E32238 Japan GAAP
文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
1 経営者の視点による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に関する分析・検討内容
(1)財政状態及び経営成績の状況
① 経営成績の状況
当中間連結会計期間における我が国経済は、雇用・所得環境の改善や各種政策の効果により緩やかな回復が続いたものの、欧米の高い金利水準の継続や中国経済の停滞といった海外経済の減速が景気の下振れリスクとなっており、加えて物価上昇、人手不足による供給制約、地政学リスクの長期化、アメリカの政策動向、中東地域をめぐる情勢、金融資本市場の変動など、依然として景気の先行きは不透明であり、十分な注意が必要な状況が続いております。
当社グループを取り巻く環境におきましては、2024年におけるモバイルコンテンツ関連市場は10兆4,803億円(対前年比109%)、スマートフォン市場は3兆2,458億円(対前年比111%)、モバイルコマース市場は7兆2,344億円(対前年比109%)と市場全体で年々成長を続けております。スマートフォン市場としては、ゲーム市場が1兆6,296億円(対前年比112%)、電子書籍市場が5,312億円(対前年比105%)、動画・エンターテイメント市場が5,588億円(対前年比106%)、音楽コンテンツ市場も2,170億円(対前年比107%)と前年比で増加しております(一般社団法人モバイル・コンテンツ・フォーラム調べ、2025年7月現在)。
当該ゲーム市場には多くのスマートフォンゲームが投入され、競争が激化しており、より高品質のゲームを投入するために開発費が増加する傾向にあります。また、電子書籍市場においても、インターネット上の小説等をコンテンツ化するビジネスモデルに多くの競合他社が参入しており、その作品確保の競争が激化しています。さらに、動画・エンターテインメント市場及び音楽コンテンツ市場においても、消費者ニーズの多様化に伴う構造変化に晒されています。
このような事業環境の中、当社グループは総合エンターテインメント企業として、エンタメIPの創出・取得とそれらのクロスメディア展開を加速させ、事業の多角化と収益力向上に注力して参りました。
当中間連結会計期間のIP事業におきましては、オンラインくじサービス『くじコレ』、女性顧客向けオンラインくじサービス『まるくじ』は前連結会計年度に引き続き、人気IPとのコラボレーションを数多く行うなど積極的に展開し、当社グループの業績を牽引いたしました。また、ゲームサービスにおいては、Nintendo Switch等で当社オリジナルIPタイトルや、当社保有のレトロゲームタイトル復刻版の販売、欧米市場に向けたライセンスアウトにより、当社グループの収益に貢献いたしました。
出版事業におきましては、コミック作品数の増加により、紙出版・電子書籍共に売上が大きく伸び、目標どおり進捗いたしました。
以上の結果、当中間連結会計期間の売上高は2,317,419千円(前年同期比37.1%増)、営業利益は298,932千円(前年同期比129.5%増)、経常利益は287,960千円(前年同期比137.0%増)、親会社株主に帰属する中間純利益は253,969千円(前年同期比131.5%増)となりました。
② 財政状態の状況
当中間連結会計期間末における資産合計は3,246,119千円となり、前連結会計年度末に比べ248,565千円の増加となりました。これは主に現金及び預金や前払費用が増加したことによるものであります。
負債合計は1,864,307千円となり、前連結会計年度末に比べ237,972千円の増加となりました。これは主に契約負債が減少したものの、借入金が増加したことによるものであります。また、純資産合計は1,381,812千円となり、前連結会計年度末に比べ10,593千円の増加となりました。これは主に自己株式の増加があったものの、当中間連結会計期間が中間純利益となり親会社株主に帰属する利益剰余金が増加したことによるものであります。
③ キャッシュ・フローの状況
当中間連結会計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ248,028千円増加し、2,015,505千円となりました。各キャッシュ・フローの状況とその要因は以下のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果獲得した資金は212,598千円(前年同期は32,569千円の支出)となりました。その主な要因は、契約負債の減少65,662千円や前払費用の増加61,625千円があったものの、税金等調整前中間純利益の計上287,960千円があったことによります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果支出した資金は8,390千円(前年同期は20,082千円の支出)となりました。その主な要因は、有形固定資産の取得による支出4,825千円があったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果獲得した資金は43,820千円(前年同期は91,288千円の獲得)となりました。その主な要因は、自己株式の取得による支出199,991千円があったもの、長期借入金の純増加額312,222千円があったことによるものであります。
(2)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当中間連結会計期間において、当社グループが優先的に対処すべき課題について重要な変更はありません。
(3)研究開発活動
該当事項はありません。
(4)経営成績に重要な影響を与える要因及び経営戦略の現状と見通し
2026年2月期通期の連結業績予想につきましては、IP事業において、オンラインくじサービス『まるくじ』『くじコレ』で、人気IPの継続的な獲得と女性向けタイトルの伸長が想定を上回りました。また、出版事業において、電子書籍が好調に推移し、売上高、営業利益、経常利益及び親会社株主に帰属する当期純利益は、それぞれ前回予想を上回る見込みとなりましたので、業績予想を修正いたしました。
なお、下期はシンジケートローンの組成費用や、複数のM&Aのデューデリジェンス費用、大型イベント実施による一時的な費用増などにより、上期より収益率の低下を想定しておりますが、一時的なコストであり、通期での業績は期初計画を上回っております。