売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E05248 Japan GAAP


2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。

 

(1) 業績の状況

 当第3四半期連結累計期間におきましては、国内消費は、ほぼコロナ禍前の平常時の水準を取り戻し、加えて訪日外国人による消費額は、コロナ禍前を上回る需要の拡大と、経済活動は前四半期にも増して良化しております。

 しかしながら、ウェディングマーケットにおいては、婚姻件数が、コロナ禍で減少した水準のまま、依然低迷しており、厳しいマーケット環境が続いております。

 当社グループにおきましては、主力の婚礼事業における施行件数の減少を婚礼単価の増加でカバーすることができず、第3四半期連結累計期間におきましては、減収減益となりましたが、2023年10月から12月の第3四半期連結会計期間のみに言及しますと、施行件数が前年同四半期と同水準に回復し、婚礼単価の増加と併せて増収増益に転じました。また、ホテル事業につきましては、インバウンド需要拡大の影響により、客室の稼働率及び平均客室単価が高い水準で推移しております。その他、ハネムーン旅行を中心とした旅行事業、直営レストランなども、当初計画を上回る進捗となっております。

 以上の結果、売上高352億73百万円(前年同四半期比1.4%減)、営業利益39億78百万円(前年同四半期比23.6%減)、経常利益36億13百万円(前年同四半期比26.0%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益21億50百万円(前年同四半期比63.1%減)となりました。

 なお、親会社株主に帰属する四半期純利益は、前年同四半期において減資にともなう繰延税金資産の回収可能性の見直しを行った影響により7億31百万円増加していた反動のため、減益幅が大きくなっております。

 

 事業別の業績は次の通りです。

 

国内ウェディング事業

(ウェディング)

 直営店の施行件数は、7,815組(前年同四半期比811組減)、婚礼単価は3,900千円(前年同四半期比162千円増)となりました。施行件数の減少は、第1、第2四半期の四半期報告書にも記載の通り大きく2点要因があります。1点目は、当社における婚礼は、受注から施行まで平均で6か月~8か月程度の期間があり、第2四半期連結累計期間中の施行件数はコロナ禍における受注の低調さが影響しているためです。2点目は、一昨年前に予定されていた婚礼でコロナ禍を理由として延期されたものの多くが前期中に行われたことにより、前年同期の婚礼取扱組数が増加していたことの反動です。

 一方、今後の業績に寄与する受注は堅調に推移しております。ウェディング全般における市場環境の低迷を踏まえ、当社グループでは広告宣伝費の増加など積極的な営業投資を行っております。その結果、受注件数は前年同四半期を上回り、当第3四半期連結会計期間末における今期受注残組数は、前年同四半期末比で100%を超えております。

 また、コロナ禍で落ち込んだ列席者数が回復傾向にあり、これに伴い婚礼単価も改善しております。

(ホテル)

 インバウンド需要の拡大に伴い、当社グループの運営するホテルにおいても平均客室単価、客室稼働率ともに、前年同期を上回っております。2023年9月に開業したTRUNK(HOTEL)2号店となる、TRUNK(HOTEL) YOYOGI PARK(東京都渋谷区富ヶ谷) も、開業直後から高い平均客室単価、客室稼働率を記録しており、こちらの業績も堅調に推移しております。

 以上の結果、売上高343億88百万円(前年同期比2.4%減)、営業利益52億68百万円(前年同期比19.5%減)となりました。

 

(2) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

前連結会計年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更を行っておりません。

 

(3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

(4) 研究開発活動

該当事項はありません。