E04680 Japan GAAP
前期
6,720.0万 円
前期比
100.0%
当社は岐阜県各務原市内に所有する18ホールのメンバーシップ制、ゴルフ場(パー72、6,957ヤード)を、人格なき社団である各務原カントリー倶楽部に賃貸しており、当社と各務原カントリー倶楽部との間では以下の通り継続的な取引をおこなっております。
各務原カントリー倶楽部の概況は次の通りであります。
当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
① 財政状態及び経営成績の状況
当事業年度におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症が感染症法上の5類に移行され、経済活動が正常化に進む一方、ウクライナ情勢の長期化、長引く円安、原材料価格の高騰の懸念もあり、依然として先行きの不透明な状況で推移いたしました。
ゴルフ業界におきましては、少子高齢化に伴うゴルフ人口の減少傾向に加え、ビジターの集客競争は激しく、依然として厳しい状況にあります。
一方で、ゴルフは新型コロナウイルス禍においても比較的安全な野外スポーツの一つとして認知され、一定の人気回復や向上があったとの評価もあります。
また、当社の経営成績はゴルフ場売上の増減、すなわち来場者数の増減が大きく影響いたします。
こうした中、当年度は冬期における土日の降雪クローズが相次いだことや梅雨時期のゲリラ豪雨、想定外の大雨によるダメージを受け、昨年度を789名下回る来場者数に留まり、来場者総数は33,171名となりました。
今後につきましても、各務原カントリー倶楽部方針であるメンバーファーストを徹底しての地道な営業活動が前提となる中、大幅な伸長は厳しいものと思料いたしますが、年間を通じての来場者のより多くの確保に向け、一層のサービス向上等に注力してまいります。
このような経営環境のもと、業績面では売上高は67,200千円(前年同期比0.0%増)となり、販売費及び一般管理費につきましては前年度に引き続き経費節減に努めましたが、借入金利息の負担は重く、経常損失は2,345千円(前年同期は経常損失1,894千円)となりました。その結果、当期純損失は3,351千円(前年同期は当期純損失2,900千円)となりました。
当社といたしましては、経営の合理化に取り組み、コスト削減の意識を徹底させ、利益の確保に努めてまいります。
資産は前事業年度末に比べ13,992千円減少し、2,577,807千円となりました。
負債は前事業年度末に比べ10,641千円減少し、4,337,706千円となりました。一方、純資産は前事業年度末に比べ3,351千円減少し、△1,759,899千円となりました。
② キャッシュ・フローの状況
当事業年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前事業年度末に比べ9,090千円減少し、当事業年度末は2,276千円となりました。
前事業年度に比べて14,806千円資金の増加となり、17,651千円(前年同期比420.4%増)の資金の増加となりました。これは、税引前当期純損失が2,345千円、未払金の7,038千円の増加、リース債務1,937千円の減少、減価償却費が17,190千円あったこと等によるものであります。
前事業年度に比べ12,290千円の資金支出の増加となり、12,290千円(前事業年度は資金の増減なし)の資金の減少となりました。これは3番ホール橋梁改修工事12,000千円及びルームエアコン290千円設置したことによるものであります。
前事業年度に比べ12,866千円の資金支出の増加となり、14,451千円(前年同期比711.7%増)の資金の減少となりました。これは各務原カントリー倶楽部及び銀行からの長期借入金14,451千円を返済したこと等によるものであります。
③ 生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
該当事項はありません。
b.受注実績
該当事項はありません。
c.販売実績
当事業年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注) 1.最近2事業年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。
経営成績等の状況の概要は記載のとおりですが、参考までに当事業年度の各務原カントリー倶楽部の営業状況を示します。
来場者数
(自令和4年7月1日 至令和5年6月30日)
前期( )内と比較 メンバー 18,866名 (19,828名)
ビジター 14,305名 (14,132名)
経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。
① 重要な会計方針及び見積り
当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この財務諸表の作成にあたって必要と思われる見積りは合理的な基準に基づいて実施しております。詳細につきましては、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1) 財務諸表 注記事項(重要な会計方針)」に記載のとおりであります。
② 当事業年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
資産合計は、2,577,807千円となり前事業年度と比べて、13,992千円の減少となりました。これは主に、営業活動等による現預金の減少9,090千円、有形固定資産の取得12,290千円及び減価償却による固定資産の減少17,190千円によるものであります。
負債合計は、4,337,706千円となり前事業年度に比べて、10,641千円減少いたしました。これは主に、未払金の増加7,038千円、リース負債の減少1,937千円、借入金の減少14,451千円によるものであります。
純資産合計は、△1,759,899千円となり前事業年度と比べて3,351千円の減少となりました。これは当期純損失3,351千円計上したことによるものであります。
経営成績については「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況」をご参照ください。
経営成績に重要な影響を与える要因については、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」をご参照ください。
当社の運転資金は、主に販売費及び一般管理費に計上される財・サービスに対して費消されており、金融機関及び各務原カントリー倶楽部に対する支払利息にも同様に費やされております。また、設備投資資金は老朽化に伴う設備の新規取得・整備等に支出されております。これらの必要資金は、利益の計上、減価償却費等により生み出される内部資金により賄うことを基本方針としています。当事業年度におきましては、これらの資金のうちから各務原カントリー倶楽部及び銀行への長期借入金を14,451千円返済しております。
資本の財源及び資金の流動性については「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」をご参照ください。