売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E00900 Japan GAAP


2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中における将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において、当社グループが判断したものであります。

 

(1)財政状態及び経営成績の状況

 ① 経営成績

当第3四半期連結累計期間におきましては、新型コロナウイルス感染症の影響縮小に伴い、国内景気は緩やかな回復基調で推移いたしましたが、長引くインフレや主要国での金融引き締め、ウクライナや中東地域の情勢不安等から、景気の先行きは不透明な状況が続いております。

このような状況のもと、当社グループは、中期経営計画の基本戦略に掲げる収益基盤の強化、新技術・新製品開発、サステナビリティ経営の推進等に引き続き注力してまいりました。

この結果、当第3四半期連結累計期間における売上高は、主に自動車製品関連事業の増収により489億7千7百万円(前年同期比9.7%増)となりました

損益面につきましては、製品等の販売価格見直しを含む売上高の増加に加え、原価低減活動・経費低減策に継続して取り組んだ結果、営業利益は28億8千3百万円(前年同期比222.2%増)、経常利益は43億8千7百万円(前年同期比112.2%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は30億1千4百万円(前年同期比238.5%増)となりました。

 

セグメント別の業績は次のとおりであります。

 

[ 塗料関連事業 ]

当セグメントの業績につきましては、国内景気が回復基調にあることから、主力製品の防水材・塗り床材を中心に、建築・構築物用塗料の販売が好調に推移し、売上高は156億2千2百万円(前年同期比2.2%増)となりました。

損益面では、製品等の販売価格見直しを含む売上高の増加、原価低減活動・経費低減策の徹底により、セグメント利益は3億5千4百万円(前年同期はセグメント損失4千万円)となりました。

 

[ 自動車製品関連事業 ]

当セグメントの業績につきましては、中国におけるロックダウン等に起因する受注・販売の減少があった前年同期と比較し、主要顧客である自動車メーカーの国内生産台数が回復したことを受け、主力製品である吸・遮音材や防錆塗料等の塗材を中心に販売が大きく増加し、売上高は333億4千3百万円(前年同期比13.6%増)となりました。

損益面では、売上高の増加、及び継続的な原価低減活動・経費低減策による生産性・収益性の向上を受け、セグメント利益は25億2千2百万円(前年同期比171.1%増)となりました。

 

[ その他 ]

保険代理業の売上高は1千万円(前年同期比3.0%増)となりました。

 

(注)各セグメントの売上高は、セグメント間の内部売上高消去後の数値を記載しております。

 

 ② 財政状態

当第3四半期連結会計期間末における資産合計は、前連結会計年度末に比べ65億8千7百万円増加し、886億2千1百万円となりました。主な要因は、現金及び預金の増加39億7千9百万円、有形固定資産の減少11億8千5百万円、投資有価証券の増加41億2千1百万円によるものです。

負債合計は、前連結会計年度末に比べ11億4千2百万円増加し、309億6千4百万円となりました。主な要因は、支払手形及び買掛金の増加11億2千9百万円、借入金の減少11億3千7百万円、繰延税金負債の増加8億7千9百万円によるものです。

純資産合計は、前連結会計年度末に比べ54億4千5百万円増加し、576億5千6百万円となりました。主な要因は、利益剰余金の増加20億7千5百万円、その他有価証券評価差額金の増加16億円、為替換算調整勘定の増加16億4千9百万円によるものです。この結果、自己資本比率は1.8%増加し、58.1%となりました。

 

(2)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(3)経営方針・経営戦略等

当第3四半期連結累計期間において、経営方針・経営戦略等若しくは指標等について新たな定め又は重要な変更は、特にありません。

 

(4)事業上及び財務上の対処すべき課題

当第3四半期連結累計期間において、事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。

 

(5)研究開発活動

当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は13億7千6百万円であります。

 

(6)従業員数

 当第3四半期連結累計期間において、連結会社又は提出会社の従業員数の著しい増減はありません。

 

(7)生産、受注及び販売の実績

当第3四半期連結累計期間におきましては、国内を中心とした自動車の生産台数回復を受け、自動車製品関連事業の受注・生産も前年同期比で順調に回復し、生産高は226億2千1百万円(前年同期比12.0%増)となりました。

なお、販売実績につきましては、「第2 事業の状況 2 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)財政状態及び経営成績の状況」及び「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表注記事項(セグメント情報等)」に記載のとおりであります。

 

(8)主要な設備

 当第3四半期連結累計期間において、主要な設備の著しい変動及び前連結会計年度末における重要な設備

の新設計画の著しい変更はありません。