株式会社桑名カントリー倶楽部

サービス業ゴルフ場

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最終更新:

E27298 Japan GAAP

売上高

1.50億 円

前期

1.50億 円

前期比

100.0%


3【事業の内容】

 当社は、桑名市嘉例川所在のゴルフコース及び附属設備を有し、人格なき社団である桑名カントリー倶楽部(以下、「桑名カントリー倶楽部」という。)に一括して賃貸しております。実際のゴルフ場の経営は、桑名カントリー倶楽部の業務執行機関である理事会の方針に基づき、当社より賃貸したゴルフコース及び附属設備を運営し、当社の株主即ち倶楽部の会員及びビジターの利用に供し、以て健全なるスポーツであるゴルフの発展に寄与しています。

 

(当社)

 当社はゴルフ場施設を、桑名カントリー倶楽部に賃貸することによって、不動産賃貸事業を営んでおります。

 当社は取締役会の決議に基づき、代表取締役三澤孝行が専ら経営を行い、ゴルフ場施設の整備、維持管理に務めております。

 当社には職員が存在しないため、桑名カントリー倶楽部の職員に業務の補助を依頼しております。

 

(桑名カントリー倶楽部)

 桑名カントリー倶楽部は、当社のゴルフコース及び附属設備を利用してゴルフ場を運営しております。会員は当社の株主であることを要件とし、令和5年3月31日現在個人会員1,504人、法人会員231人、合計1,735人であります。

 組織としては理事会の下に、参与会、ハンディキャップ委員会、コンペティション委員会、ハウス委員会、コース委員会、キャディ委員会、エチケット委員会、フェローシップ委員会、女子委員会を設置し、各々活動しております。

 

 [事業系統図]

以上述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。

※画像省略しています。

 

23/06/29

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)経営成績等の状況の概要

 当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。

 

①財政状態及び経営成績の状況

 当事業年度におけるわが国の経済は、新型コロナウィルス感染症に対する規制等が緩和されコロナ禍以前の状態に戻りつつあります。しかしながら、ロシアによる隣国への侵攻が起因し食料品や資源価格の高騰を受け、これまでにない物価上昇により生活全般に厳しい状況を迎えております。

 一方、ゴルフ業界におきましては、プロツアーもギャラリーをお迎えし賑わいを見せております。また安全に楽しめるスポーツ・レジャー、かつ健康維持のため優れたスポーツと認識されゴルファー人口増加に向け若年層の新たな囲い込みと定着が、業界一丸となって取り組むべき課題といえます。このような中、当社も安心安全にプレーいただけるよう十分に配慮するとともにコース管理に注力して参りました。

 その結果、当事業年度の売上高は150,000千円(前年同期150,000千円)で、営業利益は46,344千円(前年同期50,809千円)、経常利益が46,867千円(前年同期52,697千円)となり当期純利益が31,083千円(前年同期34,872千円)となりました。

 一方、前事業年度末に比べ現金及び預金が19,533千円増加し、固定資産が31,496千円減少したこと等により、資産合計が12,145千円減少し2,382,247千円となりました。負債合計は43,228千円減少し582,889千円となりました。純資産合計は31,083千円増加し1,799,358千円となりました。

 

②キャッシュ・フローの状況

当事業年度における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、営業活動によるキャッシュ・フローが66,105千円(前年同期比9.6%減)と減少し、有形固定資産の取得による支出や社債の償還及び長期借入金の返済による支出に使用しましたが、前事業年度に比べ19,533千円増加し、当事業年度末には256,898千円となりました。

 

また当事業年度における各キャッシュ・フローは次のとおりであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動の結果得られた資金は66,105千円(前年同期比6,997千円減)となりました。

これは主に、税引前当期純利益が46,867千円(前年同期比5,829千円減)となり、法人税等の支払額が18,086千円(前年同期比247千円増)となったこと等によるものであります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動の結果使用した資金は8,000千円(前年同期は未使用)となりました。

これは、有形固定資産の取得による支出によるものであります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動の結果使用した資金は38,572千円(前年同期は同額)となりました。

これは、社債の償還による支出や長期借入金の返済による支出があったことによるものであります。

 

 

③販売の実績

 当事業年度における販売実績を事業の種類別に示すと次のとおりです。

事業の種類

当事業年度

前年同期比(%)

不動産賃貸事業(千円)

150,000

100.0

合計(千円)

150,000

100.0

 (注)最近2事業年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。

相手先

前事業年度

当事業年度

金額(千円)

割合(%)

金額(千円)

割合(%)

桑名カントリー倶楽部

150,000

100.0

150,000

100.0

 

(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。

 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。

 

①当事業年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容

 当社は、桑名カントリー倶楽部にゴルフコース及び附属設備を賃貸し、その維持運営を行うことにより安定的な経営を維持することを基本方針とし、桑名カントリー倶楽部のゴルフ場運営を支援することに努めております。

 桑名カントリー倶楽部との関係については、当社の経営に重大な影響を与える可能性があり、経営指標としての来場者数30,000人の確保により、当社は確実な利益の計上による安定的な財務基盤を強化すべく、賃貸原価に見合う賃貸収入の確保を桑名カントリー倶楽部との共存共栄に務めながら検討しております。

経営方針については、当事業年度は植樹等コースの維持管理を確実に実行し、経営指標である来場者数については、32,063人となり前年対比3,002人増(前年対比10.3%増)となり、目標である30,000人に対して2,063人増(目標達成率106.9%)の達成となりました。

当事業年度の経営成績につきましては、売上高は前事業年度と同額の150,000千円でありますが、売上原価は主に修理費が4,201千円増加したこと等により前事業年度に比べ4.9%増の77,565千円となりました。販売費及び一般管理費は、当事業年度より社外監査役の報酬を計上したことにより役員報酬が450千円増加し26,089千円となりました。

 当事業年度の財政状態につきましては、資産合計は、前事業年度末に比べ12,145千円減少し2,382,247千円となりました。流動資産は主に現金及び預金が19,533千円増加したこと等により19,514千円増加し257,375千円となりましたが、これにつきましては「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。固定資産は減価償却費の計上等により31,496千円減少し2,124,421千円となりました。

 また、当事業年度の負債合計は、前事業年度末に比べ43,228千円減少し582,889千円となりました。流動負債は主に未払法人税等が2,971千円減少したこと等により4,660千円減少の47,889千円となり、固定負債は主に社債の償還が10,000千円や長期借入金の返済が28,568千円あったことにより38,568千円減少し535,000千円となりました。

 当事業年度の純資産合計は、当期純利益31,083千円を計上した結果、繰越利益剰余金が増加し1,799,358千円となりました。

 

②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性

 当社の当事業年度のキャッシュ・フローの状況は「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載の通りでありますが、当事業年度は営業活動の結果得られた資金は66,105千円となり、投資活動の結果使用した資金は8,000千円となりましたが、財務上は十分な資金残高(256,898千円)を確保しております。

 当社の運転資金需要の主なものは設備維持費用、土地賃借料等の固定費用であり、また投資を目的とした資金需要はゴルフコース及び附属設備に関する設備投資等であります。運転資金の源泉は、賃貸原価に見合う賃貸収入を確保することであり、また、ゴルフコースの設備投資資金の調達については、桑名カントリー倶楽部の会員である株主による増資を基本として、必要に応じて金融機関からの長期借入を行っております。長期借入金の返済については、営業活動によるキャッシュ・フローの範囲内での資金計画を立案して返済期間等を検討しております。

 なお、資金の源泉は原則増資を基本とし、一部長期借入金の実行及び社債の発行をしております。有利子負債の残高は、社債30,000千円(1年内償還予定の社債含む)及び、長期借入金28,568千円(1年内返済予定の長期借入金含む)であります。

 

③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている企業会計の基準に基づき作成されております。また、この財務諸表の作成にあたっては、決算日における財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に影響を与えるような経営者の見積り及び予測を必要としております。当社は過去の実績値や状況を踏まえ合理的と判断される前提に基づき、見積り及び予測を行っております。