E04720 Japan GAAP
前期
1.83億 円
前期比
106.8%
当社グループは、当社、その他の関係会社(リゾートトラスト株式会社)、関連会社(ジャパンクラシック株式会社)で構成しており、当社はゴルフ場の管理を行なっております。なお、その他の関係会社の子会社であるリゾートトラストゴルフ事業株式会社にゴルフ場の運営を委託しております。
当社及び当社の関係会社の事業における当社及び関係会社の位置付けは、次のとおりであります。
ゴルフ場の概況は次のとおりであります。
(1) 経営成績等の状況の概要
当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
当事業年度におけるわが国経済は、新型コロナウイルスが第5類に引き下げられ、緩やかな回復傾向を取り戻しました。
ゴルフ業界においても場内でのイベント開催や企業様のコンペ開催などコロナ前の日常に大きく近づいた年でした。
また、夏の猛暑日が続いたことにより、来場敬遠や多くのゴルフ場で芝のコンディションを落としてしまうなどダメージを受けた1年でもありました。
このような環境の中、当社がリゾートトラストゴルフ事業株式会社に運営委託しているオークモントゴルフクラブの業況は、当事業年度の来場者数44,304名(前期比754名減)となりました。会員来場者数は236名増加の23,727名(前期比1.0%増)、ゲスト来場者数は990名減少の20,577名(前期比4.6%減)となりました。
当事業年度の中期より平日(月曜日~金曜日)限定の平日会員権Wシリーズの新規募集を開始いたしました。昨今は平日の稼働率が40%と低調であり、特に地元地域への集客動員を見込んで募集を実施し3月末で128件(134口)獲得しました。また、平日会員Wの来場者増加に伴い、平日の稼働率や会員来場者数が上昇しました。しかしながら、当事業年度は猛暑と悪天候が重なり、特に雨でのキャンセルが来場者減少に影響を与えました。
また、当社の売上高は、年会費収入とリゾートトラストゴルフ事業株式会社からの運営委託手数料収入等に加えて登録料収入が発生しましたが、登録料収入は利用期間に応じて期間按分計上された事により、194,929千円(前年同期比6.8%増)となりました。一方、登録料収入に対応する販売手数料が一括計上された事等により、販売費及び一般管理費は198,825千円(前年同期比22.0%増)となりました。
この結果、営業損失3,895千円(前年同期は営業利益19,605千円)、経常損失8,755千円(前年同期は経常利益15,760千円)、当期純損失は9,998千円(前年同期は当期純利益15,817千円)となりました。
前事業年度末に比べ、資産は143,331千円増加の2,853,975千円、負債は153,329千円増加の2,627,720千円、純資産は9,998千円減少の226,254千円となりました。
当事業年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前事業年度に比べ33,596千円増加し、当事業年度末は119,587千円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度における営業活動による資金の増加は、73,120千円(前事業年度は45,134千円の増加)となりました。これは、減価償却費が32,258千円あったこと、前受収益の増加が46,442千円あったこと等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度における投資活動による資金の減少は、58,917千円(前事業年度は21,785千円の減少)となりました。これは、有形固定資産の取得による支出が58,904千円あったこと等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度における財務活動による資金の増加は、19,393千円(前事業年度は30,742千円の減少)となりました。これは長期借入による収入が50,000千円あったこと等によるものであります。
③ 生産、受注及び販売の実績
当社はゴルフ場の管理を行っている会社のため、生産実績及び受注実績については該当事項はありません。
(注) 主な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合
(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は、次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。
当社の経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標の経常利益は8,755千円の赤字となり、経営上の目標である黒字を達成しませんでした。
資産合計は、2,853,975千円となり、前事業年度と比べて143,331千円の増加となりました。これは主に現金及び預金の増加が33,596千円あったこと、リース資産の増加が64,725千円あったこと等によるものであります。
負債合計は、2,627,720千円となり、前事業年度と比べて153,329千円の増加となりました。これは主に長期借入金の増加が26,500千円あったこと、リース債務の増加が70,991千円あったこと等によるものであります。
純資産合計は、226,254千円となり、前事業年度と比べて9,998千円の減少となりました。これは当期純損失を9,998千円計上したことによるものであります。
経営成績については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況」をご参照ください。
経営成績に重要な影響を与える要因については、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」をご参照ください。
当社の資本の財源及び資金の流動性については、既存施設の維持・管理を目的とした設備投資に必要な資金及びその他の所用資金には手元資金を充当することを基本的な方針とし、必要に応じてグループ会社からの借入等による資金調達を行うこととしております。
なお、当事業年度末における有利子負債の残高は2,359,760千円、現金及び現金同等物の残高は119,587千円となっております。キャッシュ・フローについては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」をご参照ください。
当社財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この財務諸表の作成にあたって必要と思われる見積りは合理的な基準に基づいて実施しておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。財務諸表の作成にあたって用いた会社の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1) 財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。