売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E00669 Japan GAAP


2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。

 

(1)業績の状況

当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、社会経済活動の正常化が進み個人消費が持ち直し、景気は一部に足踏みもみられましたが緩やかに回復しました。一方で、ウクライナ情勢の長期化に伴うエネルギー・原材料価格の高騰、世界的な金融引締めが進む中での円安基調や物価上昇、中東情勢の緊迫化等、依然として先行き不透明な状況が続いております。

このような状況の下、当社グループの当第3四半期連結累計期間の売上高は156,477百万円(前年同期比1.9%減)、経常利益は5,940百万円(同0.7%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は3,704百万円(同3.5%減)となりました。

 

セグメントの業績は次の通りです。

 

段ボール

段ボールの国内需要は、食料品を中心とした製品値上げの継続により消費者の買い控えや節約志向が続き、加えて猛暑と雨不足のため作柄不良となった青果物の影響等により前年を下回りました。

当社グループの国内段ボール部門は、主力である加工食品向けの販売量が前年を上回り、ケース販売量全体としては微減にとどまりましたが、シート販売量が前年を大きく下回りました。しかしながら、収益面では製品価格の修正が浸透し増益となりました。

その結果、段ボール部門の売上高は89,408百万円(前年同期比7.3%増)となり、営業利益は6,126百万円(同59.3%増)となりました。

 

住宅

国内の新設住宅着工戸数は全体で減少しております。

当社グループの住宅部門は、㈱スウェーデンハウスが商品プランを増やすとともに、東京都有明に社員向け研修センターを設立し、お客様へのサービスや技術力の向上を図ってまいりました。住宅展示場では来場者数の増加傾向がみられ、10月から12月の第3四半期では契約棟数が前年同期比10%増となり、今期累計の契約棟数は前年並みに回復しました。また、㈱玉善では分譲用地取得を順調に進めておりますが、住宅買い控えの影響等により両社の販売棟数は前年同期を下回りました。

その結果、住宅部門の売上高は36,206百万円(前年同期比18.8%減)となり、収益面では年間売上高に対する上半期売上高比率が低いため営業損失が988百万円(前年同期は営業利益754百万円)となりました。

 

 

運輸倉庫

当社グループの運輸倉庫部門は、主力としている飲料製品の取扱数量が減少したことにより、車両の稼働率悪化や在庫数量増加に伴う保管コスト増、また燃料費の高止まり等が影響し減収減益となりました。

この結果、運輸倉庫部門の売上高は30,862百万円(前年同期比2.2%減)となり、営業利益は1,181百万円(同8.9%減)となりました。

 

(2)財政状態の分析

当第3四半期連結会計期間末の総資産は、現金及び預金等が減少しましたが、受取手形、売掛金及び契約資産や棚卸資産、投資有価証券等の増加により前連結会計年度末比11,704百万円増加の207,082百万円となりました。負債は借入金等の増加により前連結会計年度末比7,867百万円増加の122,539百万円となりました。純資産の部は利益剰余金等の増加により前連結会計年度末比3,836百万円増加の84,543百万円となりました。

 

(3)研究開発活動 

当第3四半期連結累計期間における当社グループ(当社及び連結子会社)の研究開発活動の金額は、183百万円であります。

なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。