E00911 Japan GAAP
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものです。
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症が「5類感染症」に移行したことにより社会経済活動の正常化が一段と進むなかで、長期化しているロシア・ウクライナ問題をはじめとする地政学的リスクによる原材料やエネルギー価格の高騰及び調達リスクの不安や円安が長期化しているなど依然として不透明で厳しい状況が続いています。このような厳しい環境が続いているなか、当社グループは「安全・安心・快適に寄与する製品」の開発を進め持続可能な社会の実現に貢献できるよう活動し、また、高収益体制を目指すべく顧客志向徹底、各事業部の深化を図るとともに定年制度の延長により経験豊富な人材の活用を行い体質強化に努めております。また、度重なる原材料価格の高騰に対して生産性の向上を行うとともに、自助努力により吸収しきれない部分については第2四半期より価格改定を再度行い利益確保に努めてきました。
この結果、当第3四半期連結累計期間の経営成績は、売上高87億50百万円(前年同期81億85百万円)、営業利益2億18百万円(同 1億32百万円)、経常利益2億39百万円(同 1億55百万円)、親会社株主に帰属する四半期純利益1億64百万円(同 86百万円)となりました。
セグメント別の経営成績は次のとおりです。
<塗料販売事業>
第2四半期より進めてきました価格改定がお客様に順次受け入れられてきたことにより各部門とも売上は前年を上回ることができました。道路用塗料においては、公共工事の発注が順調に推移し通学路対策及び自転車道関連で路面標示用塗料が伸長し前年を上回りました。建築用塗料においては、アトムサーベイシステムでの屋根診断からの受注が増加したこと、新規施工会社の獲得により前年を上回りました。床用塗料においては、製造業関連の工場床の塗替え需要が高まり前年を上回りました。家庭用塗料においては、新規ホームセンターへの企画提案活動を継続して行い販路を拡大したことにより前年を上回りました。アトムレイズ(水性アクリルゴム系塗膜防水材)は、設計事務所や役所への訪問活動を行い受注案件が増加したことにより前年を上回りました。
この結果、当第3四半期連結累計期間の塗料販売事業の売上高は、前年同期と比べて3億87百万円増加し、81億17百万円(前年同期比5.0%増)となりました。
<施工事業>
床材工事の受注増及び子会社アトムテクノスで大型工事の受注により前年を上回りました。
この結果、当第3四半期連結累計期間の施工事業の売上高は、前年同期と比べて1億77百万円増加し、6億33百万円(前年同期比39.0%増)となりました。
当第3四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末に比べて57百万円増加し、144億46百万円となりました。これは主に、受取手形、売掛金及び契約資産で2億39百万円、無形固定資産(ソフトウェア)で82百万円減少したものの、電子記録債権で2億21百万円、商品及び製品で61百万円、原材料及び貯蔵品で86百万円増加したためです。
当第3四半期連結会計期間末の負債は、前連結会計年度末に比べて43百万円減少し、43億62百万円となりました。これは主に、電子記録債務で1億58百万円増加したものの、支払手形及び買掛金で31百万円、短期借入金で30百万円、賞与引当金で72百万円、環境対策引当金で21百万円、役員退職慰労引当金で22百万円減少したためです。
当第3四半期連結会計期間末の純資産は、前連結会計年度末に比べて1億円増加し、100億83百万円となりました。これは主に、配当金で95百万円減少したものの、親会社株主に帰属する四半期純利益で1億64百万円、その他有価証券評価差額金で30百万円増加したためです。
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は1億46百万円です。なお、当第3四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。