売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E27047 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)財政状態及び経営成績の状況

 ①経営成績

 当第3四半期累計期間における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症による行動制限の緩和により、社会経済活動に正常化の動きがある一方、世界的な原材料高騰による物価上昇の影響で、景気の先行きは極めて不透明な状況が続いております。

 当社においては、従業員の安全性を考慮し、恒久的なテレワーク(在宅勤務)制度を導入しており、通勤時間が不要になるなど、従業員満足度の向上が図られたとともに、場所を問わずチーム体制が有効に機能したこともあり、ゲームアプリの運用・開発面での生産性向上につながっております。

 このような事業環境の中、当社では、リリース1周年を迎えた大人気作品『進撃の巨人』のスマートフォンゲーム「進撃の巨人 Brave Order」は累計555万ダウンロードを突破しており、引き続き当社の業績に貢献しております。2023年11月にはアニメ『進撃の巨人 The Final Season完結編(後編)』の放送・配信をしており、引き続きゲーム内のさらなる活性化を図るため、出演人気声優を起用した公式放送を行い、番組とゲームで連動した企画の実施や機能改善など、引き続き魅力的なイベント施策を行い、収益寄与につなげてまいります。

 2023年6月15日にはアニメ『ゆるキャン△』初となるオンラインゲーム「ゆるキャン△ つなげるみんなのオールインワン!!」をリリースいたしました。各務原なでしこ、志摩リン、大垣千明、犬山あおい、斉藤恵那など、おなじみのキャラクターのモーション&フルボイスの豊富な掛け合いや、1,000 を超えるキャンプギアや乗り物、美味しそうなキャンプ飯、山梨・長野・静岡を中心とする各地の美しい景色など、TV アニメ『ゆるキャン△』の要素が全部入った、新・日常系ガールズキャンプゲームです。今後は、ゲームバランスの修正や動作パフォーマンスの向上、魅力的なキャンペーンの実施、ユーザーの多様な意見やフィードバックを反映させたゲームシステムの改善により、売上収益の増加を図ってまいります。

 リリース3年目を迎えたアニメ『五等分の花嫁』初のスマートフォンゲーム「五等分の花嫁 五つ子ちゃんはパズルを五等分できない。」は、累計800万ダウンロードを突破し、当社の業績に貢献しております。イベント施策や書き下ろしイラストの充実など、引き続き魅力的な施策を行い収益寄与につなげてまいります。

 リリース13年目を迎えた「ぼくのレストラン2」や「ガルショ☆」は、コラボレーション施策等が好調に推移し、引き続き当社の売上収益に大きく貢献しております。よりきめ細やかな対応を図り、ユーザーの皆様の満足度向上に努めてまいります。

 また、足元の状況としては、累計ダウンロード数900万突破のスマートフォン向けドラマチック共闘オンラインRPG「De:Lithe~忘却の真王と盟約の天使~」をベースとした、モバイルゲームクオリティのブロックチェーンゲーム「De:Lithe Last Memories(ディライズ ラストメモリーズ)」を開発中であることを発表いたしました。クリプトファンにもモバイルゲームプレイヤーにも満足頂けるものを提供してまいりたいと考えております。

 さらに、全世界でサービス提供中のゲームプラットフォーム「Roblox」に向けた『ドラえもん』のアクションレースゲーム「ドラえもん のび太の ゴーゴーライド!」を開発中であることを発表いたしました。なお「Roblox」へのゲーム配信は、パブリッシングをGeekOut株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:田中創一朗)が、開発・運営をenishが行う、2社の協業体制で実施してまいります。

 その他、当社は、収益構造の最適化の観点でリストラクチャリングを実行しており、人員の適正化に伴う特別退職金24百万円を計上しております。また、当社の非連結子会社である中国子会社(Enish China Limited.)の縮小を行い、関係会社整理損13百万円の特別損失を計上しております。

 なお、当社は株式会社HashPaletteより不当利益返還請求として176百万円の訴訟が提起させておりますが、今後、先方の主張及び請求内容を精査し適切に対処してまいります。今後の進捗に伴い、開示すべき事項が判明した場合には、すみやかにお知らせいたします。

 当事業年度においては、既存タイトルの効果的運営を推進するとともに、新規IPタイトル開発及びブロックチェーンゲーム開発に人材を投入しております。引き続き、有力案件を確保し、年1~2本ペースでの新規タイトルリリースを行うことで利益を積み上げ、企業価値向上を図ってまいります。

 この結果、当第3四半期累計期間の業績は、売上高は2,737百万円(前年同四半期比15.9%の減少)、営業損失は939百万円(前年同四半期は138百万円の営業損失)、経常損失は975百万円(前年同四半期は167百万円の経常損失)、四半期純損失は1,016百万円(前年同四半期は184百万円の四半期純損失)となっております。

 

 ②財政状態

(資産)

 当第3四半期会計期間末の流動資産につきましては、前事業年度末に比べて463百万円減少し、1,552百万円となりました。これは主に、現金及び預金の減少(前事業年度末比675百万円の減少)があった一方で、売掛金の増加(前事業年度末比132百万円の増加)によるものであります。固定資産につきましては、前事業年度末に比べて63百万円増加し、298百万円となりました。これは主に、関係会社株式の増加(前事業年度末比61百万円の増加)、長期前渡金の増加(前事業年度末比11百万円の増加)があった一方で、関係会社長期貸付金の減少(前事業年度末比10百万の減少)によるものであります。

 この結果、総資産は、前事業年度末に比べ399百万円減少し、1,851百万円となりました。

(負債)

 当第3四半期会計期間末の流動負債につきましては、前事業年度末に比べて255百万円増加し、1,375百万円となりました。これは主に、短期借入金の増加(前事業年度末比200百万円の増加)、契約負債の増加(前事業年度末比102百万円の増加)があった一方で、その他流動負債の減少(前事業年度末比55百万円の減少)によるものであります。固定負債につきましては、前事業年度末に比べて1百万円増加し、4百万円となりました。これは主に、リース債務の増加(前事業年度末比1百万円の増加)によるものであります。

 この結果、負債合計は、前事業年度末に比べ257百万円増加し、1,379百万円となりました。

(純資産)

 当第3四半期会計期間末の純資産につきましては、前事業年度末に比べて656百万円減少し、471百万円となりました。これは主に、四半期純損失を1,016百万円計上したものの、第三者割当による行使価額修正条項付第16回新株予約権の権利行使により資本金及び資本剰余金がそれぞれ179百万円増加したことによるものであります。

 

(2)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(3)経営方針・経営戦略等

 当第3四半期累計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当第3四半期累計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(5)財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針

 当第3四半期累計期間において、当社の財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針について重要な変更はありません。

 

(6)研究開発活動

 該当事項はありません。