売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E00714 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。

 

(1)財政状態及び経営成績の状況

当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の5類感染症移行に伴い社会経済活動の正常化が進み、個人消費やインバウンド需要に回復の動きがみられるなど、緩やかな回復基調で推移しました。一方、国際情勢の緊迫化、エネルギー価格や原材料価格の高止まりに加え、為替相場の変動など依然として先行き不透明な状況が続いております。

このような環境の中、当社グループでは「包むこころを大切に 新たな第一歩を」を合言葉に、中期経営計画AX2024(2022~2024年度)の達成に向け「市場深耕拡大」「付加価値最大化」「ワークエンゲージメント」「海外事業推進」「経営資源活用」の5つの事業戦略に基づく各種施策を推進してまいりました。

 

(経営成績)

当社グループの当第3四半期連結累計期間の売上高は、印刷包材事業が堅調に推移し、前第3四半期連結累計期間に比べ16億91百万円増(前年同期比5.7%増)の313億9百万円となりました。

利益面につきましては、価格改定を進めているものの、過去に例のない原材料の価格高騰や電力料をはじめとするエネルギーコストの上昇に加え、人件費等の増加による影響をカバーするには至りませんでした。また、M&Aに関連したアドバイザリーフィー等の一時的な費用を計上したことにより、当第3四半期連結累計期間における営業利益は15億81百万円(前年同期比10.7%減)、経常利益は17億8百万円(前年同期比16.4%減)となり、親会社株主に帰属する四半期純利益は11億69百万円(前年同期比16.4%減)となりました。

 

セグメント別の経営成績は、以下のとおりであります。

 

印刷包材事業

当社グループの主たる事業である印刷包材事業におきましては、国内における医療用添付文書の電子化による医療用医薬品向け製品の受注減少及び原材料等の費用の増加があったものの、海外子会社(Harleigh (Malaysia) Sdn.Bhd.及びShin-Nippon Industries Sdn.Bhd.)において、第2四半期に引き続き受注が好調に推移したことにより、当第3四半期連結累計期間における印刷包材事業の売上高は、前第3四半期連結累計期間に比べ18億57百万円増(前年同期比6.8%増)の293億18百万円となりました。

セグメント利益は、前第3四半期連結累計期間に比べ1億47百万円増(前年同期比2.2%増)の68億31百万円となりました。

 

包装システム販売事業

当セグメントでは、印刷包材とそれを包装する機械の提案を行っております。さらに包装機械だけにとどまらず、その前工程である充填機械を含めたトータル提案販売活動も行っており、大型ライン案件の受注も増加しております。

当第3四半期連結累計期間における包装システム販売事業の売上高は、概ね計画通りに進捗しているものの、受注案件の大型化による長納期化により、前第3四半期連結累計期間に比べ2億43百万円減(前年同期比13.2%減)の16億3百万円となりました。

セグメント利益は、前第3四半期連結累計期間に比べ1百万円減(前年同期比0.4%減)の2億55百万円となりました。

 

その他

人材派遣事業

当セグメントでは、当社グループのみならず地域企業からの求人を受けて人材の派遣を行っております。

当第3四半期連結累計期間における人材派遣事業の売上高は、前第3四半期連結累計期間に比べ78百万円増(前年同期比25.3%増)の3億86百万円となりました。

セグメント利益は、前第3四半期連結累計期間に比べ21百万円増(前年同期比28.8%増)の93百万円となりました。

 

(財政状態)

当第3四半期連結会計期間末の総資産は669億39百万円となり、前連結会計年度末に比べ18億円増加いたしました。

その内、流動資産は281億4百万円と、前連結会計年度末に比べ8億29百万円減少いたしました。その主な要因は、現金及び預金の減少によるものであります。また固定資産は388億34百万円と、前連結会計年度末に比べ26億30百万円増加いたしました。その主な要因は、M&Aに伴う有形固定資産及び無形固定資産の増加によるものであります。

当第3四半期連結会計期間末の負債合計は332億円となり、前連結会計年度末に比べ8億90百万円増加いたしました。

その内、流動負債は149億56百万円と、前連結会計年度末に比べ17億89百万円減少いたしました。その主な要因は、1年内返済予定の長期借入金の減少によるものであります。また固定負債は182億44百万円と、前連結会計年度末に比べ26億79百万円増加いたしました。その主な要因は、長期借入金の増加によるものであります。

当第3四半期連結会計期間末の純資産は337億38百万円と、前連結会計年度末に比べ9億10百万円増加いたしました。

この結果、当連結会計年度末の自己資本比率は48.7%となりました。

 

(2)事業上及び財務上の対処すべき課題

当第3四半期連結累計期間において、当連結会社の事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。

(3)研究開発活動

当第3四半期連結累計期間における研究開発活動の金額は16百万円であります。

なお、当第3四半期連結累計期間において、研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

(4)従業員数

当第3四半期連結会計期間において、株式の取得に伴い、Kinta Press & Packaging (M) Sdn.Bhd.を新たに連結子会社化したことにより、印刷包材事業において217名増加しております。

なお、従業員数は就業人員であり、有期社員及びパートを含んでおりません。