各務原開発株式会社

サービス業ゴルフ場

売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E04680 Japan GAAP


 

3 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1) 経営成績等の状況の概要

当中間会計期間における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。

① 財政状態及び経営成績の状況

当中間会計期間におけるわが国経済は、新型コロナウィルス感染症に対する行動制限が解除され、個人消費が堅調に推移するとともに、円安に伴う外国人観光客の増加等により、景気は緩やかな回復基調となる一方、原材料価格の高止まりや中国経済の先行き懸念もあり、依然として先行きの不透明な状況で推移いたしました。

ゴルフ場業界におきましては、少子高齢化に伴うゴルフ人口の減少傾向に加え、ビジターの集客競争は激しく、依然として厳しい状況にあります。一方で、新型コロナウィルス禍においては比較的安全な野外スポーツとして認知され、一定の人気回復が認められましたが、令和5年5月以降の5類移行後は他のレジャー・スポーツなどへの人気シフトも否めず、近隣のゴルフ場も含め、大きな伸長がない中で前年度水準の来場者実績に留まっている状況であります。

当社の経営成績は、ゴルフ場売上の増減、すなわち来場者数の増減が大きく影響いたします。12月末までは比較的天候等に恵まれ、前年同時とほぼ同水準の来場数にて推移し、前年同時期比は94名微増し、来場者総数は17,021名となりました。

今後につきましても、各務原カントリー倶楽部方針であるメンバーファーストを徹底しての地道な営業活動が前提であり、大幅な伸長は厳しいものと思料いたしますが、年間を通じての来場者のより多くの確保に向け、一層のサービス向上等に注力してまいります。

当中間会計期間の売上高は33,600千円(前年同期比0.0%増)となりました。経費節減に注力したものの、コース管理・補修の保険料等の支出があり、営業利益は14,576千円と前年同期と比べ249千円(1.7%)の増益、借入金利息の負担は重く、経常利益は4,096千円と前年同期と比べ576千円(1.4%)の減益、中間純利益は3,594千円と前年同期と比べ576千円(1.6%)の減益となりました。

当社といたしましては一層経営の合理化に取り組み、コスト削減の意識を徹底させ、利益の確保に努めてまいります。

セグメントごとの経営成績については、単一セグメントのため省略いたします。

前事業年度末に比べ資産は6,865千円減少の2,570,941千円、負債は10,460千円減少の4,327,275千円、純資産は3,594千円増加の△1,756,304千円となりました。

 

② キャッシュ・フローの状況

当中間会計期間の現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前事業年度末に比べ1,490千円増加し、当中間会計期間末は3,767千円となりました。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

当中間会計期間における営業活動による資金の増加は、7,856千円(前年同期は資金の増加6,662千円)となりました。これは、税引前中間純利益が4,096千円、減価償却費8,405千円、未払金の減少6,040千円あったこと等によるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

当中間会計期間における投資活動による資金の増減はありません(前年同期は資金の減少290千円)。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

当中間会計期間における財務活動による資金の減少は、6,365千円(前年同期は資金の減少15,958千円)となりました。これは、長期借入金6,365千円を返済したことによるものであります。

 

 

③ 生産、受注及び販売の実績
a. 生産実績

該当事項はありません。

 

b. 受注実績

該当事項はありません。

 

c. 販売実績

当中間会計期間における販売実績をセグメントの名称別に示すと、次のとおりであります。

 

セグメントの名称別

当中間会計期間

前年同期比(%)

不動産賃貸事業(千円)

33,600

100

合計(千円)

33,600

100

 

(注) 前中間会計期間及び当中間会計期間の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。

 

相手先

前中間会計期間

当中間会計期間

金額(千円)

割合(%)

金額(千円)

割合(%)

各務原カントリー倶楽部

33,600

100.0

33,600

100.0

 

(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、当中間会計期間の末日現在において判断したものであります。

① 重要な会計方針及び見積り

当社の中間財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この中間財務諸表の作成にあたって必要と思われる見積りは合理的な基準に基づいて実施しております。詳細につきましては、「第5 経理の状況 1 中間財務諸表等 (1)中間財務諸表 注記事項(重要な会計方針)」に記載のとおりであります。

 

② 当中間会計期間の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容

資産合計は、2,570,941千円となり前事業年度と比べ6,865千円の減少となりました。これは主に、減価償却による固定資産の減少8,405千円によるものであります。

負債合計は、4,327,245千円となり前事業年度に比べて、10,460千円減少いたしました。これは主に、未払固定資産税等5,080千円の支払による負債の減少、長期借入金6,365千円及びリース債務968千円の減少によるものであります。

純資産合計は、△1,756,304千円となり前事業年度と比べて3,594千円の増加となりました。これは中間純利益3,594千円計上したことによるものであります。

経営成績については「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ.フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」をご参照ください。

 

(3) 経営成績に重要な影響を与える要因についての分析

経営成績に重要な影響を与える要因については「第2 事業の状況 2 事業等のリスク (2)継続企業の前提に関する重要事象等について」をご参照ください。

当社の経営成績は、ゴルフ場売上の増減すなわち来場者の増減が大きく影響します。来場者のより多くの確保に向け、一層のサービス向上等に注力してまいります。

 

 

(4) 資本の財源及び資金の流動性に係る情報

当社の資本の財源及び資金の流動性については、既存施設の維持・管理を目的とした設備投資に必要な資金及びその他の所要資金には手元資金を充当することを基本的な方針とし、必要に応じて各務原カントリー倶楽部からの借入等による資金調達を行うこととしております。

なお、当中間会計期間末における現金及び現金同等物の残高は3,767千円であり、借入金残高は1,302,792千円であります。

 

(5) 継続企業の前提に関する重要事象等を解消するための対応策

「2 事業等のリスク」の「(2) 継続企業の前提に関する重要事象等について」に記載のとおり、当社は、継続企業の前提に関する重要な疑義を生じさせるような状況が存在しております。

当社は、当該状況を解消し又は改善すべく、これまでに固定費削減の合理化策を推進してまいりましたが、さらに踏み込んだ損益改善策を実施することにより、損益の改善を図ってまいります。

 

(損益改善策)

① 営業収益の確保

現在は、平日全日にて食事付サービスを提供し、曜日による集客のムラの解消に取り組んでおり、徐々に効果がでております。

令和4年7月からは、カートナビシステムを全乗用カートに搭載し、顧客利便性と管理業務の省力化の両面を充実させ、費用対効果の向上に取り組んでおります。

今後もこうしたサービスの標準化に注力することで収益機会の確保を図ります。

また、各務原カントリー倶楽部の最大の特色である会員による競技志向の高いニーズには、引き続き、充実したクラブ競技会の定期的な開催にて応え、来場促進を図りつつ収益機会を確保してまいります。なお、技量差がある競技会参加者の入賞機会の平等化の向上を図る目的で、令和6年1月以降はすべてのアンダーハンディキャップ競技をインデックスベースのワールドハンディキャップシステムを用いて運営するよう変更しております。

更に物価高騰に連動し、光熱費や肥料等の管理費を中心に経費支出の大幅な上昇を余儀なくされていますが、一定度合いでの価格転嫁を図ることを目的に、令和5年4月からはプレー代金の引き揚げを実施し、収支バランスを調整しております。

② アクティブ会員の増加

50歳代ゾーンを中心にコース状況に魅力を持つ方々からの新規会員加入に関する問い合わせは依然として増加基調にあり、アクティブ会員の増加を図ることで収入のボリュームアップと収益の向上が実現できるよう取り組んでまいります。

③ コスト削減の徹底を維持

固定費の見直しを継続し、収支バランスを常に鑑みて、過剰支出の抑制と管理費用の削減に努めてまいります。