有馬冨士開発株式会社

サービス業ゴルフ場

売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E04741 Japan GAAP


3【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)経営成績等の状況の概要

 当中間会計期間における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。なお、当社はゴルフ場事業のみの単一セグメントであります。

 

①経営成績の状況

 当中間会計期間の経営成績は営業収入49,451千円(前年同期比1.2%減)、営業損失2,347千円(前年同期は営業損失18,492千円)、経常損失2,497千円(前年同期は経常損失116,552千円)、中間純損失3,013千円(前年同期は中間純損失117,095千円)となりました。

 

②財政状態の状況

当中間会計期間末における財政状態は、次のとおりであります。
(資産の部)

 資産合計は721,801千円(前事業年度末731,898千円)となり、10,096千円減少しました。これは関係会社短期貸付金の増加30,955千円、現金及び預金の減少11,156千円および減価償却による有形固定資産の減少23,015千円が主な要因であります。

(負債の部)

 負債合計は145,612千円(前事業年度末152,695千円)となり、7,082千円減少しました。これは返済による長期借入金の減少4,310千円及びリース債務の減少5,938千円が主な要因であります。

(純資産の部)

 純資産合計は576,189千円(前事業年度末579,203千円)となり、3,013千円減少しました。これは中間純損失の計上により、繰越利益剰余金が3,013千円減少したことが主な要因であります。
 

③キャッシュ・フローの状況

 当中間会計期間における現金及び現金同等物(以下、「資金」といいます。)は、営業活動により32,903千円の資金を獲得しました。又、投資活動により33,812千円の資金を使用し、財務活動により10,247千円の資金を使用した結果、資金の当中間会計期間末残高は前事業年度末比11,156千円減少し23,155千円となりました。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 営業活動により獲得した資金は32,903千円(前年同期比105.8%増)となりました。これは減価償却費25,899千円が主な要因であります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 投資活動により使用した資金は33,812千円(前年同期比67.6%減)となりました。これは関係会社貸付けによる支出30,955千円が主な要因であります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 財務活動により使用した資金は10,247千円(前年同期比63.8%減)となりました。これは長期借入金の返済による支出4,310千円及びリース債務の返済による支出5,937千円が主な要因であります。

 

④重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

 経営者の視点による経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当中間会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容

 当社はロックフィールドゴルフリゾート株式会社にゴルフ場の運営事業に係る事業賃貸を行っており、当社ゴルフ場に関する営業収入及び営業費用は、ロックフィールドゴルフリゾート株式会社に帰属しております。このため、当社は、会員からの年会費収入及び登録手数料収入に加え、ロックフィールドゴルフリゾート株式会社からの事業賃貸収入により経営しております。

 営業収入は49,451千円(前年同期比1.2%減)と前年同期と同水準となりました。来場者数は、メンバー3,283人(前年同期比5.2%減)、ビジター23,110人(前年同期比4.2%増)、合計26,393人(前年同期比2.9%増)と増加しております。なお、事業賃貸収入及び年会費収入はゴルフ場の来場者数に影響を受けず、安定的に計上される収益であり、営業収入は今後も同様の水準で推移すると見込んでおります。

 営業費用は51,798千円(前年同期比24.4%減)と減少しております。これは、前年同期において関係会社未収入金に対する貸倒引当金繰入額16,361千円が発生したことよるものであります。この結果、営業損失は2,347千円(前年同期は営業損失18,492千円)となっております。

 営業外収益は91千円(前年同期は7,190千円)と大幅に減少しております。これは、前年同期においては関係会社貸付金に関する受取利息6,613千円が発生しておりましたが、前事業年度の下期において関係会社貸付金の回収が完了したことにより、当中間会計期間においては発生しなくなったためであります。

 営業外費用は241千円(前年同期は105,249千円)と大幅に減少しております。これは、前年同期においては、関係会社貸付金の増加により対応する貸倒引当金繰入額が97,862千円発生していたためであります。

 この結果、経常損失は2,497千円(前年同期は経常損失116,552千円)、中間純損失は3,013千円(前年同期は中間純損失117,095千円)と大幅に良化しております。

 

②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容
 営業活動においては、税引前中間純損失を計上しておりますが、それを上回る減価償却費の資金留保効果により、32,903千円のキャッシュ・フローを獲得しました。
 投資活動においては、前年同期における関係会社貸付による支出は103,560千円であったのに対し、当中間会計期間においては、関係会社貸付けによる支出が30,955千円と大幅に減少したため、使用したキャッシュ・フローが減少しております。
 財務活動においては、当中間会計期間においては、前年同期と同様にリース債務及び長期借入金の返済を行ったのみでありますが、前事業年度の下期において長期借入金の繰上返済を行ったことにより、長期借入金の残高が大幅に減少しており、それに伴い、長期借入金の返済による支出が4,310千円(前年同期は21,562千円)と大幅に減少したため、使用したキャッシュ・フローが減少しております。

 

③資本の財源及び資金の流動性に係る情報

 ロックフィールドゴルフリゾート株式会社との事業賃貸契約により、安定的な営業活動によるキャッシュ・フローが見込めることとなっておりますが、当社が継続的に営業活動を実施するためには、継続的な設備投資が必要となることから、営業活動によるキャッシュ・フローの範囲内で投資活動によるキャッシュ・フロー及び財務活動によるキャッシュ・フローを賄う必要があります。なお、当社の営業上重要な資産について、関係会社等の資金調達に関連して担保権が設定されております。