売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E32238 Japan GAAP


2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。

 

1 経営者の視点による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に関する分析・検討内容

(1)財政状態及び経営成績の状況

 ①経営成績の状況

当社グループを取り巻く環境におきましては、2022年におけるモバイルコンテンツ関連市場は8兆5,220億円(対前年比109%)、スマートフォン市場は2兆7,861億円(対前年比99%)、モバイルコマース市場は5兆7,359億円(対前年比115%)と市場全体で年々成長を続けております

 スマートフォン市場としては、ゲーム市場が1兆4,542億円(対前年比91%)、電子書籍市場が4,749億円(対前年比108%)、動画・エンターテイメント市場が4,697億円(対前年比113%)、音楽コンテンツ市場も1,852億円(対前年比112%)と前年比で減少となりました(一般社団法人モバイル・コンテンツ・フォーラム調べ、2023年7月現在)。当該ゲーム市場には多くのスマートフォンゲームが投入され、競争が激化しており、より高品質のゲームを投入するために開発費が増加する傾向にあります。また、電子書籍市場においても、インターネット上の小説等をコンテンツ化するビジネスモデルに多くの競合他社が参入しており、その作品確保の競争が激化しています。さらに、動画・エンターテインメント市場及び音楽コンテンツ市場においても、消費者ニーズの多様化に伴う構造変化に晒されています。

 また、長期化しているロシア・ウクライナ情勢に起因する原材料・エネルギー価格の高騰や、急激な円安進行等に伴う物価上昇により、先行きの不透明感は払拭できていない状況が続いております。

 このような事業環境の中、当社グループは総合エンターテインメント企業として、エンタメIPの創出・取得とそれらのクロスメディア展開を加速させ、事業の多角化と収益力向上に注力して参りました。

 当第3四半期連結累計期間のIP事業におきましては、ゲームサービスにおいて、様々なイベントを通じて長期運営タイトルの安定推移を目指したものの、前年同期比では売上が減少することとなりましたが、当社保有のレトロゲームタイトルの復刻版の販売や、欧米市場に向けたライセンスアウト、法人向けコンテンツ受託制作、他社のゲームサービスのローカライズ及び運営受託、BtoB受託により、当該売上減少を補っております。

一方で、オンラインくじサービスの『くじコレ』、女性顧客向けオンラインくじサービス『まるくじ』は前期に引き続き、人気IPとのコラボレーションを数多く行うなど積極的に展開し、当社グループの収益に貢献いたしました。

 出版事業におきましては、コミック及びライトノベルの新刊数増加並びに既刊重版により、紙出版・電子書籍共に売上が大きく伸び、目標どおり進捗いたしました。

以上の結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は2,387,313千円(前年同四半期比20.1%増)、営業利益は80,437千円(前年同四半期比21.7%減)、経常利益は77,516千円(前年同四半期比20.8%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は64,858千円(前年同四半期比34.7%減)となりました。

 

 ② 財政状態の状況

当第3四半期連結会計期間末における資産合計は1,981,202千円となり、前連結会計年度末に比べ333,081千円の増加となりました。これは主に現金及び預金や仕掛品が増加したことによるものであります。

負債合計は924,181千円となり、前連結会計年度末に比べ268,223千円の増加となりました。これは主に買掛金や借入金が増加したことによるものであります。また、純資産合計は1,057,020千円となり、前連結会計年度末に比べ64,858千円の増加となりました。これは主に当第3四半期連結累計期間が四半期純利益となり利益剰余金が増加したことによるものであります。

 

(2) 事業上及び財務上の対処すべき課題

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

(3) 研究開発活動

該当事項はありません。