売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E22012 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)業績の状況

当社グループはゲーム・アニメ事業、メタバース事業、DX事業、コマース事業、投資事業の各セグメントにおいて積極的な投資に取り組んで参りました。この結果、当第2四半期連結累計期間の当社グループ業績は、売上高30,027百万円(前年同期比9.5%減)、営業利益2,035百万円(同38.6%減)、経常利益2,064百万円(同31.8%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益720百万円(同22.9%減)となりました。

なお、第1四半期連結会計期間より、前連結会計年度において「インターネット・エンタメ事業」に含めていた事業を独立した「ゲーム・アニメ事業」、「メタバース事業」、「DX事業」、「コマース事業」、「その他」に区分しており、「投資・インキュベーション事業」について「投資事業」へ名称を変更しております。

また、対前年同四半期の増減及び増減率については、前年同四半期の数値を変更後の区分方法に組み替えた数値に基づいて作成しております。

 

セグメント別の経営成績は次のとおりであります。

 

①ゲーム・アニメ事業

既存スマートフォンゲームの長期運営体制による収益安定化及び海外展開による収益力向上に取り組むとともに、新規タイトルの開発を進めて参りましたが、「ヘブンバーンズレッド」のリリース初期盛り上がりの反動等により軟調に推移しました。

この結果、当第2四半期連結累計期間の業績は、売上高22,151百万円(前年同期比11.6%減)、営業利益2,910百万円(同17.5%減)となりました。

 

②メタバース事業

プラットフォーム事業において、スマートフォン向けメタバース「REALITY」のコンテンツ拡充及び機能拡充を進めるとともに、グローバル展開を進めて参りました。また、VTuber事業への積極的な投資も継続して参りました。

この結果、当第2四半期連結累計期間の業績は、売上高3,748百万円(前年同期比12.6%増)、営業利益1百万円(同98.7%減)となりました。

 

③DX事業

マーケティングDX事業・オペレーションDX事業ともに支援案件の積み上げを進めて参りましたが、前連結会計年度に終了した大型案件の影響等により軟調に推移しました。

この結果、当第2四半期連結累計期間の業績は、売上高2,648百万円(前年同期比3.7%減)、営業利益400百万円(同24.0%減)となりました。

 

④コマース事業

コマース事業全体で「メディア×SaaS」戦略を推進、メディア力を活かし、安定収益基盤であるSaaS事業の強化を進めて参りました。また、第1四半期連結会計期間に新たに開始したHR事業への積極的な投資も継続して参りました。

この結果、当第2四半期連結累計期間の業績は、売上高646百万円(前年同期比4.1%減)、営業利益26百万円(同179.3%増)となりました。

 

⑤投資事業

インターネット・IT領域を中心に投資するベンチャーキャピタルやスタートアップへの投資に取り組んで参りましたが、当社出資ファンドにおける保有株式の売却による収益が減少したこと等により軟調に推移しました。

この結果、当第2四半期連結累計期間の業績は、売上高995百万円(前年同期比33.9%減)、営業損失256百万円(前年同期は営業利益50百万円)となりました。

 

 

(2)財政状態の分析

当第2四半期連結会計期間末の総資産は125,828百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,022百万円増加致しました。流動資産は108,972百万円(前連結会計年度末比1,605百万円増)となり、主な増加要因は「現金及び預金」及び「未収入金」がそれぞれ1,166百万円、564百万円減少した一方、「金銭の信託」が3,500百万円増加したことによるものであります。固定資産は16,856百万円(同582百万円減)となり、主な減少要因は「繰延税金資産」が300百万円増加した一方、「投資有価証券」及び投資その他の資産の「その他」がそれぞれ632百万円、182百万円減少したことによるものであります。

負債につきましては33,940百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,683百万円増加致しました。流動負債は15,666百万円(同4,724百万円減)となり、主な減少要因は「未払金」が411百万円増加した一方、「1年内償還予定の社債」及び「契約負債」がそれぞれ5,000百万円、422百万円減少したことによるものであります。固定負債は18,274百万円(同6,408百万円増)となり、主な増加要因は「社債」及び固定負債の「その他」がそれぞれ6,000百万円、408百万円増加したことによるものであります。

純資産につきましては、91,888百万円となり、前連結会計年度末に比べ661百万円減少致しました。主な減少要因は「その他有価証券評価差額金」が280百万円増加し、また、「自己株式」が154百万円減少した一方、「利益剰余金」が1,156百万円減少したことによるものであります。

企業の安定性を示す自己資本比率は、当第2四半期連結会計期間末は72.6%であります。また、支払い能力を示す流動比率は当第2四半期連結会計期間末は695.6%となっております。

 

(3)キャッシュ・フローの状況

 当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」といいます。)は、前連結会計年度末に比べ2,333百万円増加し、残高は76,626百万円となりました。

 各キャッシュ・フローの状況は次の通りであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 営業活動により獲得した資金は、3,566百万円(前年同期は454百万円の獲得)となりました。これは主に、法人税等の支払額759百万円があった一方、税金等調整前四半期純利益2,080百万円、営業投資有価証券の減少1,307百万円、未払金の増加566百万円及び未収入金の減少564百万円があったことによるものであります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 投資活動により支出した資金は、142百万円(前年同期は278百万円の獲得)となりました。これは主に、敷金の回収による収入153百万円及び投資有価証券の売却による収入116百万円があった一方、投資有価証券の取得による支出323百万円及び有形固定資産の取得による支出121百万円があったことによるものであります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 財務活動により支出した資金は、983百万円(前年同期は3,277百万円の獲得)となりました。これは主に、社債の発行による収入6,000百万円があった一方、社債の償還による支出5,000百万円及び配当金の支払による支出1,972百万円があったことによるものであります。

 

(4)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(6)研究開発活動

 当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は639百万円であります。