売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E00805 Japan GAAP


2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものです。

(1) 財政状態及び経営成績の状況

当第3四半期連結累計期間における国内経済は、新型コロナウイルス感染症による行動制限が緩和され、景気は緩やかな持ち直しの動きが見られたものの、欧米を中心とした金融引き締めを背景とした経済の減速懸念や円安の継続、世界情勢の緊迫化など、依然として先行きが不透明な状況が続いています。

このような環境のもと、当社グループは国内外の情報通信産業を中心に、顧客のニーズに基づいた多種多様なフッ化物製品の供給を行うとともに、特殊貨物輸送で培った独自のノウハウに基づいた化学品の物流を担う事業展開を行ってきました。

当第3四半期連結累計期間の業績におきましては、半導体部門について、半導体市況悪化に伴い出荷量が減少したことに加え、工業用フッ酸部門や一般製品部門等の出荷量が減少した結果、売上高は233億11百万円(前年同期比17.5%減)となりました。

利益面におきましては、売上高の減少を受け、営業利益は22億84百万円(同25.6%減)、経常利益は25億37百万円(同32.3%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は、主に高純度薬品事業におけるリチウムイオン二次電池用の添加剤の生産設備に係る減損損失を特別損失に計上した結果、17億7百万円(同2.9%増)となりました。

 

セグメントごとの経営成績は次のとおりです。

① 高純度薬品

高純度薬品事業につきましては、エネルギー部門において、原子力関連施設で使用される濃縮ホウ素(ボロン10)の販売は増加したものの、主力の半導体部門において、半導体市況悪化に伴い出荷量が減少した結果、売上高は200億59百万円(前年同期比18.8%減)となりました。

利益面におきましては、売上高の減少を受け、営業利益は19億64百万円(同25.0%減)となりました。

② 運輸

運輸事業につきましては、運送関連の取扱量が前年同期を下回った結果、売上高は31億27百万円(前年同期比9.4%減)となりました。

利益面におきましては、運送関連費用は前年同期に比べ減少したものの、売上高の減少を受け、営業利益は3億17百万円(同28.3%減)となりました。

③ その他

その他事業につきましては、売上高は1億24百万円(前年同期比6.9%増)、営業利益は13百万円(同19.2%減)となりました。

 

当第3四半期連結会計期間末の資産合計は576億41百万円となり、前連結会計年度末に比べ21億70百万円増加しました。主な要因は、現金及び預金、高純度薬品事業に係る半導体部門の生産設備の更新等により有形固定資産がそれぞれ増加したことによるものです。

当第3四半期連結会計期間末の負債合計は128億28百万円となり、前連結会計年度末に比べ5億18百万円増加しました。主な要因は、長期借入金が増加したことによるものです。

当第3四半期連結会計期間末の純資産合計は448億13百万円となり、前連結会計年度末に比べ16億51百万円増加しました。主な要因は、為替換算調整勘定、利益剰余金がそれぞれ増加したことによるものです。

 

  (2) 経営方針・経営戦略等

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上および財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(4) 研究開発活動

当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発費は、5億21百万円です。

なお、当第3四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。