E01630 IFRS
当第3四半期連結累計期間(2023年4月1日~2023年12月31日)においては、グローバルに製品需要が拡大、為替も寄与し、当社グループの販売は好調に推移しました。
当第3四半期連結累計期間の業績は以下のとおりです。
(単位:百万円)
当第3四半期連結累計期間の地域別売上収益は以下のとおりです。
<売上収益>
売上収益は、前年同期比10.5%増の6,830億円となりました。
海外は、TIS(カテーテル)事業や血液センター向けビジネスの需要が拡大、為替も寄与し、前年同期比13.7%の増収となりました。
日本は、昨年度に譲渡したホスピタルケアソリューション事業の栄養食品の売上収益減少を、輸液関連製品とTIS事業の好調により相殺し、前年同期比1.0%の増収となりました。
<利益>
売上総利益は、売上収益の増加により、前年同期比11.5%増の3,548億円となりました。
調整後営業利益は、売上総利益の増加を、販売費及び一般管理費の増加が一部相殺し、前年同期比9.2%増の1,197億円となりました。
営業利益、四半期利益、親会社の所有者に帰属する四半期利益は、売上総利益の増加により、いずれも増益となりました。
なお、当社グループは、当社グループが適用する会計基準であるIFRSにおいて定義されていない、調整後営業利益という業績管理指標を追加的に開示しております。調整後営業利益は、営業利益から買収に伴い取得した無形資産の償却費及び一時的な損益を調整した利益であり、セグメント利益と一致しています。
調整後営業利益は、当社グループが中長期的に持続的な成長を目指す上で、各事業運営の業績を把握するために経営管理に利用している指標であり、財務諸表の利用者が当社グループの業績を評価する上でも、有用な情報であると考えております。
報告セグメント別の売上収益の状況は以下のとおりです。
<心臓血管カンパニー>
海外は、TIS(カテーテル)事業やニューロバスキュラー事業が牽引し、前年同期比14.7%の増収となりました。日本は、血管内治療の症例数が回復し、前年同期比4.6%の増収となりました。その結果、グローバルの売上収益は前年同期比13.6%増の4,077億円となりました。
<メディカルケアソリューションズカンパニー>
日本は、昨年度に譲渡したホスピタルケアソリューション事業の栄養食品の売上収益減少を、輸液関連製品やファーマシューティカルソリューション事業の売上収益増加により一部相殺し、前年同期比0.7%の減収となりました。海外は、為替影響により、前年同期比7.1%の増収となりました。その結果、グローバルの売上収益は前年同期比1.2%増の1,473億円となりました。
<血液・細胞テクノロジーカンパニー>
海外は、米州、アジア他において血液センター向けのビジネスが好調に推移し、前年同期比13.1%の増収となりました。日本は、成分採血関連製品の売上収益が増加し、前年同期比7.3%の増収となりました。その結果、グローバルの売上収益は前年同期比12.7%増の1,278億円となりました。
資産合計は、894億円増加して1兆6,917億円となりました。これは主に、為替相場が円安に推移した影響(以下、「為替影響」という。)及び売上収益増加等により営業債権及びその他の債権が275億円増加、為替影響等により棚卸資産が229億円増加、為替影響及び生産設備や新ITシステムへの投資等により有形固定資産が187億円増加、のれん及び無形資産が206億円増加した一方で、自己株式の取得等により現金及び現金同等物が237億円減少したことによるものです。
負債合計は、155億円減少して4,757億円となりました。これは主に、為替影響等によりその他の流動負債が74億円増加した一方で、設備関係の支払い等により営業債務及びその他の債務が104億円減少、社債の償還等により社債及び借入金が57億円減少、法人所得税の納付等により未払法人所得税等が36億円減少したことによるものです。
資本合計は、1,049億円増加して1兆2,160億円となりました。これは主に、四半期利益の計上により799億円増加、為替影響等に伴うその他の包括利益の計上により648億円増加した一方で、剰余金の配当により320億円減少、自己株式の取得により79億円減少したことによるものです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は、912億円(前年同期は749億円の取得)となりました。税引前四半期利益1,057億円、減価償却費及び償却費561億円、法人所得税の支払額382億円が主な要因です。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、531億円(前年同期は419億円の使用)となりました。生産設備等への投資に伴う有形固定資産の取得による支出404億円、新ITシステムへの投資等に伴う無形資産の取得による支出134億円が主な要因です。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、687億円(前年同期は845億円の使用)となりました。社債の償還による支出100億円、自己株式の取得及び自己株式取得のための預託金の増加による支出200億円、配当金の支払額320億円が主な要因です。
また、上記に加えて、現金及び現金同等物に係る換算差額により69億円増加した結果、現金及び現金同等物の当第3四半期連結会計期間末残高は1,636億円となりました。
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、491億円です。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。