E04742 Japan GAAP
前期
3.43億 円
前期比
101.2%
当社は、ゴルフ倶楽部ゴールドウインの保有、経営及び運営を行っております。その事業系統図は次のとおりであります。
ゴルフ倶楽部ゴールドウイン保有、経営及び運営の事業系統図(2024年3月31日現在)
※画像省略しています。
(1)経営成績等の状況の概要
当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次の通りであります。
①財政状態及び経営成績の状況
当事業年度における国内経済は、新型コロナウイルス感染症の行動制限が5類に移行し、インバウンド需要が回復するなど経済活動に持ち直しの動きが見られたものの、ウクライナ情勢の長期化や、急速な円安の進行、物価上昇がインフレを加速させており、依然として景気の先行きは不透明な状況で推移しました。
ゴルフ場業界において、コンペ等は徐々にコロナ禍前の水準に回復しておりますが、気候変動による夏場の猛暑や、集中豪雨の多発など災害のリスクが高くなっており、集客にも影響を及ぼしております。
このような状況の中、当ゴルフ場は引き続き、お客様満足度向上に努めてまいりましたが、令和6年1月1日発災の能登半島地震の影響により、14番ホールの一部分で土砂崩れがあり、コースに損害が発生しました。
その結果、当事業年度における売上高は347,269千円(前事業年度比1.2%増)、経常利益は12,193千円(前事業年度比29.8%減)となりました。また、特別損失として、災害による損失46,396千円を計上したことにより、当期純損失は34,249千円(前事業年度は当期純利益17,059千円)となりました。
②キャッシュ・フローの状況
当事業年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は前事業年度末に比べ、9,145千円増加し、当事業年度末には、85,295千円となりました。
当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果獲得したキャッシュ・フローは29,710千円(前事業年度は35,106千円の獲得)となりました。これは主に、減価償却費25,921千円、未払金の増加額39,416千円、税引前当期純損失33,920千円によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果獲得したキャッシュ・フローは4,519千円(前事業年度は2,927千円の使用)となりました。これは主に、保険積立金の払戻による収入15,114千円、保険積立金の積立による支出2,667千円、有形固定資産の取得による支出8,209千円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用したキャッシュ・フローは25,083千円(前事業年度は21,613千円の使用)となりました。これは、リース債務の返済による支出によるものであります。
③生産、受注及び販売の実績
当社の実態に即した内容を記載するため、生産実績に代えて入場者実績を記載しております。なお、受注実績につきましては、該当事項はありません。
(1)入場者実績
当社は、ゴルフ場運営事業の単一セグメントであるため、セグメント情報に関連付けた記載を行っておりません。なお、当事業年度の入場者実績は、次のとおりであります。
区分 |
第36期 (自 2023年4月1日 至 2024年3月31日) |
前年同期比(%) |
メンバー(人) |
12,360 |
97.8 |
ビジター(人) |
19,113 |
97.4 |
合計(人) |
31,473 |
97.5 |
(2)販売実績
当社は、ゴルフ場運営事業の単一セグメントであるため、セグメント情報に関連付けた記載を行っておりません。なお、当事業年度の販売実績は、次のとおりであります。
区分 |
第36期 (自 2023年4月1日 至 2024年3月31日) |
前年同期比(%) |
プレー収入(千円) |
210,739 |
99.3 |
レストラン(千円) |
47,870 |
118.2 |
ショップ(千円) |
24,624 |
93.8 |
年会費(千円) |
30,194 |
102.3 |
その他(千円) |
33,840 |
97.5 |
合計(千円) |
347,269 |
101.2 |
(注)最近2事業年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。
相手先 |
前事業年度 (自 2022年4月1日 至 2023年3月31日) |
当事業年度 (自 2023年4月1日 至 2024年3月31日) |
||
金額(千円) |
割合(%) |
金額(千円) |
割合(%) |
|
株式会社ゴールドウイン |
31,493 |
9.2 |
35,307 |
10.2 |
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。
①重要な会計方針及び見積り
当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に準拠して作成されております。
なお、将来に関する予想、見積り等の事項は、有価証券報告書提出日現在において当社が判断したものであり、先行きに不確実性を含んでいるため、実際の結果と異なることがありますので、ご留意下さい。
②当事業年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
当社の当事業年度の経営成績等は、次のとおりであります。
指標 |
計画 |
実績 |
計画比 |
前年 |
前年比 |
売上高 |
332,880千円 |
347,269千円 |
104.3% |
343,290千円 |
101.2% |
営業利益 |
7,230千円 |
13,092千円 |
181.0% |
18,466千円 |
70.8% |
経常利益 |
5,700千円 |
12,193千円 |
213.9% |
17,388千円 |
70.1% |
来場者数 |
31,000人 |
31,473人 |
101.5% |
32,272人 |
97.5% |
a.経営成績等
1)財政状態
(資産合計)
当事業年度末の資産合計は、前事業年度末の資産合計に比べ、18,439千円減少し1,102,032千円となりました。
流動資産は、前事業年度末に比べ、8,761千円増加し205,733千円となりました。これは主に、現金及び預金の増加によるものであります。
固定資産は、前事業年度末に比べ27,200千円減少し、896,298千円となりました。これは主に、投資その他の資産の減少及び有形固定資産の減価償却によるものであります。
(負債合計)
当事業年度末の負債合計は、15,810千円増加し、336,169千円となりました。
流動負債は、前事業年度末に比べ、36,441千円増加し、139,313千円となりました。これは主に、未払金の増加によるものであります。
固定負債は、前事業年度末に比べ、20,631千円減少し、196,856千円となりました。これは主に、長期前受収益及びリース債務の減少によるものであります。
(純資産合計)
当事業年度末の純資産合計は34,249千円減少し、765,862千円となりました。これは主に、当期純損失によるものであります。
2)経営成績
(売上高)
前事業年度と比べ、コロナによる行動制限が5類に引き下げられた事により、コンペ数が増加し、同時にコンペパーティも回復した事でレストランの売上が増えた結果、347,269千円(前事業年度は343,290千円の売上高)となりました。
(営業損益)
前事業年度と比べ売上高は3,979千円増加しましたが、売上原価も9,073千円増加した結果、売上総利益が5,093千円減少した為、13,092千円の利益(前事業年度は18,466千円の利益)となりました。
(経常損益)
前事業年度と比べ営業外収益は71千円減少し、910千円となりました。営業外費用は250千円減少し、1,809千円となりました。この結果、経常利益は12,193千円の利益(前事業年度は17,388千円の利益)となりました。
3)キャッシュ・フローの状況
当社の資本の財源及び資金の流動性についてキャッシュ・フローの状況は、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
b.経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
当社の経営成績に重要な影響を与える要因として、第2[事業の状況] 3[事業等のリスク]に記載の内容が見込まれます。
当社は、ゴルフ人口の減少、低価格競争に巻き込まれることなく運営をする為、他社との差別化をめざし、顧客満足度の向上を実現していく事が最重要課題と認識しております。
c.資本の財源及び資金の流動性
当社の資金需要は、主なものとして、コース管理機械の更新、及びカートの更新などがございますが、すべてリース契約による更新を考えており、現在の現金及び預金にて十分賄えるものと考えております。
d.経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
中期経営計画は次のとおりであります。
(単位:百万円)
|
2024年度(37期) |
2025年度(38期) |
2026年度(39期) |
売上高 |
328 |
364 |
375 |
営業損益 |
△30 |
21 |
30 |
経常損益 |
△31 |
20 |
29 |