売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E34544 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)経営成績の状況

 当第2四半期連結累計期間の当社グループの経営成績は、売上高3,319,585千円(前年同期比12.5%減)、営業損失261,451千円(前年同期は営業損失214,955千円)、経常損失225,209千円(前年同期は経常損失371,540千円)、親会社株主に帰属する四半期純損失269,864千円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純損失1,998,914千円)となりました。

 当第2四半期連結累計期間においては、主に2024年9月期に撤退予定の教育プラットフォーム事業における減収の影響により、売上高は前年同期比で減少しましたが、テストセンター事業及びテスト運営・受託事業は堅調に推移し、通期業績予想に対して予定通りに進捗しました。費用面では、減価償却費等の売上原価の減少に加え、業務委託費や人件費の削減等により販売費及び一般管理費が減少し、営業損失は拡大するも、プラットフォーム事業からの撤退等もあり、経常損失は前年同期比で縮小しました。また、前年同期において、将来に損失を繰り延べないため固定資産の減損損失を特別損失として計上しましたが、当期は減損損失が大幅に減少したことにより、親会社株主に帰属する四半期純損失は前年同期比で縮小しました。

 

 セグメント別の経営成績は、次のとおりです。

① テスト等ライセンス事業

 テスト等ライセンス事業においては、英語スピーキングテストのライセンス収入やオンライン英語テスト「CASEC」等の売上減少により、当該セグメントの売上高は493,999千円(前年同期比6.2%減)となりましたが、前期に計上したソフトウエアの減損損失に伴う減価償却費の減少や、不採算サービスの停止等に伴う販売管理費等の減少により、セグメント利益は144,149千円(同211.9%増)となりました。

 

② 教育プラットフォーム事業

 教育プラットフォーム事業においては、広告事業が順調に推移した一方で英語学習サービスのライセンス収入が受験者数の減少にともない売上減少となり、当該セグメントの売上高は303,629千円(前年同期比72.5%減)、セグメント損失は49,519千円(前年同期はセグメント利益226,789千円)となりました。なお、2024年3月末を以て、教育プラットフォーム事業は廃止となりました。

 

③ テストセンター事業

 テストセンター事業においては、テストセンター利用者数が増加基調で推移したことに加え、2023年12月25日付けにて株式を取得したサクセススペース株式会社及び有限会社システムサポートアンドコンサルティングの業績が寄与し(※)、当該セグメントの売上高は1,457,836千円(前年同期比8.3%増)、セグメント利益は151,165千円(同14.7%増)となりました。

(※)詳細は2023年11月22日付「サクセススペース株式会社及び有限会社システムサポートアンドコンサルティングの株式の取得(子会社化)に関するお知らせ」をご参照ください。

 

④ AI事業

 AI事業においては、採点に関連したライセンス収入が増加しましたが、手書き文字認識「DEEP READ」にて特定顧客向けの一部プロジェクトの終了に伴い、前年同期比で減収となりました。費用面では、減価償却費等の増加により当該セグメントの売上高は167,795千円(前年同期比0.1%減)、セグメント利益は30,317千円(前年同期比48.7%減)となりました。

 

⑤ テスト運営・受託事業

 テスト運営・受託事業においては、前年度に再委託機関として受託した文部科学省による全国学力・学習状況調査(小学校事業)を今年度は単独で受託したこと等により、売上高は増加となり、当該セグメントの売上高は942,010千円(前年同期比41.3%増)、セグメント利益は32,335千円(前年同期はセグメント損失4,013千円)となりました。

 

(2)財政状態の分析

(資産)

 流動資産は、前連結会計年度末に比べて2,100,287千円減少し、3,193,555千円となりました。これは、現金及び預金が主に借入金の返済により、2,274,730千円の減少、売掛金及び契約資産が290,496千円の増加などによります。

 固定資産は、前連結会計年度末に比べて302,517千円増加し、1,028,103千円となりました。これは、有形固定資産が147,918千円、ソフトウエアが47,670千円、ソフトウエア仮勘定が80,997千円、株式取得による子会社化に伴うのれんが34,472千円増加したことなどによります。

 繰延資産は、前連結会計年度末に比べて109千円増加し、2,260千円となりました。

 この結果、総資産は、前連結会計年度末に比べて1,797,659千円減少し、4,223,919千円となりました。

 

(負債)

 流動負債は、前連結会計年度末に比べて1,456,978千円減少し、2,202,811千円となりました。これは、買掛金が274,576千円の増加した一方で、短期借入金が502,500千円、1年内返済予定の長期借入金が710,578千円、契約負債が321,508千円減少したことなどによります。

 固定負債は、前連結会計年度末に比べて141,117千円減少し、335,819千円となりました。これは、長期借入金が95,152千円、社債が35,900千円減少したことなどによります。

 この結果、負債合計は、前連結会計年度末に比べて1,598,095千円減少し、2,538,631千円となりました。

 

(純資産)

 純資産合計は、前連結会計年度末に比べて199,563千円減少し、1,685,288千円となりました。これは、当期の期間損失により、 利益剰余金が292,029千円減少したことなどによります。

 

(3)キャッシュ・フローの状況

当第2四半期連結会計期間末における連結ベースの現金及び現金同等物は、1,470,141千円(前連結会計年度末比1,152,226千円減)となりました。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 営業活動によるキャッシュ・フローは674,484千円の支出(前年同期は12,637千円の収入)となりました。これは、税金等調整前四半期純損失253,897千円、売上債権の増加額197,678千円、減価償却費11,748千円、仕入債務の増加額196,463千円、前受金の減少額321,968千円などの増加要因の影響によります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 投資活動によるキャッシュ・フローは1,015,012千円の収入(前年同期は988,352千円の収入)となりました。これは、有形固定資産の取得による支出53,193千円、無形固定資産の取得による支出124,846千円などの減少要因、定期預金の払戻による収入1,122,503千円、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による収入31,374千円、短期貸付金の回収による収入27,000千円などの増加要因の影響によります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 財務活動によるキャッシュ・フローは1,581,811千円の支出(前年同期は1,174,192千円の支出)となりました。これは、短期借入金の純増減額542,560千円、長期借入金の返済による支出1,069,708千円などの減少要因の影響によります。

 

(4)経営方針・経営戦略等

 当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(5)事業上及び財務上の対処すべき課題

 当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

(6)研究開発活動

 該当事項はありません。