売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E05487 Japan GAAP


2 【経営者による財政状態、経営成績およびキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1) 財政状態および経営成績の状況

当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、インバウンド需要の順調な回復や円安による自動車産業など輸出関連企業の業績向上が景気を後押しし、緩やかな回復基調で推移しました。一方で原材料の輸入価格高騰に伴う物価高や、世界的なインフレ圧力、国際情勢の不安定などが国内景気や企業収益に与える影響により、依然として先行き不透明な状況が続いています。
 当社グループが属する情報サービス業界におきましては、経済産業省より発表された「特定サービス産業動態統計」によると、2023年11月の情報サービス業の売上高合計は、前年同月比4.0%増加となりました。内訳では主力の「受注ソフトウェア」は同8.1%増加、「ソフトウェアプロダクツ」は同13.5%減少、「システム等管理運営受託」は同0.7%の増加となり、業務内容ごとに増減が分かれるものの、人手不足の解消や業務の省力化、合理化を狙ったDX(デジタルトランスフォーメーション)関連のIT投資需要は引き続き旺盛であることを示しています。

 

こうした経営環境の中、業務区分別の売上高につきましては、次のとおりとなりました。なお、当社グループは、ソフトウエア関連事業の単一セグメントであるため、業務区分別の業績を記載しております。

<SIサービス業務>

自動車関連など当社の主要顧客のIT投資需要が堅調で、受注案件が増加したことによりSIサービス業務の売上高は6,662百万円(前年同期比9.1%増)となりました。

<ソフトウエア開発業務>

既存顧客からの継続受注を安定的に確保できたことにより、9,814百万円(前年同期比6.8%増)となりました。

<ソフトウエアプロダクト業務>

パッケージソフト販売等のソフトウエアプロダクト業務におきましては、インボイス制度導入や電子帳簿保存法の義務化に伴う対応特需により売上高は269百万円(前年同期比14.6%増)となりました。

<商品販売>

パソコン・情報機器、ソフトウエア等の商品仕入れ販売により、売上高は287百万円(前年同期比4.2%増)となりました。

<その他>

その他のWEBサイトの運営ならびにクラウドサービス(SaaS)等での売上高は、ECモールの新規開設数が増加したことなどにより205百万円(前年同期比35.9%増)となりました。

 

利益面におきましては、顧客の旺盛なIT投資需要を背景に、技術者の稼働率も高い水準を維持しております。また収益性の高いSIサービスの売上高が増加したことや、PRM(プロジェクト・リスク・マネジメント)活動による不採算プロジェクトを発生させない取り組みが利益増加に繋がりました。

 

以上の結果、当第3四半期連結累計期間における連結業績は、売上高17,240百万円(前年同期比8.0%増)、営業利益1,965百万円(前年同期比11.1%増)、経常利益1,993百万円(前年同期比12.0%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益1,474百万円(前年同期比53.0%増)となりました。

 

第3四半期連結会計期間末の総資産は、土地、および有形固定資産のその他が増加したことなどにより、14,938百万円前期末比756百万円増)となりました。

第3四半期連結会計期間末の負債は、短期借入金が増加したものの、未払法人税等、および賞与引当金が減少したことなどにより、4,910百万円前期末比136百万円減)となりました。

第3四半期連結会計期間末の純資産は、利益剰余金の増加などにより、10,028百万円前期末比892百万円増)となりました。

 

(2) 優先的に対処すべき事業上および財務上の課題

第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上および財務上の課題について重要な変更および新たに生じた課題はありません。

 

(3) 研究開発活動

該当事項はありません。