E04724 Japan GAAP
前期
3.44億 円
前期比
119.2%
当事業年度において、太陽光発電設備の増設により売電収入の重要性が増したことから太陽光発電事業を営業取引として処理することといたしました。
これに伴い、当事業年度より、報告セグメントを従来の単一セグメントから、新たに「太陽光発電事業」を加え、「ゴルフ場事業」と「太陽光発電事業」の2区分に変更しております。
詳細は、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」に記載のとおりであります。
(1)ゴルフ場事業
当社は、栃木県宇都宮市上戸祭町に27ホールのゴルフ場及び諸施設を所有し、会員制によりゴルフ場の経営を行っております。また、これに付帯する売店を経営し、食堂の運営は他の業者に委託しております。
※画像省略しています。
(2)太陽光発電事業
当社は、栃木県宇都宮市上戸祭町に発電出力49.9kwの太陽光発電設備と1,499.95kwの太陽光発電設備を所有し、発電した全量を東京電力パワーグリッド株式会社に売電しております。
(1)経営成績等の状況の概要
① 経営成績の状況
当事業年度におけるわが国経済は、新型コロナウィルス感染症の5類移行により、社会経済活動の正常化が進んだものの、緊迫した世界情勢に伴うエネルギー価格の高騰や円安の影響による物価上昇により、依然として先行き不透明な状況が続いております。
ゴルフ場業界におきましては、ゴルフ場間の集客競争が継続する等厳しい経営環境が続いております。
当ゴルフ場におきましては、来場者数が、前年同期比1,231人(3.1%)増加し40,678名となりました。
また、太陽光発電事業においては、メガソーラーを増設して2月より稼働を開始ししたため、発電能力は大幅に向上いたしました。
以上の結果、売電収入の増加等により売上高は410,034千円(前年同期比19.2%増)、売上原価が258,801千円(同15.7%増)、人件費の増加等により販売費及び一般管理費が126,298千円(同11.4%増)となり、営業利益は24,934千円(同254.8%増)となりました。営業外損益では、預託金償還差益が増加し、経常利益は38,045千円(同393.4%増)となり、当期純利益は38,763千円(同429.2%増)となりました。
なお、当事業年度より表示方法の変更を行っており、前年同期比較については組替後の前事業年度の財務諸表の数値を用いて比較しております。表示方法の変更の内容については、「第5 経理の状況 1 財務諸表 注記事項 (表示方法の変更)」に記載しております。
セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。
なお、当事業年度より、報告セグメントの区分を変更しており、以下の前年同期比較については、前年同期の数値を変更後のセグメント区分に組み替えた数値で比較分析しております。
(ゴルフ場事業)
ゴルフ場事業におきましては、来場者数の増加により売上高は350,431千円(前年同期比2.3%増)となりましたが、人件費の増加等により販売費及び一般管理費が126,298千円(同11.4%増)となり、営業損失7,086千円(前年同期は営業利益6,401千円)となりました。営業外損益では、預託金償還差益が増加し、経常利益は10,188千円(同21.5%減)となりました。
(太陽光発電事業)
太陽光発電事業におきましては、メガソーラーの増設により、売上高は59,602千円(前年同期は1,637千円)、経常利益は27,856千円(前年同期は経常損失5,261千円)となりました。
② 財政状態
当事業年度末の資産の部の合計は、前事業年度末と比較して73,773千円(4.2%)増加して1,828,165千円となりました。これは主として、現金及び預金が増加したことによるものであります。
負債の部の合計は、前事業年度末と比較して35,009千円(2.2%)増加して1,603,868千円となりました。これは主として、長期借入金が増加したことによるものであります。
③ キャッシュ・フローの状況
当事業年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前事業年度末に比べ28,085千円増加し34,575千円となりました。
当事業年度中における各キャッシュ・フローの状況は次のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度において、営業活動によって獲得した資金は、36,651千円(前年同期比55.0%増)となりました。これは主に、税引前当期純利益及び減価償却費が増加したことによるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度において、投資活動によって使用した資金は、76,264千円(前年同期比61.2%減)となりました。これは、有形固定資産の取得による支出が減少したことによるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度において、財務活動によって獲得した資金は、67,698千円(前年同期比49.4%減)となりました。これは主に、長期借入金が増加したものの短期借入金が減少したことによるものです。
④ 販売実績
事業区分 |
単位 |
当事業年度 (自 2023年1月1日 至 2023年12月31日) |
前年同期比(%) |
プレー収入 |
千円 |
267,739 |
101.8 |
年会費収入 |
千円 |
57,216 |
101.0 |
売店収入 |
千円 |
12,073 |
113.6 |
売電収入 |
千円 |
59,602 |
3,639.8 |
その他の収入 |
千円 |
|
|
食堂運営手数料収入 |
13,402 |
110.9 |
|
収入合計 |
千円 |
410,034 |
119.2 |
(注) 最近2事業年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。
相手先 |
前事業年度 (自 2022年1月1日 至 2022年12月31日) |
当事業年度 (自 2023年1月1日 至 2023年12月31日) |
||
金額(千円) |
割合(%) |
金額(千円) |
割合(%) |
|
東京電力パワーグリッド株式会社 |
1,637 |
0.5 |
59,602 |
14.5 |
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。
① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この財務諸表の作成にあたって、当社が採用している重要な会計方針は、第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項 重要な会計方針に記載のとおりであります。
なお、財務諸表の作成にあたって、資産・負債や収益・費用に影響を与える見積りは、一定の会計基準の範囲内において過去の実績やその時点での入手可能な情報に基づき合理的に判断しておりますが、実際の結果は、これらの見積りと異なる可能性があります。
② 当事業年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
当事業年度は、ゴルフ場事業においては、売上高が前期より8,023千円(2.3%)増加し350,431千円となりました。この主たる要因は、来場者数が増加したことによるものであります。
太陽光発電事業においては、メガソーラーを増設して2月より稼働を開始ししたため、売上高は、前期より57,965千円増加し59,602千円となりました。
売上原価は、前期より35,186千円(15.7%)増加して258,801千円となりました。この主たる要因は、売電事業に係る減価償却費が増加したことによるものです。
販売費及び一般管理費は、前期より12,895千円(11.4%)増加して126,298千円となりました。この主たる要因は、人件費が増加したことによるものです。
営業外損益では、預託金償還差益の増加により、営業外収益が増加しました。
以上の結果、営業利益は24,934千円(同254.8%増)、経常利益は38,045千円(同393.4%増)となり、当期純利益は38,763千円(同429.2%増)となりました。
③ 経営成績に重要な影響を与える要因について
当社の経営成績に重要な影響を与える要因については、「3.事業等のリスク」に記載のとおりであります。
④ 資本の財源及び資金の流動性
当社の資金の源泉は、主に金融機関からの借入金によるものです。
当事業年度における資金の流動性については、「(1)経営成績等の状況の概要 ③ キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。