株式会社コーセーホールディングス( )

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化学化粧品プライムTOPIX Mid400

売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当

ROE 自己資本利益率

EPS BPS




E01049 Japan GAAP


2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

当社グループに関する財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの分析及び検討内容は下記のとおりであります。

なお、文中における将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

セグメントの名称

前中間連結会計

当中間連結会計

前年同期比較

金額

(百万円)

構成比

(%)

金額

(百万円)

構成比

(%)

増減額

(百万円)

増減率

(%)

化粧品事業

117,021

81.1

126,731

79.6

9,710

8.3

コスメタリー事業

26,246

18.2

31,250

19.6

5,003

19.1

その他

1,027

0.7

1,151

0.7

123

12.0

売上高計

144,295

100.0

159,133

100.0

14,837

10.3

 

 

区分

前中間連結会計

当中間連結会計

前年同期比較

金額

(百万円)

売上比

(%)

金額

(百万円)

売上比

(%)

増減額

(百万円)

増減率

(%)

営業利益

10,420

7.2

13,748

8.6

3,327

31.9

経常利益

14,062

9.7

18,882

11.9

4,820

34.3

親会社株主に帰属する
中間純利益

8,697

6.0

11,610

7.3

2,912

33.5

 

 

(1) 財政状態及び経営成績の状況

当中間連結会計期間(2024年1月1日から2024年6月30日まで)における日本経済は、緩やかな回復基調であったものの、一時的な足踏みが見られました。円安を背景としたインバウンド需要が順調に回復し、物価高による実質賃金の低迷等により弱含んでいた個人消費も、徐々に下げ止まりの傾向がみられます。一方で、海外経済の減速により輸出は横ばいの状態が続く他、原材料・エネルギー価格等の上昇や、人手不足の深刻化による供給面の制約が、不安材料となりました。

 

 当社グループが主に事業展開しているアジア・米国経済においては、中国では、消費回復の弱さや不動産不況の継続により、成長率は鈍化傾向にあります。それ以外のアジア経済は、一部地域で景気の減速が見られたものの、底堅い内需や輸出の回復により、全体では堅調に推移いたしました。

 米国においては、失業率が緩やかに上昇し消費者マインドが悪化したものの、インフレ率の上昇は引き続き鈍化傾向にあり、個人消費は底堅く推移したため、景気は緩やかな減速にとどまりました。

 

日本の化粧品市場においては、百貨店、化粧品専門店に加え、ドラッグストアなどのマス市場においても内需が伸長し、インバウンドの増加も化粧品需要の回復を後押しいたしました。

アジアの化粧品市場においては、中国では、景気不安から消費者の節約志向が高まり、個人消費が低迷するとともに、中国国産ブランドの台頭により競争環境が激化し、厳しい事業環境が続いております。

それ以外のアジア各国については、一部地域では弱さがみられるものの、全体では回復基調となりました。

米国の化粧品市場は、底堅い個人消費に支えられ、売上高の伸びは減速しつつも総じて堅調に推移いたしました。

 

このような市場環境の中、当社グループは中長期ビジョン「VISION2026」を推進しており、「世界で存在感のある 企業への進化」を目指し、グローバルな事業展開の促進、事業領域および顧客層の拡大、デジタルコミュニケーションの強化、成長を支える経営基盤の構築に取り組んでまいりました。

なお、約3年に及ぶコロナ禍の影響により、中国市場をはじめ、国内外の事業環境が大きく変化いたしました。これを踏まえ、当社グループは次期ビジョンの策定に取り組んでおり、今年度のできるだけ早い時期に開示する予定であります。

 

① 財政状態

当中間連結会計期間末の流動比率は407.3%、前連結会計年度末に比べ41.7ポイント増加、当座比率は269.4%であり、前連結会計年度末に比べ17.0ポイントの増加となりました。主な理由は下記のとおりであります。

資産は、前連結会計年度末に比べ8,487百万円の増加となりました。商品及び製品の増加6,567百万円、原材料及び貯蔵品の増加3,935百万円、土地の増加1,920百万円、リース資産の増加936百万円、ソフトウエアの増加1,077百万円、現金及び預金の減少4,581百万円等によるものであります。

負債は、前連結会計年度末に比べ4,990百万円の減少となりました。支払手形及び買掛金の増加1,412百万円、未払法人税等の増加1,627百万円、未払金の減少4,827百万円、未払費用の減少2,855百万円等によるものであります。

なお、有利子負債残高は11,020百万円、デット・エクイティ・レシオは0.04倍となりました。

 

② 経営成績

当中間連結会計期間における当社グループの業績については、中国において減収となりましたが、日本では全てのセグメントにおいて売上が伸長いたしました。加えて、欧米を中心に展開する「タルト」が実績を牽引したことにより、売上高は前年同期比10.3%増159,133百万円(為替の影響を除くと前年同期比6.2%増)となり、連結売上高に占める海外売上高の割合は36.4%となりました。

利益については、利益率の高い中国のトラベルリテール事業の減収や、プロダクトミックスの変化による原価率の増加が影響したものの、日本とタルトの増収が貢献し、販管費率が低下した結果、営業利益は13,748百万円(前年同期比31.9%増)となりました。経常利益は、為替差益の増加により18,882百万円(同34.3%増)、親会社株主に帰属する中間純利益は11,610百万円(同33.5%増)となりました。

 

a.化粧品事業

化粧品事業では、ハイプレステージにおいて「コスメデコルテ」が日本国内で順調に推移いたしましたが、中国において、前述の厳しい市場環境に加え、市場在庫のコントロールを含む事業改革を推進した結果、減収となりました。それ以外のブランドでは、㈱アルビオンの「エレガンス」がインバウンド需要により大きく伸長いたしました。欧米で展開する「タルト」は、主力商品のコンシーラーや新商品のリップ、マスカラ等で売上を伸ばしました。

プレステージの主力ブランドの「雪肌精」は化粧水のリニューアル販売が好調に推移し、「ONE BY KOSÉ」は新商品が売上増加に貢献いたしました。また、「エスプリーク」も、ベースメイク商品の売上が伸長いたしました。

これらの結果、化粧品事業の売上高は126,731百万円(前年同期比8.3%増)となり、営業利益は12,233百万円(同4.9%増)となりました。

b.コスメタリー事業

コスメタリー事業においては、コーセーコスメポート㈱の主要ブランド、「ソフティモ」、「クリアターン」、「サンカット」が順調に推移し、また「メイク キープ シリーズ」および「ファシオ」の売上が好調であったため、売上高は31,250百万円(前年同期比19.1%増)、営業利益は3,900百万円(同238.2%増)となりました。

c.その他

その他の事業は、OEM生産の受注が増加したため、売上高は1,151百万円(前年同期比12.0%増)、営業利益は573百万円(同30.1%増)となりました。

 

 

(2) キャッシュ・フローの状況

当中間連結会計期間における連結ベースの現金及び現金同等物は、前中間連結会計期間より3,811百万円減少99,297百万円(前年同期比3.7%減)となりました。

当中間連結会計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 営業活動によるキャッシュ・フローは、3,358百万円の収入(同80.7%減)となりました。主な要因は、税金等調整前中間純利益18,684百万円、非資金費用である減価償却費4,435百万円、売上債権の減少511百万円、棚卸資産の増加8,623百万円、仕入債務の減少189百万円、返金負債の減少231百万円、その他の負債の減少8,105百万円及び法人税等の支払い2,858百万円等であります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 投資活動によるキャッシュ・フローは、7,561百万円の支出(同44.4%増)となりました。主な要因は、定期預金の預入による支出16,191百万円、定期預金の払戻による収入15,123百万円、有形固定資産の取得による支出4,692百万円、無形固定資産の取得による支出1,024百万円、投資有価証券の取得による支出890百万円等であります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 財務活動によるキャッシュ・フローは、4,289百万円の支出(同21.2%減)となりました。主な要因は、配当金の支払い3,994百万円、非支配株主への配当金の支払い219百万円等であります。

 

(3) 資本の財源及び資金の流動性についての分析

当社グループの資金調達の状況につきましては、事業継続に必要と考える資金は確保していると認識しております。

今後の資金使途につきましては、内部留保により財務体質の強化を図る一方、設備投資やM&Aに取り組むことで将来のキャッシュ・フローの創出につなげ、資本効率の向上を図ってまいります。また、一時的な余剰資金の運用につきましても、安全性を第一に考慮し運用商品の選定を行ってまいります。

 

(4) 経営方針・経営戦略等

当中間連結会計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当中間連結会計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について、重要な変更はありません。

 

(6) 研究開発活動

当中間連結会計期間に支出した研究開発費の総額は3,259百万円であります。

なお、当中間連結会計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

(7) 主要な設備

当中間連結会計期間において、前連結会計年度末に計画した重要な設備の新設、除却等について、重要な変更はありません。また、新たに確定した重要な設備の新設、拡充、改修、除却、売却等の計画はありません。

 

(8) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について、重要な変更はありません。