E04673 Japan GAAP
前期
22.1億 円
前期比
108.0%
当社は、茨城県内に宍戸ヒルズカントリークラブ(36ホール)と静ヒルズカントリークラブ(18ホール)のゴルフ場並びにヒルズゴルフアカデミーを経営しております。
これを事業系統図によって示すと次のとおりであります。
なお、当社の事業は単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。
森ビルゴルフリゾート株式会社
※画像省略しています。
(1)経営成績等の状況の概要
当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の
状況の概要は次のとおりであります。
①財政状態及び経営成績の状況
当事業年度における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症が令和5年5月に5類に移行されるに伴い、行楽や観光等が活発化し、経済活動の正常化への動きが見られたものの、ロシア・ウクライナ情勢や中東情勢に起因する資源価格の高騰、欧米各国のインフレ懸念に伴う金利上昇、これに伴う円安の進行による輸入原材料の価格高騰などにより景気の先行き不透明な状況が続いております。
ゴルフ場業界におきましては、コロナ禍を経た生活様式の変化により、若年層を中心としたゴルファーが増加するなど明るい兆しが見られますが、資材価格並びに人件費の上昇等厳しい経営環境が継続しております。
このような状況のもと、宍戸ヒルズカントリークラブでは、練習場及びアプローチ練習場改修工事を実施し、
更に静ヒルズカントリークラブも含め、両コースにてカート道路の付け替工事や樹木剪定等のコース整備を実施し、ご来場いただいたお客様が安全・安心にプレーいただけるよう、来場者の満足度の向上に努めました。
また、6月には宍戸ヒルズカントリークラブ西コースにて、21回目となる「BMW日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ」、10月には静ヒルズカントリークラブにて、JLPGAステップアップツアー「静ヒルズレディース森ビルカップ」を開催し、大会開催効果により知名度があがり、営業活動に大きく貢献しております。
以上の結果、当事業年度の業績につきましては、来場者は宍戸ヒルズカントリークラブ前年度比101.1%の
81,901人、静ヒルズカントリークラブは同97.2%の44,945人となり、売上高はプレー料金の適正の維持、コンペ
増によるプレー後の飲食の増加等があり、前年度比107.9%の2,388百万円となりました。
当事業年度の利益面におきましては、売上原価はもとより販管費全般の節約を図りましたが、人件費及び資材価格の上昇により当事業年度の経常利益114百万円(前年度比104.5%)、当期純利益は52百万円(前年度比104.1%)となりました。
②キャッシュ・フローの状況
当事業年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前事業年度末に比べ30百万円増加し、318百
万円(前年同期比110.6%)となりました。
当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度において、営業活動の結果得られた資金は322百万円(前年同期比154.4%)となりました。
これは主に減価償却費231百万円及び税引前当期純利益94百万円による資金の増加によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度において、投資活動の結果使用した資金は292百万円(前年同期比65.2%)となりました。
これは主に有形固定資産の取得373百万円と関係会社預け金の払戻100百万円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度において財務活動によるキャッシュ・フローはありません。
③生産、受注及び販売の実績
当社は生産及び受注を行っていないため、記載を省略しております。
なお、当社の事業は単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。
営業実績
項目 |
第53期 (自 令和5年1月1日 至 令和5年12月31日) |
前期比(%) |
グリーンフィー収入(千円) |
421,532 |
104.5 |
維持費収入(千円) |
355,613 |
99.4 |
キャディフィー収入(千円) |
474,638 |
120.8 |
年会費収入(千円) |
236,480 |
100.5 |
会員登録料収入(千円) |
121,200 |
97.9 |
レストラン収入(千円) |
316,160 |
113.1 |
貸物品等収入(千円) |
15,001 |
103.2 |
ロッカーフィー収入(千円) |
8,117 |
101.5 |
その他(千円) |
439,778 |
110.6 |
合計(千円) |
2,388,522 |
107.9 |
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。
①重要な会計方針及び見積り
当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この
財務諸表の作成にあたりましては「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項(重要な会
計方針)」をご参照下さい。
②当事業年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
a.経営成績等
1)財政状態の分析
(資産合計)
当事業年度末における資産合計の残高は6,417百万円(前事業年度は6,366百万円)となり51百万円増加しまし
た。
流動資産の残高は952百万円(前事業年度末は1,018百万円)となり、65百万円減少しました。これは、主に
関係会社預け金100百万円払戻及び現金及び預金が増加(30百万円)したことによるものであります。
固定資産の残高は5,464百万円(前事業年度末は5,347百万円)で、116百万円増加しました。これは、主に有形
固定資産の構築物(純額)の増加(135百万円)が主な要因であります。
(負債合計)
当事業年度末における負債合計の残高は403百万円(前事業年度は404百万円)となり1百万円減少しました。
流動負債の残高は285百万円(前事業年度末は267百万円)となり、18百万円増加しました。これは、未払消費税の
増加(39百万円)、未払法人税等の減少(9百万円)、設備未払金の減少(12百万円)が、主な要因であります。
固定負債の残高は118百万円(前事業年度末は137百万円)となり、19百万円減少しました。これは退職給付引当
金の減少(13百万円)、長期預り金の減少(6百万円)が、主な要因であります。
(純資産合計)
当事業年度末における純資産合計の残高は6,013百万円(前事業年度末は5,961百万円)となり、52百万円増加し
ました。これは当期純利益(52百万円)によるものであります。
また、自己資本比率は93.7%であります。
2)経営成績の分析
経営成績の分析につきましては、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシ
ュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」をご参照下さい。
3)キャッシュ・フローの分析
キャッシュ・フローの分析につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及
びキャッシュ・フローの状況の分析(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」をご参照下
さい。
b.経営成績に重要な影響を与える要因について
経営成績に重要な影響を与える要因については「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」をご参照下さい。
c.資本の財源及び資金の流動化について
当社の資金需要は運転資金需要と設備投資資金需要があります。運転資金需要の主なものは、売上原価等の営
業費用であり、設備投資資金需要の主なものは、ゴルフ場付帯設備及びコース維持管理用機械等に関する投資で
あり、これらの資金は自己資金で賄うことを基本としております。