売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E34544 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)経営成績の状況

 当第1四半期連結累計期間の当社グループの経営成績は、売上高1,398,822千円(前年同期比21.5%減)、営業損失183,054千円(前年同期は営業損失301,338千円)、経常損失305,771千円(前年同期は経常損失419,958千円)、親会社株主に帰属する四半期純損失328,601千円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純損失536,753千円)となりました。

 当第1四半期連結累計期間においては、主に2024年9月期に撤退予定の教育プラットフォーム事業における減収の影響により、売上高は前年同期比で減少しましたが、テストセンター事業及びテスト運営・受託事業は堅調に推移し、通期業績予想に対して予定通りに進捗しました。費用面では、減価償却費等の売上原価の減少に加え、業務委託費や人件費の削減等により販売費及び一般管理費が減少し、営業損失、経常損失は前年同期比で縮小しました。また、前年同期において、将来に損失を繰り延べないため固定資産の減損損失を特別損失として計上しましたが、当期は特別損失が大幅に減少したことにより、親会社株主に帰属する四半期純損失は前年同期比で縮小しました。

 

セグメント別の経営成績は、次のとおりです。

 

① テスト等ライセンス事業

 テスト等ライセンス事業においては、オンライン英語テスト「CASEC」のライセンス収入が増加した一方で、英語スピーキングテストに伴うライセンス収入が減少しました。また、前期に計上したソフトウエアの減損損失に伴う当期における減価償却費の減少や、不採算サービスの停止等に伴う販売管理費の削減により利益率が改善し、当該セグメントの売上高は231,266千円(前年同期比1.8%減)、セグメント利益は47,954千円(前年同期はセグメント損失26,615千円)となりました。

 

② 教育プラットフォーム事業

 教育プラットフォーム事業においては、主に当社子会社が特定の顧客に対して提供する語学ラーニングツールの利用に関するライセンス契約が期間満了日である2023年3月31日付けで終了したことにより当該セグメントの売上高は146,265千円(前年同期比73.7%減)、セグメント損失は21,195千円(前年同期はセグメント利益119,196千円)となりました。

 

③ テストセンター事業

 テストセンター事業においては、テストセンター利用者数が安定して推移したことに加え、2023年12月25日付けにて株式を取得したサクセススペース株式会社及び有限会社システムサポートアンドコンサルティングの業績が寄与し(※)、当該セグメントの売上高は717,657千円(前年同期比4.4%増)、セグメント利益は64,722千円(前年同期123.1%増)となりました。
(※)詳細は2023年11月22日付サクセススペース株式会社及び有限会社システムサポートアンドコンサルティングの株式の取得(子会社化)に関するお知らせをご参照ください。

 

④ AI事業

 AI事業においては、手書き文字認識「DEEP READ」ライセンス収入が安定して推移したものの、特定顧客向けの一部プロジェクトの終了に伴い、前年同期比で減収となりました。一方で、販売管理費の削減により利益率が改善し、当該セグメントの売上高は68,432千円(前年同期比6.7%減)、セグメント利益は10,384千円(前年同期比802.2%増)となりました。

 

⑤ テスト運営・受託事業

 テスト運営・受託事業においては、前事業年度に文部科学省による小学校の全国学力・学習状況調査事業を再委託先として受託しましたが、当事業年度は中学校の当該事業を委託機関として受託したこと等により、当該セグメントの売上高は243,565千円(前年同期比2.3%増)、セグメント損失は4,026千円(前年同期はセグメント損失48,307千円)となりました。

 

(2)財政状態の分析

(資産)

 流動資産は、前連結会計年度末に比べて1,032,276千円減少し、4,261,566千円となりました。これは、主に有利子負債の返済により現金及び預金が1,031,475千円減少したことなどによります。

 固定資産は、前連結会計年度末に比べて226,702千円増加し、952,287千円となりました。これは、有形固定資産145,384千円、ソフトウエア仮勘定64,114千円、株式取得による子会社化に伴うのれん51,708千円、これらが増加したことなどによります。

 繰延資産は、前連結会計年度末に比べて632千円増加し、2,783千円となりました。

 この結果、総資産は、前連結会計年度末に比べて804,941千円減少し、5,216,638千円となりました。

 

(負債)

 流動負債は、前連結会計年度末に比べて714,687千円減少し、2,945,102千円となりました。これは、短期借入金326,440千円、1年内返済予定の長期借入金100,000千円、契約負債83,493千円、流動負債その他138,832千円がそれぞれ減少したことなどによります。

 固定負債は、前連結会計年度末に比べて177,210千円増加し、654,146千円となりました。これは、長期借入金が187,168千円増加したことなどによります。

 この結果、負債合計は、前連結会計年度末に比べて537,477千円減少し、3,599,249千円となりました。

 

(純資産)

 純資産合計は、前連結会計年度末に比べて267,464千円減少し、1,617,388千円となりました。これは、親会社株主に帰属する四半期純損失の計上等により利益剰余金が349,293千円減少したことなどによります。

 

(3)経営方針・経営戦略等

 当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(4)事業上及び財務上の対処すべき課題

 当第1四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

(5)研究開発活動

 該当事項はありません。