売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E00204 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)財政状態及び経営成績の状況

 当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症が5類に移行した後、社会経済活動の正常化が一段と進み、景気は緩やかに回復してきた。一方、資源価格やエネルギー価格の高騰が続き、世界経済は依然として先行き不透明な状況が続いている。

 この間、国内建設業界においては、国土強靭化の基本方針に沿った施策が進められ、関連する公共投資は底堅く推移したものの、建設資材価格や労務費の高騰に加え、建設業従事者の高齢化と人材確保の問題などにより、経営環境は引き続き厳しい状況にある。

 かかる中、当社グループは、新たに中期経営計画(2023年度~2025年度)を策定して、具体的な施策①「技術の伝承と生産性向上」、②「社内業務・社内システムの見直しによる働き方改革の推進」を、全社挙げて取り組んでいる。

 

①財政状態

 当第3四半期連結会計期間末の総資産の残高は、前連結会計年度末に比べて9億71百万円増加し、312億6百万円となった。その主な要因として、受取手形・完成工事未収入金等が減少したが、現金預金および投資有価証券が増加したこと等によるものである。

 負債の残高は、前連結会計年度末に比べて1億36百万円増加し、97億44百万円となった。その主な要因として、賞与引当金が減少したが、未成工事受入金が増加したこと等によるものである。

 純資産の残高は、前連結会計年度末に比べて8億34百万円増加し、214億61百万円となった。その主な要因として、利益剰余金およびその他有価証券評価差額金が増加したこと等によるものである。

 この結果、当第3四半期連結会計期間末の自己資本比率は68.8%となり、前連結会計年度末と比べて0.6ポイントの上昇となった。

 

②経営成績

 当第3四半期連結累計期間の業績としては、国内においては、着工時期の先送りや受注競争の激化、首都圏エリアでの電力関連工事が終息を迎えたことにより、売上高144億41百万円(前年同四半期比18億65百万円減)、営業利益7億32百万円(同1億49百万円減)となった。

 一方、米国現地法人JAFEC USA,Inc.においては、LNG精製プラント基地地盤改良工事の試験施工により赤字額が圧縮されたことから、連結売上高は164億78百万円(前年同四半期比11億9百万円減)、連結営業利益は5億84百万円(同37百万円増)、連結経常利益は7億85百万円(同2百万円増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は4億75百万円(同39百万円増)となった。

 

(2)研究開発活動

 当第3四半期連結累計期間における研究開発費は84百万円であり、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はない。

 なお、連結子会社においては、研究開発活動は特段行われていない。