E34052 Japan GAAP
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第3四半期累計期間におけるわが国経済は、世界情勢の更なる不安定化を背景とする中でも新型コロナウイルスによる混乱からの経済正常化は進み、景気の回復傾向は引き続き鈍化はしているものの物価上昇圧は緩和しており、観光分野でのインバウンド需要や設備投資は引き続き堅調に推移しております。
当社を取り巻く環境においては、かねてより取り組んでいた次期音声合成エンジン開発において、10月に新エンジン「AITalk6」を発表し、その最初の製品化として12月に「A.I.VOICE2」を販売開始いたしました。また、コンシューマー向け分野において、オンラインくじサービス「からもるくじ」や、他社IPとのコラボレーションをした日本酒のオンライン販売、当社IPである琴葉姉妹の10周年記念ライブ開催に向けたクラウドファンディングの実施等、幅広く展開いたしました。法人向け分野においても、防災分野での補助金を背景として堅調に推移しております。今後は、セレンス社の外国語音声合成エンジンを組み込んだAITalk6SDKの提供を開始するとともに、フュートレック社との経営統合を進め、音声合成の周辺事業分野を強化してまいります。
この結果、当第3四半期会計期間末の財政状態及び当第3四半期累計期間の経営成績は以下のとおりとなりました。
①財政状態
(資産)
当第3四半期会計期間末の資産合計は、前事業年度末と比較して106,322千円増加し、1,499,834千円となりました。これは主に、関係会社株式が926,328千円、売掛金が52,327千円、ソフトウエアが38,252千円増加し、現金及び預金が917,720千円減少したことによるものです。
(負債)
当第3四半期会計期間末の負債合計は、前事業年度末と比較して53,006千円増加し、255,460千円となりました。これは主に、1年内償還予定の社債が30,000千円、社債が120,000千円、その他に含まれる未払金が15,885千円、買掛金が9,297千円増加し、短期借入金が130,000千円減少したことによるものです。
(純資産)
当第3四半期会計期間末の純資産合計は、前事業年度末と比較して53,316千円増加し、1,244,374千円となりました。これは、利益剰余金が53,316千円増加したことによるものです。なお、減資により資本金が51,481千円減少し、資本剰余金が51,481千円増加しております。
この結果、自己資本比率は83.0%(前事業年度末は85.5%)となりました。
②経営成績
当第3四半期累計期間の売上高は514,532千円(前年同期比12.1%増)、営業利益は50,502千円(前年同期は営業損失6,872千円)、経常利益は51,163千円(前年同期は経常損失6,163千円)、四半期純利益は53,316千円(前年同期は四半期純損失4,848千円)となりました。
なお当社は音声合成事業の単一セグメントであるため、セグメントごとの記載はしておりませんが、特性に応じた3つの区分別の売上高につきましては、法人向け製品231,760千円(前年同期比19.2%増)、法人向けサービス156,914千円(前年同期比10.6%増)、コンシューマー向け製品125,857千円(前年同期比2.3%増)となりました。
(2)経営方針・経営戦略等
当第3四半期累計期間において、当社の経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期累計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
当第3四半期累計期間における研究開発活動の金額は、49,725千円であります。なお、当第3四半期累計期間において、当社の研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(5)従業員数
当第3四半期累計期間において、当社の従業員数について重要な変更はありません。
(6)生産、受注及び販売の実績
①生産実績
当社は生産活動を行っておりませんので、該当事項はありません。
②受注実績
当社は、提供する主要なサービスの性格上、受注実績の記載になじまないため、記載を省略しております。
③販売実績
当社は音声合成事業の単一セグメントのため、当第3四半期累計期間の販売実績をサービス区分別に示すと、次のとおりであります。
サービスの名称 |
当第3四半期累計期間 (自 2023年4月1日 至 2023年12月31日) |
前年同期比(%) |
法人向け製品 (千円) |
231,760 |
119.2 |
法人向けサービス (千円) |
156,914 |
110.6 |
コンシューマー向け製品 (千円) |
125,857 |
102.3 |
合計 (千円) |
514,532 |
112.1 |
(7)主要な設備
当第3四半期累計期間において、当社の主要な設備について重要な変更はありません。