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社(株式会社中山カントリークラブ)及び親会社により構成されており、当社はゴルフ場事業を主に営んでおります。

23/07/28

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)経営成績等の状況の概要

 当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。

 ①財政状態及び経営成績の状況

  当事業年度(2022年5月1日~2023年4月30日)におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の影響による経済活動の制限と緩和が繰り返されつつも、コロナ後を見据えた動向となっておりました。しかしながらウクライナの情勢が影響し、エネルギー資源、食料原料等の高騰による輸入インフレ等のマイナス要因が加わったため、景気の回復は未だ見通せない情勢となっております。

  当社事業の属するゴルフ場業界におきましても、従来よりのプレーヤーの高齢化や同業者間における顧客獲得競争による低価格化の傾向、加えて上記影響による光熱費を筆頭とする経費の大幅な上昇等により厳しい経営環境が続いております。

 こうした中にあっても当社は、季節に応じたきめ細やかな料金体系を整え営業体制を強化すると共に、クラブハウス内装の改修や厨房・事務機器のリニューアル及びカートナビゲーションの導入やコース管理機械を順次最新機種に入替えコースコンディションの維持向上に努めて参りました。この一方で不急の設備投資の先送りを行い、従業員の雇用維持や新たな人材確保にも努めました。

  その結果、当期の営業日数は355日(前期比7日増)となり、入場者数は47,983名(前期比551名増)となり、売上高は815,998千円(前期比58,963千円増)となり、当期純利益は102,499千円(前期比6,385千円減)となりました。

 

     ②キャッシュ・フローの状況

       当事業年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前事業年度に比べ100百万円減少し162百

      万円となりました。

 当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 営業活動の結果得られた資金は、当事業年度は前事業年度に比べ37百万円増加し、128百万円の収入(前年同期は91百万円の収入)となりました。

 これは、2022年4月にプレー料金を改定したことにより営業収入が前期比72百万円増加したこと、法人税等及び消費税等の支払による支出が前期比62百万円減少したことによるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 投資活動の結果使用した資金は、当期はクラブハウスロビーの改修やコース管理機械等の購入などの設備投資を行った結果、有形固定資産の取得による支出が30百万円(前年同期は3百万円の支出)となりました。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 財務活動の結果使用した資金は、198百万円の支出(前年同期は87百万円の支出)となりました。

 これは、主に長期借入金の返済による支出が192百万円(前年同期は181百万円の支出)あったことと、前年同期は長期借入れによる収入が100百万円あったことなどによるものであります。

 

 

③生産、受注及び販売の実績

 当社は、ゴルフ場事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。なお、当事業年度の販売実績を示すと、次のとおりであります。

(単位:千円)

 

区分

第62期

(自 2022年5月1日

至 2023年4月30日)

前年同期比

ゴルフ場売上

439,270

0.2(%)

練習場売上

7,669

△1.3

食堂・売店売上

135,983

9.3

雑売上

151,914

43.4

年会費・ロッカー費収入

81,161

0.8

合計

815,998

7.8

 

(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

  経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。

①重要な会計方針及び見積り

 当社の財務諸表は、我が国において、一般に公正妥当と認められている会計基準に基づいて作成されております。この財務諸表の作成にあたり、重要な会計方針及び見積りにつきましては、十分検討して作成しております。

 

②当事業年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容

 売上高は815百万円(前事業年度比58百万円増)となりました。

新型コロナ感染症の影響が落着きを見せたことから、来場者数は前年を551名上回り47,983名となりました。天候の影響によるクローズ日数が減少したことから、営業日数は前年比7日間の増加となり会員・ゲストともに前年を上回りました。また、プレー料金(売上区分で雑売上に含まれる「諸掛」)を2022年4月に会員・ゲストともに1人1,000円(消費税抜き)の値上改定したことにより、売上高の増加が図れました。

  販売費及び一般管理費につきましては、699百万円(前事業年度比62百万円増)となりました。これは主に、従業員の雇用維持や新たな人材確保に努めたことによる人件費の増加、ゴルフカートや吊り橋などの設備の維持修繕とゴルフコース整備に努めたことによる修繕費などの増加に加え、エネルギー価格を始めとする諸物価の高騰などから諸経費が増加したことによるものです。

  この結果、営業利益は73百万円(前事業年度比6百万円減)となりました。

営業外収益は、名義書替の受取手数料が減少したことにより81百万円(前事業年度比12百万円減)となりました。

営業外費用は、支払利息等の減少により10百万円(前事業年度比2百万円減)となりました。

以上の結果、経常利益は144百万円(前事業年度比17百万円減)となり、当期純利益は102百万円(前事業年度比6百万円減)となりました。

 また、当社事業年度末の財政状態は次のとおりであります。

資産の部では、資産合計は、4,818百万円(前事業年度比101百万円減)となりました。

流動資産の減少(前事業年度比101百万円減)は、現金及び預金の減少が主な要因であります。

固定資産の増加(前事業年度比257千円増)は、設備投資による有形固定資産等の取得が減価償却を上回ったことによるものであります。

負債の部では、負債合計は、1,391百万円(前事業年度比203百万円減)となりました。

流動負債の減少(前事業年度比77百万円減)は、1年内返済予定の長期借入金、未払法人税等の減少が主な要因であります。

固定負債の減少(前事業年度比126百万円減)は、長期借入金の減少が主な要因であります。

以上の結果、純資産は3,426百万円(前事業年度比102百万円増)となりました。

  ゴルフ場業界を取り巻く環境は、厳しい情勢が続くと思われます。引き続き安全・安心なプレー環境の提供により、収益の確保と健全な経営基盤の確立に努めてまいります。

 

 

 

③キャッシュ・フローの状況

 キャッシュ・フローの分析につきましては、「第2 事業の状況 4.経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要②」に記載のとおりであります。

④資本の財源及び資金の流動性

 当社は、借入金返済資金を含めたゴルフ場の運営上必要な資金の流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。ゴルフ場運営上必要な設備投資などこれらの資金需要につきましては、営業収益の確保とコスト削減を柱とした営業キャッシュ・フローの改善並びに金融機関からの借入金によって調達を図っております。