売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E25443 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)財政状態及び経営成績の状況

当第2四半期連結累計期間における当社グループの業績は、大手製錬会社の定期炉修工事並びに給水設備関連の原材料や伸銅品など国内向けの需要が減少したことからインゴット及びリサイクル原料ともに販売量が減少し、全体としての販売量は前年同四半期比18.1%減となったことから、売上高は354億8百万円(前年同四半期比14.7%減)の減収となりました。一方で、海外の既存顧客向け販売を強化した結果、利幅の高い製品販売構成比率があがり、利鞘は拡大し、営業利益は4億33百万円(同277.1%増)と大幅改善となりました。ただし、海外販売の強化による外貨建て資産・負債のギャップを解消するとともに為替ヘッジも強化し為替差損益は改善したものの、タイ王国所在の持分法適用会社THAI KUROTANI CO., LTD.(12月決算)において、同国税務当局による税務調査を受け過年度の付加価値税等について126,831千タイバーツの更正通知を2024年3月28日付で受領したことを踏まえ、持分法による投資損失を2億60百万円計上したことから、経常利益は1億39百万円(前年同四半期は経常損失74百万円)、親会社株主に帰属する四半期純利益は13百万円(前年同四半期は親会社株主に帰属する当期純損失33百万円)とそれぞれ営業利益に比して小幅な改善となりました。

セグメントの経営成績は次のとおりであります。

(非鉄金属事業)

非鉄金属事業の主力取扱商品であるインゴットやリサイクル原材料販売が減少したことから当第2四半期連結累計期間の売上高は351億58百万円(前年同四半期比14.8%減)と前年同四半期比61億38百万円減少となりました。

品目別では、インゴット売上高は13,085百万円(前年同四半期比6.6%減)、リサイクル原料売上高は22,019百万円(同19.1%減)、その他売上高は50百万円(同4.4%増)となりました。

(美術工芸事業)

美術工芸事業は、金製品の需要が底固く推移したことに加えキャラクター製品の新作のヒットもあり、当第2四半期連結累計期間の売上高は2億49百万円(前年同四半期比19.2%増)と前年同四半期比40百万円の増加となりました。

 

財政状態につきましては、次のとおりであります。

(資産)

当第2四半期連結会計期間末における流動資産は195億88百万円となり、前連結会計年度末に比べ22億66百万円減少いたしました。これは主に、棚卸資産が7億7百万円増加したことによる一方、現金及び預金が6億32百万円、前渡金が5億86百万円、受取手形及び売掛金が10億97百万円減少したことによるものであります。また、固定資産は30億62百万円となり、前連結会計年度末に比べ1億49百万円減少いたしました。この結果、総資産は226億50百万円となり、前連結会計年度末に比べ24億16百万円減少いたしました。

(負債)

当第2四半期連結会計期間末における流動負債は117億60百万円となり、前連結会計年度末に比べ20億13百万円減少いたしました。これは主に、未払法人税等が1億66百万円増加した一方、短期借入金が19億9百万円、仕入債務が2億34百万円減少したことによるものであります。また、固定負債は18億48百万円となり、前連結会計年度末に比べ3億48百万円減少いたしました。この結果、負債は136億8百万円となり、前連結会計年度末に比べ23億61百万円減少いたしました。

(純資産)

当第2四半期連結会計期間末における純資産合計は90億42百万円となり、前連結会計年度末に比べ54百万円減少いたしました。これは主に、その他有価証券評価差額金が64百万円増加した一方、利益剰余金が1億28百万円減少したことによるものです。

この結果、自己資本比率は39.9%となりました。

 

 

(2)キャッシュ・フローの状況

当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、7億82百万円となり、前連結会計年度末に比べ2億79百万円減少いたしました。

当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

当第2四半期連結累計期間における営業活動の結果得られた資金は18億99百万円(前年同四半期は11億89百万円の収入)となりました。これは主に棚卸資産が7億7百万円増加した一方、売上債権の減少が11億97百万円、未収消費税等の減少が6億1百万円並びに前渡金の減少が5億86百万円あったためであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

当第2四半期連結累計期間における投資活動の結果得られた資金は2億3百万円(前年同四半期は78百万円の支出)となりました。これは主に定期預金の預入による支出が40百万円あった一方、定期預金の払戻による収入が2億39百万円あったためであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

当第2四半期連結累計期間における財務活動の結果支出した資金は24億円(前年同四半期は5億17百万円の支出)となりました。これは主に短期借入金の純減少額が20億円の支出となったこと及び配当金の支払額が1億41百万円あったためであります。

 

(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(4)経営方針・経営戦略等

当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(6)研究開発活動

当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は3,241千円であります。

なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。