E04741 Japan GAAP
前期
1.01億 円
前期比
98.1%
当社は有馬冨士カンツリークラブの管理、運営を行っております。
ロックフィールドゴルフリゾート株式会社と当社ゴルフ場の運営事業に係る事業賃貸借契約を締結しております。これにより、ゴルフ場の運営はロックフィールドゴルフリゾート株式会社が行い、当社は賃貸料を受け取ることとなっております。また、ロックフィールドゴルフリゾート株式会社と会員管理業務に係る業務委託契約を締結しております。
なお、当社はゴルフ場事業のみの単一セグメントであります。
[事業系統図]
※画像省略しています。
ゴルフ場の概況は次の通りであります。
ゴルフ場名 有馬冨士カンツリークラブ
所 在 地 兵庫県三田市香下字ユルシケ谷2003番地
施 設 コース:18ホール
その他:クラブハウス諸施設
(1)経営成績等の状況の概要
当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況
の概要は次のとおりであります。なお、当社はゴルフ場事業のみの単一セグメントであります。
①経営成績の状況
当事業年度における経営成績は、営業収入99,150千円(前年同期比1.9%減)、営業損失6,524千円(前年同期は営業利益6,563千円)、経常損失6,622千円(前年同期は経常利益275,638千円)、当期純損失7,734千円(前年同期は当期純利益273,739千円)となりました。
②財政状態の状況
当事業年度における財政状態は、次のとおりであります。
(資産の部)
資産合計は734,328千円(前事業年度731,898千円)となり、2,430千円増加しました。これは、現金及び預金の減少16,931千円、減価償却による固定資産の減少18,436千円及び関係会社長期貸付金の増加58,500千円が主な要因であります。
(負債の部)
負債合計は162,860千円(前事業年度152,695千円)となり、10,165千円増加しました。これは、長期借入金の増加19,032千円が主な要因であります。
(純資産の部)
純資産合計は571,468千円(前事業年度579,203千円)となり、7,734千円減少しました。これは、当期純損失の計上によるものであります。
③キャッシュ・フローの状況
当事業年度における現金及び現金同等物(以下、「資金」といいます。)は、営業活動により66,088千円の資金を獲得し、投資活動により90,176千円の資金を使用し、財務活動により7,157千円の資金を獲得した結果、当事業年度における現金及び現金同等物残高は、前事業年度末比16,931千円減少し、17,380千円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動により獲得した資金は66,088千円(前年同期比115.8%増)となりました。これは減価償却費52,378千円による資金の内部留保効果が主な要因であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動により使用した資金は90,176千円(前年同期は271,422千円の獲得)となりました。これは関係会社貸付金の貸付による支出60,000千円及び有形固定資産の取得による支出31,722千円が主な要因であります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動により獲得した資金は7,157千円(前年同期は424,269千円の使用)となりました。これは長期借入による収入29,000千円が主な要因であります。
④重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)に記載の通りであります。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。
①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
当社は、ロックフィールドゴルフリゾート株式会社にゴルフ場の運営事業に係る事業賃貸を行っており、当社ゴルフ場に関する営業収入及び営業費用は、ロックフィールドゴルフリゾート株式会社に帰属しております。このため、当社は、会員からの年会費収入及び登録手数料収入に加え、ロックフィールドゴルフリゾート株式会社からの事業賃貸収入により経営しております。
営業収入は99,150千円(前年同期比1.9%減)と前年同期と同水準となりました。来場者数は、メンバー6,071人
(前年同期比7.4%減)、ビジター43,466人(前年同期比0.9%減)、合計49,537人(前年同期比1.7%減)と微減して
おります。なお、事業賃貸収入、年会費収入及び登録手数料収入はゴルフ場の来場者数に影響を受けず、安定的に計上される収益であり、営業収入は今後も同様の水準で推移すると見込んでおります。
営業費用は105,675千円(前年同期比11.8%増)と増加しております。これは、前年同期は関係会社未収入金に対する貸倒引当金の戻入9,854千円が発生したことによるものです。この結果、営業損失は6,524千円(前年同期は営業利益6,563千円)となっております。
営業外収益は663千円(前年同期は286,334千円)と大幅に減少しております。これは、前年同期において関係会社貸付金の回収が完了したことにより、貸倒引当金戻入額275,534千円が計上されているためであります。
営業外費用は761千円(前年同期は17,259千円)と大幅に減少しております。これは、長期借入金の繰上返済による支払利息の減少が主な要因であります。
この結果、経常損失は6,622千円(前年同期は経常利益275,638千円)、当期純損失は7,734千円(前年同期は当期純利益273,739千円)となっております。
②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容
営業活動においては、税引前当期純損失6,648千円を計上しているものの、減価償却費52,378千円による資金の内部留保効果により、66,088千円(前年同期比115.8%増)の資金を獲得しております。
投資活動においては、ロックフィールドゴルフリゾートグループでの効率的な資金運用のため、当事業年度において、ロックフィールドゴルフリゾート株式会社に対する長期貸付(60,000千円)を実施しております。また、継続的なゴルフ場運営のための設備投資として、有形固定資産の取得(31,722千円)を実施しております。この結果、投資活動により使用した資金は90,176千円(前年同期は271,422千円の獲得)となりました。
財務活動においては、ロックフィールドゴルフリゾートグループでの効率的な資金運用のため、新たな長期借入(29,000千円)を実施しております。使用した資金は、長期借入金及びリース債務の定期返済のみとなっております。この結果、財務活動により獲得した資金は7,157千円(前年同期は424,269千円の使用)となりました。
これらの活動により、当事業年度末の現金及び現金同等物は、16,931千円減少し、17,380千円となっております。
③資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当事業年度における自己資本比率は77.8%(前年同期は79.1%)と引き続き安定した財政状態を維持しております。
ロックフィールドゴルフリゾート株式会社との事業賃貸契約により、安定的な営業活動によるキャッシュ・フローが見込めることとなっておりますが、当社が継続的に営業活動を実施するためには、継続的な設備投資が必要となることから、営業活動によるキャッシュ・フローの範囲内で投資活動によるキャッシュ・フロー財務活動によるキャッシュ・フローで賄う必要があります。なお、当社の営業上重要な資産について、引き続き関係会社等の資金調達に関連して担保権が設定されております。