E00196 Japan GAAP
文中における将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
当第3四半期連結会計期間末の財政状況につきましては、以下の通りとなります。
資産については、売上債権の回収が順調に進んだことに加え、回収資金を月次の下請負代金等の支払いに備えたことで現金預金が増加し、前連結会計年度末に比べ91億円余増加し、1,434億円余となりました。
負債については、返済による短期借入金の減少が生じたものの、工事の進捗により支払手形・工事未払金等が増加したことや、大型工事が完成したことに伴う未払消費税等の増加などから、前連結会計年度末に比べ76億円余増加の635億円余となりました。
純資産については、前期分の配当金の支払いがあった一方で、親会社株主に帰属する四半期純利益を計上したことにより利益剰余金が増加し、前連結会計年度末に比べ14億円余増加の799億円余となりました。
また、当第3四半期連結累計期間の経営成績につきましては、以下の通りとなります。
民間建築工事案件等を中心に受注高が前年同四半期と比べて増加していることや、工事進捗が順調に推移していることなどから、売上高は前年同四半期と比べ3.6%増の1,119億円余となりました。
利益面では、建設資材価格の高騰に伴う建設コストの上昇や、低採算工事の発生などが影響し、売上総利益は前年同四半期と比べ14.2%減の103億円余となりました。さらに、販売費及び一般管理費は前年より若干の減少は見られたものの、売上総利益の減少が大きく影響し、営業利益は前年同四半期と比べ32.8%減の33億円余となりました。一方、受取配当金や受取利息、持分法による投資利益などの営業外収益の増加、並びに支払利息などの営業外費用の減少から、経常利益においては営業利益よりやや持ち直し、前年同四半期と比べ31.4%減の35億円余となりました。税金等調整前四半期純利益につきましては、減損損失や訴訟損失引当金繰入額の計上による特別損失の増加などにより、前年同四半期と比べて減少し、これに伴い法人税等の税金費用は低減したものの、親会社株主に帰属する四半期純利益は前年同四半期と比べて36.9%減の22億円余となりました。
なお、報告セグメント等の経営成績は次のとおりであります。
( 建設事業 )
売上高は、前年同四半期と比べ、4.4%増の1,098億円余となり、セグメント利益については、前年同四半期と比べ、30.3%減の32億円余となりました。
( 不動産事業 )
売上高は、前年同四半期と比べ、30.3%減の16億円余となり、セグメント利益については、前年同四半期と比べ52.8%減の2億円余となりました。
( その他 )
売上高は前年同四半期と比べ0.9%増の5億円余となり、セグメント利益については前年同四半期と比べ7.6%減の4千万円余となりました。
(2) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(3) 経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4) 優先的に対処すべき事実上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事実上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動
当第3四半期連結累計期間における研究開発費の総額は、129百万円余であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、研究開発活動の状況に重要な変更はありません。