E04741 Japan GAAP
前期
3.65億 円
前期比
27.7%
当社は有馬冨士カンツリークラブの管理、運営を行っております。
当事業年度において、令和4年4月1日付で、ロックフィールドゴルフリゾート株式会社と当社ゴルフ場の運営事業に係る事業賃貸借契約を締結しております。これにより、ゴルフ場の運営はロックフィールドゴルフリゾート株式会社が行い、当社は賃貸料を受け取ることとなっております。
また、同日付で、ロックフィールドゴルフリゾート株式会社と会員管理業務に係る業務委託契約を締結しております。
なお、当社はゴルフ場事業のみの単一セグメントであります。
[事業系統図]
※画像省略しています。
ゴルフ場の概況は次の通りであります。
ゴルフ場名 有馬冨士カンツリークラブ
所 在 地 兵庫県三田市香下字ユルシケ谷2003番地
施 設 コース:18ホール
その他:クラブハウス諸施設
(1)経営成績等の状況の概要
当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況
の概要は次のとおりであります。なお、当社はゴルフ場事業のみの単一セグメントであります。
①経営成績の状況
当事業年度における経営成績は、営業収入101,089千円(前年同期比72.3%減)、営業利益6,563千円(前年同期比15.8%減)、経常利益275,638千円(前年同期比3,792.0%増)、当期純利益273,739千円(前年同期比5,792.6%増)となりました。
②財政状態の状況
当事業年度における財政状態は、次のとおりであります。
(資産の部)
資産合計は731,898千円(前事業年度908,123千円)となり、176,224千円減少しました。これは、現金及び預金の減少122,221千円及び減価償却による固定資産の減少54,798千円が主な要因であります。
(負債の部)
負債合計は152,695千円(前事業年度602,659千円)となり、449,964千円減少しました。これは、長期借入金の減少410,873千円が主な要因であります。
(純資産の部)
純資産合計は579,203千円(前事業年度305,463千円)となり、273,739千円増加しました。これは、当期純利益の計上273,739千円によるものであります。
③キャッシュ・フローの状況
当事業年度における現金及び現金同等物(以下、「資金」といいます。)は、営業活動により30,625千円の資金を獲得し、投資活動により271,422千円の資金を獲得し、財務活動により424,269千円の資金を使用した結果、当事業年度における現金及び現金同等物残高は、前事業年度末比122,221千円減少し、34,312千円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動により獲得した資金は30,625千円(前年同期比32,2%減)となりました。これは減価償却費54,798千円による資金の内部留保効果が主な要因であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動により獲得した資金は271,422千円(前年同期比4,506.1%増)となりました。これは関係会社貸付金の回収による収入379,103千円が主な要因であります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動により使用した資金は424,269千円(前年同期比764.9%増)となりました。これは長期借入金の返済による支出410,873千円が主な要因であります。
④重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)に記載の通りであります。
⑤営業の状況
当事業年度における入場者数及び営業収入の状況は、次のとおりであります。
(a)入場者数
年 度 内 訳 |
前事業年度 (自 令和3年4月1日 至 令和4年3月31日) |
当事業年度 (自 令和4年4月1日 至 令和5年3月31日) |
増減率(%) |
メンバー(人) |
5,878 |
6,557 |
11.6 |
ビジター(人) |
42,419 |
43,839 |
3.4 |
合 計(人) |
48,297 |
50,396 |
4.4 |
(b)営業収入
年 度 内 訳 |
前事業年度 (自 令和3年4月1日 至 令和4年3月31日) |
当事業年度 (自 令和4年4月1日 至 令和5年3月31日) |
増減率(%) |
来場者収入 |
|
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メンバーフィー(千円) |
6,229 |
- |
- |
ビジターフィー(千円) |
147,067 |
- |
- |
カートフィー(千円) |
163,909 |
- |
- |
レストラン売上(千円) |
11,315 |
- |
- |
商品売上(千円) |
8,110 |
- |
- |
その他(千円) |
4,663 |
- |
- |
来場者収入計(千円) |
341,296 |
- |
- |
年会費収入 |
|
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会費(千円) |
17,443 |
22,489 |
28.9 |
登録手数料収入 |
|
|
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登録手数料収入(千円) |
6,500 |
5,400 |
△17.0 |
事業賃貸収入 |
|
|
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事業賃貸収入(千円) |
- |
73,200 |
- |
営業収入合計(千円) |
365,239 |
101,089 |
△72.3 |
(注)令和4年4月1日付でロックフィールドゴルフリゾート株式会社とゴルフ場事業の賃貸借契約を締結したことにより、入場者数については有馬冨士カンツリー倶楽部の入場者数を記載しております。また営業収入については当社の実績を計上しており、ゴルフ場運営に係る来場者収入は計上されず、事業賃貸による事業賃貸収入が計上されております。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。
①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
当事業年度において、ロックフィールドゴルフリゾートグループによる運営業務の一体化を図ることにより、ゴルフ場サービスの維持及び発展を行い、当社ゴルフ場の永続的発展を図ることを目的として、令和4年4月1日付でロックフィールドゴルフリゾート株式会社とゴルフ場の運営事業に係る事業賃貸借契約を行いました。
この影響により、当社ゴルフ場に関する営業収入及び営業費用は、ロックフィールドゴルフリゾート株式会社に帰属するものとし、当社はロックフィールドゴルフリゾート株式会社からの事業賃貸収入が発生することになります。また、令和4年4月1日付で、ロックフィールドゴルフリゾート株式会社と会員管理業務に係る業務委託契約を締結し、会員管理業務についてロックフィールドゴルフリゾート株式会社に業務委託しております。このため、当事業年度の経営成績は当該収益構造の変更により、大幅に変動しております。
営業収入は101,089千円(前年同期比72.9%減)と大幅に減少しております。減少の要因は、従来ゴルフ場運営に係る収入として来場者収入が計上されていましたが、事業賃貸借契約により、事業賃貸収入の計上に変わったためであります。なお、会員管理業務はロックフィールドゴルフリゾート株式会社に業務委託しておりますが、当該収益及び費用は当社に帰属するため、会費収入及び登録手数料収入は引き続き当社にて計上されております。
なお、営業収入は減少しているものの、入場者数はメンバー(前年比11.6%増)及びビジター(前年比3.4%増)ともに前事業年度を上回っており、ゴルフ場運営は順調に推移しております。
営業費用は94,525千円(前年同期比73.6%減)と大幅に減少しております。減少の要因は、従来ゴルフ場運営に係る費用として、人件費88,821千円及びコース維持費29,364千円、販売手数料26,963千円等が計上されておりましたが、事業賃貸借契約により当該費用はロックフィールドゴルフリゾート株式会社に帰属することとなったためです。この結果、営業利益は6,563千円(前年同期比15.8%減)となっております。
営業外収益が286,334千円と多額である理由は、当事業年度において関係会社貸付金の回収を行ったことにより、当該貸付金に対する貸倒引当金275,543千円の貸倒引当金戻入額が発生したためであります。この結果、経常利益は275,638千円(前年同期比3,792.0%増)と大幅の増益となっております。
当事業年度においては、重要な特別利益及び特別損失は発生しておらず、当期純利益は273,739千円(前年同期比5,792.6%増)となっております。
②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容
営業活動においては、税引前当期純利益が274,825千円(前年同期比4,253.5%増)と大幅に増加しましたが、これは、貸倒引当金の戻入の発生275,543千円によるところが大きく影響したためであり、営業キャッシュ・フローへの主たる影響は減価償却費54,798千円による資金の内部留保効果が主な要因であります。この結果、営業活動により獲得した資金は30,625千円(前年同期比32,2%減)となりました。
投資活動においては、下期において、長期借入金の返済の原資とするため、関係会社より貸付金379,103千円を回収しました。このため、関係会社貸付金の回収による収入379,103千円が発生しました。この結果、投資活動により獲得した資金は271,422千円(前年同期比4,506.1%増)となりました。
財務活動においては、下期において、関係会社貸付金を主な原資として長期借入金410,873千円の返済を行いました。このため、長期借入金の返済による支出410,873千円が発生しております。この結果、財務活動により使用した資金は424,269千円(前年同期比764.9%増)となりました。
これらの活動により、当事業年度末の現金及び現金同等物増加は、122,221千円減少し、34,312千円となっております。
③資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当事業年度において、関係会社貸付金を主な原資として、長期借入金の繰上返済を実施いたしました。その結果、自己資本比率は79.1%(前年同期は33.6%)と大幅に財政状態が改善しております。また、ロックフィールドゴルフリゾート株式会社との事業賃貸契約により、安定的な営業活動によるキャッシュ・フローが見込めることとなっておりますが、当社が継続的に営業活動を実施するためには、継続的な設備投資が必要となることから、営業活動によるキャッシュ・フローの範囲内で投資活動によるキャッシュ・フロー財務活動によるキャッシュ・フローで賄う必要があります。なお、当社の営業上重要な資産について、引き続き関係会社等の資金調達に関連して担保権が設定されております。