E04730 Japan GAAP
前期
5.88億 円
前期比
102.6%
当社が展開している事業は、ゴルフ場の保有及び経営であり、ゴルフ場の運営、ゴルフ用品の販売、レストランの経営等を行っております。その事業系統図等は次のとおりであります。
ゴルフ場の保有及び経営の事業系統図
※画像省略しています。
経営成績等の状況の概要
(1)財政状態及び経営成績の状況
当事業年度における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置づけが「5類」に移行したことにより、各種イベントの再開、宿泊や観光需要の増加など、レジャー産業がコロナ禍前の状況に戻りつつありますが、依然として原材料やエネルギーコストの高騰に加え、労働人口の減少による労務費の増加により、先行きが不透明な状況が続いております。
ゴルフ業界においては、コロナ禍をきっかけに密を回避できるスポーツとして注目をあつめ、若年層や女性ゴルファーの増加が見受けられ、来場者数者が増加いたしておりましたが、コロナ禍の収束に伴い、今後の利用者は他のレジャー産業への分散化が懸念されております。
当事業年度において、入場者は19,991名、前年同期比100.3%とほぼ横ばいとなりました。
売上高は602,638千円、前年同期比102.5%となっております。これは主に、宿泊施設の利用者が増えたことによるレストラン売上の増加と、新規会員募集により年会費収入が増額したことによるものです。
売上原価と販売費及び一般管理費の合計は575,030千円、前年同期比103.8%と若干増加いたしております。
営業利益は27,607千円、前年同期比81.8%となりました。
これにより、経常利益は34,464千円、前年同期比88.6%となっております。
なお、セグメントごとの経営成績については、ゴルフ場事業単一セグメントにつき記載しておりません。
(2)キャッシュ・フローの状況
当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。
当事業年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前事業年度末より22,503千円減少し、当事業年度末残高は90,769千円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度において、営業活動による資金は122,947千円の増加(前事業年度は144,125千円の増加)となっております。これは主に、税引前当期純利益が34,464千円となったことと、契約負債の増加による取得68,727千円によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度において、投資活動による資金は28,450千円の減少(前事業年度は29,778千円の減少)となっております。これは、有形固定資産の取得による支出28,450千円によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度において、財務活動による資金は117,000千円の減少(前事業年度は116,000千円の減少)となっております。これは、主に短期借入金の返済による支出95,000千円によるものです。
営業の状況
当社は、ゴルフ場事業の単一セグメントであるため、事業部門別に記載しております。
(1)売上収入
当事業年度の売上収入実績は次のとおりであります。
事業部門別 |
第36期 (自 令和5年1月1日 至 令和5年12月31日) |
前年同期比(%) |
年会費(千円) |
94,854 |
105.1 |
グリーンフィ(千円) |
133,003 |
97.0 |
キャディフィ(千円) |
114,975 |
101.8 |
レストラン(千円) |
87,847 |
109.1 |
プロショップ(千円) |
13,646 |
112.8 |
施設利用料(千円) |
78,022 |
99.7 |
登録・書換手数料(千円) |
39,350 |
102.4 |
ゴルフプレー権収入(千円) |
7,878 |
200.0 |
その他(千円) |
33,061 |
96.5 |
合計(千円) |
602,638 |
102.5 |
(2)入場者
当事業年度中の入場者実績は次のとおりであります。
区分 |
第36期 (自 令和5年1月1日 至 令和5年12月31日) |
前年同期比(%) |
営業日数(日) |
326 |
101.2 |
メンバー(人) |
4,943 |
97.5 |
ファミリー(人) |
371 |
100.0 |
ゲスト(人) |
14,677 |
101.2 |
合計(人) |
19,991 |
100.3 |
経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末日現在において判断したものであります。
(1)重要な会計方針及び見積り
当社の財務諸表は、わが国において一般的に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。その作成に当たり、決算日における資産・負債及び収入・費用等の報告金額に影響を与える見積りは引当金の計上であり、これらの見積りについて当事業年度の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は前提条件や事業環境の変化等により見積りと異なる場合があります。
(2)財政状態
① 資産の部
資産合計は1,586,397千円(前事業年度は1,603,641千円)となり、17,244千円減少しました。
これは、現金及び預金の減少(22,503千円)が主な要因であります。
② 負債の部
負債合計は610,176千円(前事業年度は662,230千円)となり、52,054千円減少しました。
これは、関係会社短期借入金の減少(95,000千円)と関係会社長期借入金の減少(24,000千円)が主な要因であります。
③ 純資産の部
純資産合計は、976,221千円(前事業年度は941,410千円)となり、34,810千円増加しました。
これは繰越利益剰余金の増加(34,810千円)が主な要因であります。
(3)経営成績の分析
当事業年度における売上高は、602,638千円(前事業年度比102.5%)となりました。
売上原価及び販売費及び一般管理費の合計は、575,030千円(前事業年度比103.8%)となりました。
この結果、営業利益は27,607千円(前事業年度比81.8%)となりました。
これにより経常利益は34,464千円(前事業年度比88.6%)となっております。
コロナ禍をきっかけに、ゴルフが密にならないスポーツとして注目を集め、若年層や女性プレーヤーの増加が見受けられ、来場者が増加いたしております。
当社の経営成績に重要な影響を与える要因としては、当社は、コースのクォリティ、サービス品質、併設する宿泊施設等により、優位性を強調して顧客誘致を図っておりますが、ゴルフ業界におけるプレー料金の低価格化、高齢化によるプレー人口の減少により厳しい集客状況となっております。また、猛暑や異常気象等の天候不順や自然災害も来場者数に与える影響は大きいと判断しております。
(4)資本の財源及び資金の流動性についての分析
当社の資本の財源及び資金の流動性については、当社の運転資金のうち主なものは人件費とコースの整備・維持管理に係る費用であり、投資活動においては、クラブハウス及びその付帯設備等の修繕・改修及びコースの改修、コース管理機械の更新等に係る設備投資であります。当社は、事業活動において必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。営業活動及び投資活動とも内部資金を財源として行うことを基本としておりますが、財務状況により、必要に応じて関係会社や金融機関からの借入れを行うこととしております。