クロスプラス株式会社

ブランドなど:Gleason'sGym
卸売業アパレルスタンダード

売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E02967 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)経営成績の分析

 当第1四半期連結累計期間(2024年2月1日~2024年4月30日)におけるわが国経済は、社会経済活動の正常化が進み、個人消費も上向くなど緩やかな回復基調で推移しました。

 当アパレル業界では、コロナ禍収束後の人流回復や旺盛なインバウンド需要に支えられ、市場環境は堅調な推移となりました。一方で、原材料価格の高騰や円安による仕入原価上昇などの影響により、先行きは依然として不透明な状況が続いております。

 このような環境の中、当社グループは、中期経営計画に基づき、アパレル事業の深化と非アパレル事業の創出に取り組んでまいりました。アパレル事業においては、商品のNB化による取り扱い店舗の拡大やEC専用ブランドの強化を進めました。非アパレル事業では、ヘルスケアを中心とした新規商品の開発や販路拡大に努めるとともに、ビューティー関連商品の販売を強化することで、ライフスタイル分野のさらなる拡大を進めました。

売上高は、卸売では、量販店向けや無店舗向けが前年より減少したものの、春物アウターやシャツの好調により、専門店向けが大きく伸長しました。さらに、前年にグループ化した㈱アイエスリンクの貢献も売上を押し上げる要因となりました。小売では、気温上昇の遅れにより量販店店頭が苦戦したものの、春物商品が好調に推移した百貨店店頭と新たに開始した雑貨ショップの売上が加わったことで、増収となりました。

 利益面では、卸売において、ライフスタイル商品の構成比の上昇により、売上総利益率が改善したことで、売上総利益は44億28百万円(前年同期比7.0%増)となりました。経費面では、賃上げによる人件費やトラック運賃などの物流費、小売の売上増加に伴う販売手数料の増加により、販売費及び一般管理費は36億90百万円(前年同期比9.3%増)となりました。

 以上の結果、当第1四半期連結累計期間の売上高は157億34百万円(前年同期比6.2%増)、営業利益は7億38百万円(前年同期比3.0%減)、経常利益は7億59百万円(前年同期比2.8%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は、有価証券売却益の減少により、5億6百万円(前年同期比42.6%減)となりました。

 なお、当社グループは、衣料品事業の割合が高く開示情報としての重要性が乏しいと考えられることから、セグメント情報の記載を省略しております。

 

   事業部門別の売上高は、次のとおりです。

区分

金額(百万円)

前年同期比(%)

卸売

12,991

+6.7

小売

2,630

+3.8

その他

112

+6.7

合計

15,734

+6.2

 

   販売チャネル別の売上高は、次のとおりです。

区分

金額(百万円)

前年同期比(%)

専門店

8,295

+14.5

量販店

4,790

△0.6

無店舗

1,361

△5.7

百貨店他

559

△0.8

EC

555

△5.4

その他

172

+11.3

合計

15,734

+6.2

 

 

(2)財政状態の分析

(資産)

当第1四半期連結会計期間末の総資産は、314億52百万円となり、前連結会計年度末に比べ30億82百万円の増加となりました。

流動資産は217億53百万円となり、前連結会計年度末に比べ30億36百万円の増加となりました。流動資産の増加の主な要因は、受取手形及び売掛金が18億92百万円増加し、商品が10億28百万円増加したこと等によります。

固定資産は96億98百万円となり、前連結会計年度末に比べ45百万円の増加となりました。固定資産の増加の主な要因は、投資有価証券が44百万円増加したこと等によります。

 

(負債)

当第1四半期連結会計期間末の負債は152億46百万円となり、前連結会計年度末に比べ24億1百万円の増加となりました。

流動負債は111億40百万円となり、前連結会計年度末に比べ24億30百万円の増加となりました。流動負債の増加の主な要因は、未払法人税等が4億44百万円減少し、電子記録債務が4億8百万円減少したものの、短期借入金が22億円増加し、支払手形及び買掛金が13億97百万円増加したこと等によります。

固定負債は41億6百万円となり、前連結会計年度末に比べ29百万円の減少となりました。固定負債の減少の主な要因は、長期借入金が2億66百万円減少したこと等によります。

 

(純資産)

当第1四半期連結会計期間末の純資産は、162億5百万円となり、前連結会計年度末に比べ6億80百万円の増加となりました。純資産の増加の主な要因は、利益剰余金が3億96百万円増加し、繰延ヘッジ損益が2億47百万円増加したこと等によります。

 

(3)事業上及び財務上の対処すべき課題

 当第1四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更はありません。また、新たに生じた課題はありません。

 

(4)財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針

 当第1四半期連結累計期間において、当社の財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針について重要な変更はありません。

 

(5)研究開発活動

 該当事項はありません。