売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E32825 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において当社が判断したものであります。

 

(1)経営成績の状況

 当第3四半期累計期間におけるわが国の経済は、各種政策の効果等により緩やかな景気の回復が続くことが期待されるものの、地政学的リスクの高まりや物価上昇、供給面での制約、世界的な金融引締め等を背景とした海外景気の下振れ等の懸念により、先行きは依然として不透明な状況が継続しております。

 当社が属するIT業界は、ソフトウエア投資が緩やかに増加しており、企業収益の改善等を背景に、今後もITへの投資は堅調に推移することが期待されます。また、少子高齢化や労働人口の減少等を背景に、労働生産性の向上が課題となっており、既存システムの刷新やデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進によるIT投資需要の高まりを受け、当社が展開するワークフローソフトウエアについても需要が拡大し堅調に推移いたしました。

 このような状況の中で、当社はワークフローソフトウエアメーカーとして、Webを活用したセミナーの開催及び全国主要都市でのパートナー企業との共同セミナーの開催、市場優位性を確保するための製品・サービスの機能強化、並びに急速に拡大するクラウドサービス市場のシェア獲得に向けたクラウドビジネスの拡大に注力してまいりました。また、2023年8月に、AgileWorksのバージョンR3.0をリリースし、「意思決定を迅速にし、データを経営に活かせる、統合ワークフロープラットフォーム」へと機能や利便性を大幅に刷新いたしました。

 これらの結果、当第3四半期累計期間の売上高は18億12百万円(前年同四半期比11.6%増)、営業利益は7億52百万円(同4.3%増)、経常利益は7億53百万円(同4.3%増)、四半期純利益は5億5百万円(同5.2%増)となりました。

 なお、当社の事業はワークフロー事業の単一セグメントのため、製品・サービス別の業績の概要を記載しております。

(パッケージソフト)

 X-pointは、クラウドサービスへシフトしたこと等により売上高が減少いたしました。AgileWorksは、新規導入企業数が順調に増加したこと等により売上高が増加いたしました。その結果、当第3四半期累計期間のX-point売上高は2億18百万円(同10.0%減)、AgileWorks売上高は8億11百万円(同9.4%増)となり、パッケージソフト全体の売上高は、10億30百万円(同4.6%増)となりました。

(クラウドサービス)

 クラウドサービスは、クラウドサービス市場の成長及びDXの推進に伴うワークフロー需要の拡大を背景として、Webを活用したセミナー、無料トライアルの実施等により、新規導入企業数が順調に推移しました。また、パッケージソフトのX-pointからのシフトも徐々に増加いたしました。その結果、当第3四半期累計期間のクラウドサービス売上高は、7億81百万円(同22.6%増)となりました。

 

(2)財政状態の分析

(資産)

 当第3四半期会計期間末の資産合計は53億74百万円となり、前事業年度末に比べ3億47百万円の増加となりました。これは、主に現金及び預金が1億84百万円、ソフトウエアが88百万円、ソフトウエア仮勘定が54百万円増加したこと等によるものであります。

 

(負債)

 当第3四半期会計期間末の負債合計は9億83百万円となり、前事業年度末に比べ16百万円の増加となりました。これは、主に未払法人税等が87百万円減少したものの、買掛金が11百万円、契約負債が64百万円、流動負債その他に含まれる未払金が14百万円増加したこと等によるものであります。

 

(純資産)

 当第3四半期会計期間末の純資産合計は43億90百万円となり、前事業年度末に比べ3億31百万円の増加となりました。これは、主に利益剰余金が3億18百万円増加したことによるものであります。

 

 

(3)事業上及び財務上の対処すべき課題

 当第3四半期累計期間において、当社が対処すべき課題に重要な変更はありません。

 

(4)研究開発活動

 該当事項はありません。