E04730 Japan GAAP
(1)経営成績等の状況の概要
当中間会計期間における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
①財政状態及び経営成績の状況
当中間会計期間における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置づけが「5類」に移行したことにより、各種イベントの再開、宿泊や観光需要の増加など、レジャー産業がコロナ禍前の状況に戻りつつありますが、依然として原材料やエネルギーコストの高騰が続き、先行きが不透明な状況が続いております。
ゴルフ業界においては、コロナ禍をきっかけに密を避けられるスポーツとして注目を集め、若年層や女性プレーヤーの増加が見受けられ、来場者数が増加いたしておりましたが、コロナ禍の収束に伴い、今後の集客に不透明感が出てきております。
当中間会計期間において、当クラブの入場者は7,940名、前年同期比98.8%と減少いたしました。
売上高は、240,946千円、前年同期比102.0%と増加いたしました。これは、新規会員の募集による年会費収入の増加と、プレー後の会食利用が一部復活したことによるレストラン売上の増加が主な要因です。
売上原価と販売費及び一般管理費の合計は264,096千円、前年同期比106.1%と若干増加いたしております。これは、給与のベースアップや物価高騰支援金の支給などにより労務費が増加したことが主な要因です。
営業損失は23,150千円(前年同期は12,679千円の営業損失)となりました。
当事業年度においても、新規会員募集を20口予定し、更なる収益改善に努めてまいります。
なお、セグメントごとの経営成績については、ゴルフ場事業の単一セグメントにつき記載しておりません。
②キャッシュ・フローの状況
当中間会計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、82,285千円(前年同期比36,010千円の減少)となっております。
当中間会計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当中間会計期間において営業活動による資金の増加は、2,464千円(前年同期は33,820千円の増加)となっております。これは、売上債権の減少による収入(41,676千円)が主な要因であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当中間会計期間において投資活動による資金の減少は、21,952千円(前年同期は18,451千円の減少)となっております。これは、有形固定資産の取得による支出(21,952千円)によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当中間会計期間において財務活動による資金の減少は、11,500千円(前年同期は12,000千円の減少)となっております。これは、長期借入金の返済による支出(12,000千円)が主な要因であります。
③営業の状況
当社は、ゴルフ場事業の単一セグメントであるため、事業部門別に記載しております。
a.売上収入
当中間会計期間の販売実績は次のとおりであります。
事業部門等の名称 |
当中間会計期間 (自 令和5年1月1日 至 令和5年6月30日) |
前年同期比(%) |
年会費(千円) |
46,967 |
105.3 |
グリーンフィ(千円) |
50,760 |
93.6 |
キャディフィ(千円) |
45,706 |
101.1 |
レストラン(千円) |
34,774 |
107.6 |
プロショップ(千円) |
6,679 |
135.3 |
施設利用料(千円) |
30,900 |
98.1 |
登録・書換手数料(千円) |
11,450 |
113.3 |
その他(千円) |
13,706 |
102.8 |
合計(千円) |
240,946 |
102.0 |
b.入場者
当中間会計期間の入場者実績は次のとおりであります。
区分 |
当中間会計期間 (自 令和5年1月1日 至 令和5年6月30日) |
前年同期比(%) |
営業日数(日) |
144 |
101.4 |
メンバー(人) |
2,144 |
94.9 |
ファミリー(人) |
186 |
102.7 |
ゲスト(人) |
5,610 |
100.2 |
合計(人) |
7,940 |
98.8 |
※当社は、季節的要因により、事業年度の上期と下期の間に経営成績の著しい変動があります。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当中間会計期間の末日現在において判断したものであります。
①重要な会計方針及び見積り
当社の中間財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この中間財務諸表の作成にあたって、当社が採用している重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1中間財務諸表等 (1)中間財務諸表 注記事項(重要な会計方針)」に記載のとおりであります。
なお、中間財務諸表の作成にあたって、資産・負債や収益・費用に影響を与える見積りは、一定の会計基準の範囲内において過去の実績やその時点での入手可能な情報に基づき合理的に判断しておりますが、実際の結果は、これらの見積りと異なる可能性があります。
②当中間会計期間の経営成績等の状況に関する認識及び分析
当社の当中間会計期間の営業成績は、入場者が7,940名、前年同期比98.8%と減少いたしました。
コロナ禍をきっかけに密を回避できるスポーツとして注目を集めたことにより、来場者数が増加しておりましたが、今後、コロナ禍の収束に伴い、各種イベントや海外渡航の正常化により、今後の集客に不透明感がでてきております。
売上高は240,946千円と前年同期と比べ4,786千円の増加(前年同期比102.0%)となっております。これは新規の会員募集による年会費収入の増加と、プレー後の会食利用が一部復活したことによるレストラン売上の増加が主な要因です。
売上原価と販売費及び一般管理費においては15,258千円の増加となっております。
当社の経営成績に重要な影響を与える要因としては、当社は、コースのクォリティ、サービス品質、併設する宿泊施設等により、優位性を強調して顧客誘致を図っておりますが、ゴルフ業界におけるプレー料金の低価格化、少子高齢化によるプレー人口の減少により中長期的には厳しい集客状況が想定されております。また、近年の猛暑や異常気象等の天候不順や自然災害も来場者数に与える影響は大きいと判断いたしております。
当社の資本の財源及び資金の流動性については、当社の運転資金のうち主なものは人件費とコースの整備・維持管理に係る費用であり、投資活動においては、クラブハウス及びその付帯設備等の修繕・改修及びコースの改修、コース管理機械の更新等に係る設備投資であります。当社は、事業活動において必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。営業活動及び投資活動とも内部資金を財源として行うことを基本としておりますが、財政状態により、必要に応じて関係会社や金融機関からの借入れを行うこととしております。