売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E00854 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)財政状態および経営成績の状況

 ① 財政状態の分析

(資産)

 当第3四半期連結会計期間末の資産合計は、2,451億64百万円で、前連結会計年度末に比べ70億89百万円増加いたしました。

 流動資産につきましては22億22百万円増加いたしましたが、これは棚卸資産が29億98百万円増加したことが主な要因であります。

 固定資産につきましては48億67百万円増加いたしましたが、これは設備投資により有形固定資産が51億64百万円増加したことが主な要因であります。

(負債)

 当第3四半期連結会計期間末の負債合計は、566億16百万円で、前連結会計年度末に比べ4億98百万円減少いたしました。これは主に繰延税金負債が増加したことにより固定負債のその他が10億10百万円増加したものの、未払法人税等が20億9百万円減少したことが主な要因であります。

(純資産)

 当第3四半期連結会計期間末の純資産合計は、1,885億48百万円で、前連結会計年度末に比べ75億88百万円増加いたしました。これは時価評価によりその他有価証券評価差額金が29億89百万円、円安により為替換算調整勘定が36億75百万円それぞれ増加したことが主な要因であります。

 この結果、当第3四半期連結会計期間末の自己資本比率は72.4%となりました。

 

 ② 経営成績の状況

 当第3四半期連結累計期間(2023年1月1日~2023年9月30日)における世界経済は、米中貿易摩擦の長期化に加え、ロシア・ウクライナ情勢の影響が続いたものの、総じて緩やかな回復基調となりました。

 このような情勢下において当社グループは、2024年度を最終年度とする3カ年の中期計画「tok中期計画2024」に掲げた全社戦略の推進に総力をあげて取り組んでまいりました。

 当社グループ事業においては、パソコンやスマートフォン需要に回復の兆しがみられるものの、半導体市況は厳しい状況が継続しているため、エレクトロニクス機能材料や高純度化学薬品の販売が減少し売上は前年同期を下回りました。

 この結果、当第3四半期連結累計期間における売上高は1,186億20百万円(前年同期比9.1%減)、営業利益は154億46百万円(同31.9%減)、経常利益は165億89百万円(同29.6%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は75億20百万円(同50.6%減)となりました。

 なお、装置事業(一部を除く)をAIメカテック株式会社に譲渡したことに伴い、第1四半期連結会計期間から事業セグメントを材料事業の単一セグメントに変更しております。これにより、事業セグメントごとの経営成績は記載しておりませんが、部門別売上高は以下のとおりとなりました。

 エレクトロニクス機能材料部門の売上高は、641億62百万円(前年同期比6.8%減)、高純度化学薬品部門の売上高は、531億95百万円(同7.8%減)、その他の売上高は、12億62百万円(同67.7%減)となりました。

 

(2)重要な会計上の見積りおよび当該見積りに用いた仮定

 前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の重要な会計上の見積りおよび当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(3)優先的に対処すべき事業上および財務上の課題

 当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上および財務上の課題に重要な変更および新たに生じた課題はありません。

 

(4)研究開発活動

 当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、93億73百万円であります。

 なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。