売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E00569 Japan GAAP


2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

(1)財政状態及び経営成績の状況

①経営成績の状況

 当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の位置づけが「5類」に移行し、社会経済活動が正常化に向かい景気が緩やかに回復してまいりましたが、円安やウクライナ情勢の長期化に加えて中東情勢が懸念され、エネルギー及び原材料価格の高騰に伴う物価上昇により個人消費の落ち込みが懸念されるなど、依然として先行き不透明な状況が続いております。

 繊維産業におきましては、規制が緩和されたこと等により、百貨店等での衣料販売が回復し明るい兆しが見えておりますが、エネルギー及び原材料価格の高騰や消費者物価上昇による衣料消費の落ち込みが懸念されるなど、業界を取り巻く環境は依然予断を許さない状況が続いています。

 このような事業環境のもと、当社グループは優れた感性と技術で新しい「価値」を創造し、市場領域の拡大とグローバル展開を図り、安定的・持続的成長の実現を目指しております。また、「地球は着替えることができないから」を当社の環境理念として環境負荷低減活動に取り組むとともに、地域社会やステークホルダーとの共存共栄を図るなど、SDGs活動を積極的に進めてまいります。

 当第3四半期連結累計期間の経営成績は、売上高83億9千万円(前年同期比12.2%増)、営業利益4億5千3百万円(前年同期は営業損失3億5千6百万円)、経常利益5億4千5百万円(前年同期は経常損失1億3千6百万円)、親会社株主に帰属する四半期純利益につきましては、補助金収入7千7百万円及び投資有価証券売却益8千3百万円を計上したこと等により、6億5千9百万円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純損失2億6千9百万円)となりました。

 セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。

 (染色加工事業)

 冬物の受注、生産が例年より早く終了し、婦人物を中心とする紡毛織物の加工数量が予想以上に落ち込んだこと及びニットの受注数量も前年比マイナスとなりましたが、上半期に紳士物やフォーマルの生産数量が回復したことに加えて、加工料金の是正が進んだことにより、織物が30億7千万円(前年同期比22.6%増)、ニットが21億4千9百万円(前年同期比2.9%増)となり、売上高52億1千9百万円(前年同期比13.6%増)、営業利益につきましては、国の対策である電気・ガス価格激変緩和措置や加工料金の是正が進んだこと及び工場集約効果により、営業利益1億2千5百万円(前年同期は営業損失5億9千4百万円)となりました。

 (テキスタイル事業)

 既存得意先との取組み及び輸出を強化したこと等により、売上高28億6千万円(前年同期比8.4%増)、営業利益1億1千9百万円(前年同期比33.6%増)となりました。

 (不動産事業)

 2022年10月より群馬県伊勢崎市の土地と店舗の賃貸を新たに開始したこと等により、売上高3億9百万円(前年同期比25.0%増)、営業利益2億8百万円(前年同期比40.2%増)となりました。

 

 

②財政状態の状況

(資産)

当第3四半期連結会計期間の資産は、前連結会計年度末に比べ14億9千9百万円増加し、159億1千3百万円となりました。主な要因は、有価証券が1億9千9百万円減少しましたが、投資有価証券が9億9千8百万円増加、受取手形及び売掛金が3億2千8百万円増加、現金及び預金が2億1千2百万円増加したことであります。

(負債)

当第3四半期連結会計期間の負債は、前連結会計年度末に比べ4億7千9百万円増加し、43億2千4百万円となりました。主な要因は、解体撤去関連費用引当金が1億7千9百万円減少しましたが、繰延税金負債が3億9千3百万円増加、1年内返済予定のものを含む長期借入金が2億4千9百万円増加したことであります。

(純資産)

当第3四半期連結会計期間の純資産は、前連結会計年度末に比べ10億2千万円増加し、115億8千8百万円となりました。主な要因は、配当金の支払い2億7千9百万円に対して、親会社株主に帰属する四半期純利益6億5千9百万円を計上したこと、その他有価証券評価差額金が6億5千万円増加したことであります。

 

(2)経営方針・経営戦略等

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(3)事業上及び財務上の対処すべき課題

当第3四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。

 

(4)研究開発活動

当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は、9千1百万円であります。
 なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

(5)生産、受注及び販売の状況

当第3四半期連結累計期間において、前年同期で染色加工事業セグメント並びにテキスタイル事業セグメントにおける受注及び販売の内容については「(1)財政状態及び経営成績の状況①経営成績の状況」に記載しております。

 
 (6)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。