売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E36937 


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。

(1)経営成績の状況

当第3四半期累計期間(2023年3月1日~2023年11月30日)における我が国経済は、コロナ禍からの社会経済活動の正常化が進み、雇用・所得環境が改善するなど緩やかな景気の回復となりましたが、景気の先行きについては、エネルギー価格をはじめとする物価上昇及び世界的な金融の引き締めを背景とした景気後退懸念などにより、依然として不透明な状況が継続しております。

情報サービス産業においては、特に事業の強化やビジネスモデルの変革を推進するDX(デジタルトランスフォーメーション)関連の需要が増加しており、今後も中長期的に市場規模の拡大が継続するものとみられております。

このような状況下、当社では「デジタルトランスフォーメーション」及び「マルチクラウド」という2つの領域を軸にクラウドソリューション事業を展開しており、SAP社が提供する基幹システムを中心に、顧客企業毎に使用している基幹システムに最適なパブリッククラウドの選定、基幹システムをパブリッククラウド上で最適な状態で利用するためのコンサルティング、クラウド環境の設計・構築、クラウド環境への移行、及びクラウド環境での運用業務の提供を行ってまいりました。

以上の結果、当第3四半期累計期間における経営成績は、売上高5,624,212千円(前年同四半期比36.1%増)、営業利益481,948千円(前年同四半期比60.6%増)、経常利益492,718千円(前年同四半期比66.0%増)、四半期純利益338,882千円(前年同四半期比66.7%増)となりました。

当第3四半期累計期間における経営成績の詳細は次のとおりであります。

なお、当社の事業はクラウドソリューション事業の単一セグメントのため、セグメントごとの記載はしておりません。

 

(売上高)

当第3四半期累計期間におけるクラウドインテグレーション売上高は1,736,575千円(前年同四半期比51.1%増)、MSP売上高は559,683千円(前年同四半期比15.6%増)、クラウドライセンスリセール売上高は3,327,954千円(前年同四半期比33.1%増)となりました。

これは、クラウドインテグレーションにおいては、既存顧客からの追加案件の受注及び新規顧客の獲得もあってプロジェクト数が順調に積み上がったことによるものであり、MSP及びクラウドライセンスリセールにおいては、新規顧客の獲得もあって取引社数が堅調に推移したことによるものであります。

 

(売上原価、売上総利益)

当第3四半期累計期間における売上原価は、4,485,727千円(前年同四半期比32.9%増)となりました。

主な内容としては、クラウドインテグレーション売上に係る社内リソースでカバーできない工数を外部の開発リソースで補完したことにより業務委託費を計上し、クラウドライセンスリセール売上に伴うAWS及びAzure等のライセンスの仕入高を計上しております。また、製造部門の採用が順調に進捗したこともあり労務費を計上しております。自社開発資産「BeeX Service Console」(ソフトウエア)の減価償却費を計上しております。

 

(販売費及び一般管理費、営業利益)

当第3四半期累計期間における販売費及び一般管理費は、656,537千円(前年同四半期比43.4%増)となりました。

主な内容としては、給料手当等の人件費を計上し、マーケティング施策による広告宣伝費を計上した他、採用費、地代家賃、業務委託費等を計上しております。

 

(営業外損益、経常利益)

当第3四半期累計期間における営業外収益は11,320千円(前年同四半期比435.6%増)となりました。主な内容としては、受取手数料を計上したこと等によるものであります。

また、営業外費用は550千円(前年同四半期比89.8%減)となりました。内容としては、支払利息、為替差損を計上したことによるものであります。

 

(特別損益、四半期純利益)

当第3四半期累計期間における特別利益及び特別損失の計上はありませんでした。

 

 

 

 

 

(2)財政状態の状況

(資産)

当第3四半期会計期間末における資産合計は、3,802,080千円となり、前事業年度末から472,655千円の増加となりました。

当第3四半期会計期間末における流動資産は、3,499,455千円となり、前事業年度末から460,055千円の増加となりました。これは主に、売掛金の回収により現金及び預金が457,727千円、クラウドインテグレーション案件の増加により売掛金が91,701千円、契約資産が130,726千円増加した一方で、AWSのリザーブドインスタンス(契約期間1年間、3年間)及びSavings Plans(契約期間1年間)の消費に伴い前払費用が220,101千円減少したこと等によるものであります。

当第3四半期会計期間末における固定資産は、302,624千円となり、前事業年度末から12,599千円の増加となりました。これは主に、自社開発のクラウド運用サービスツール「BSC:BeeX Service Console」(ソフトウエア)の追加機能開発等により無形固定資産が10,562千円増加したこと等によるものであります。

 

(負債)

当第3四半期会計期間末における負債合計は、1,814,097千円となり、前事業年度末から133,772千円の増加となりました。

当第3四半期会計期間末における流動負債は、1,814,097千円となり、前事業年度末から133,772千円の増加となりました。これは主に、ライセンス仕入高が増加したことにより買掛金が188,162千円増加した一方で、クラウドライセンスリセール売上に対する契約負債が58,917千円減少したこと等によるものであります。

 

(純資産)

当第3四半期会計期間末における純資産は、1,987,982千円となり、前事業年度末から338,882千円の増加となりました。これは、四半期純利益の計上により利益剰余金が338,882千円増加したことによるものであります。

 

(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(4)経営方針・経営戦略等

 当第3四半期累計期間において、当社が定めている経営方針・中長期的な成長戦略等について重要な変更はありません。

 

(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当第3四半期累計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(6)研究開発活動

 該当事項はありません。