プレミアアンチエイジング株式会社

ブランドなど:DUOCANADEL(カナデル)ザ クレンジングバームクレイエンス
化学化粧品グロース

売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E36046 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

(1)財政状態及び経営成績の状況

① 財政状態に関する説明

(資産)

 当第2四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末と比較して1,509百万円減少し、10,625百万円となりました。主な増減要因は、次のとおりであります。

 流動資産は、前連結会計年度末と比較して861百万円減少し、8,368百万円となりました。これは主に、現金及び預金の減少725百万円によるものであります。

 固定資産は、前連結会計年度末と比較して648百万円減少し、2,256百万円となりました。これは主に、有形固定資産の増加570百万円、無形固定資産「その他」に含まれるソフトウエア仮勘定の減少453百万円及び投資その他の資産に含まれる繰延税金資産の減少517百万円によるものであります。

 

(負債)

 当第2四半期連結会計期間末における負債は、前連結会計年度末と比較して176百万円増加し、4,702百万円となりました。

 流動負債は、前連結会計年度末と比較して、298百万円増加し、3,315百万円となりました。これは主に、1年内返済予定長期借入金の増加158百万円、短期借入金の増加69百万円及び契約損失引当金の増加81百万円によるものであります。

 固定負債は、前連結会計年度末と比較して、122百万円減少し、1,386百万円となりました。これは主に、長期借入金の減少243百万円によるものであります。

 

(純資産)

 当第2四半期連結会計期間末における純資産は、前連結会計年度末と比較して1,686百万円減少し、5,923百万円となりました。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純損失1,685百万円によるものであります。

 その結果、自己資本比率は55.75%になりました。

 

② 経営成績に関する説明

 当第2四半期連結累計期間における我が国経済は、経済社会活動の正常化が進み、一部に足踏みもみられるものの、緩やかな景気回復が続きました。景気の回復を背景に個人消費にも持ち直しの動きがみられましたが、物価の上昇により消費者マインドは停滞する状況がみられました。国内化粧品市場においては、外出機会の増加により個人消費が回復し、円安によるインバウンド需要の増加もみられました。

 こうした状況の下、当社グループは、中期経営計画「2024-2027 +Beyond」の初年度の目標である、構造的な改革の推進と再成長への基盤整備に取り組んでいます。

 当第2四半期連結累計期間における売上高は、新たに加わった子会社のベネクスを通じて行っているリカバリー事業の売上が伸長したものの、当社で行っているアンチエイジング事業の売上が減収となり、全体では10,649百万円(前年同期比25.3%減)となりました。営業損益は、リカバリー事業の利益の伸長や、通販市場での広告コストの高止まりによる新規獲得に係る広告宣伝費の抑制等があったものの、減収により売上総利益が減少したことから、205百万円の営業損失(前年同期は営業利益109百万円)、経常損失は199百万円(前年同期は経常利益95百万円)となりました。

 なお、事業環境の悪化及び今後の見通しの不確実性を勘案し、新たな販売系システムの開発を中止したことから、当第2四半期連結累計期間において、ソフトウエア仮勘定に係る減損損失及び契約損失並びに契約損失引当金繰入額を特別損失として計上しました。また、将来の業績動向等を踏まえ、当社の繰延税金資産の回収可能性を見直した結果、繰延税金資産517百万円を取り崩して同額を法人税等調整額に計上しました。なお、法人税等調整額は法人税等に含めて表示しております。この結果、親会社株主に帰属する四半期純損失は1,685百万円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純損失26百万円)となりました。

 

 セグメント別の経営成績は次のとおりであります。

 

アンチエイジング事業

(単位:百万円)

 

2023年7月期

第2四半期連結累計期間

2024年7月期

第2四半期連結累計期間

前年同期比

(%)

売上高

14,258

9,750

△31.6

営業利益又は営業損失(△)

109

△360

 

売上高

アンチエイジング事業の売上高は、9,750百万円(前年同期比31.6%減)となりました。

 「デュオ」ブランドは、クレンジング売上No.1の地位に変わりはないものの、市場全体でバーム剤型からオイル剤型へのシフトが継続するとともに、低価格バーム商品との競争が激化していることから苦戦が続いています。このような状況を打開するため、新たなテレビCMや美容家・インフルエンサーによるイベント、SNS等を通じて、ブランド価値、商品価値の理解を促進するコミュニケーションを強化してまいりました。しかしながら、当第2四半期連結累計期間においては、施策の効果はまだ十分に発揮されておらず、減少のペースは緩やかになってきているものの、売上高は通信販売・卸売販売ともに減少しました。

 「カナデル」ブランドは、新たなテレビCMを放映してブランド認知の向上を図るとともに、CMと連動した店頭でのキャンペーンを展開し、新規及び既存顧客へのアプローチを強化した結果、前四半期比では売上を伸ばしました。しかしながら、オールインワン市場の厳しい競争環境が続くとともに、広告コストの高止まりから新規獲得が計画を下回り、売上高は前年同期実績を下回っています。

 「クレイエンス」ブランドは、テレビCMと連動したマーケティング施策が寄与し、カラートリートメントを中心に計画通りの販売が続いています。昨年度投入した、しっかり染まる医薬部外品の泡状白髪カラー「クレイスパクイックカラー」も、テストマーケティングで販売を伸ばしています。この結果、売上高は前年同期を下回ったものの、足許では増収傾向が続いています。

 この他、育成ブランドとして昨年度新たに投入したインナーケア事業のサプリメント「シントー」や高濃度ビタミンCブランド「C+mania(シーマニア)」等が、テストマーケティングで好調に推移していますが、主力ブランドの売上の減少を補うには至っていません。

 

営業損益

 損益面では、通販市場での広告コストの高止まりにより新規獲得の広告宣伝費等が抑制されたものの、減収により売上総利益が減少したことから、営業損失は360百万円(前年同期は営業利益109百万円)となりました。

 

リカバリー事業

(単位:百万円)

 

2023年7月期

第2四半期連結累計期間

2024年7月期

第2四半期連結累計期間

前年同期比

(%)

売上高

899

営業利益

151

 

売上高

 売上高は、サプライチェーン・マネジメントを強化し、増産体制を構築、新たな販売チャネルの開拓においてもグループシナジーが発揮されたことから、過去最高収益を達成し899百万円となりました。

 

営業利益

 売上高の伸長に伴い営業利益も過去最高を更新し151百万円となりました。

 

(注)リカバリー事業の前第2四半期連結累計期間の売上高及び営業利益は、リカバリー事業が前連結会計年度の第3四半期連結会計期間より開始したことから、開示を行っておりません。

 

(2)キャッシュ・フローの状況

 当第2四半期連結累計期間末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)の残高は、3,938百万円(前連結会計年度末比720百万円減)となりました。

 また、当第2四半期連結累計期間におけるキャッシュ・フローの状況とその要因は以下のとおりであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 当第2四半期連結累計期間において営業活動により獲得した資金は、38百万円(前年同期は773百万円の獲得)となりました。収入の主な内訳は、売上債権の増加193百万円、棚卸資産の減少236百万円、契約損失引当金の増加250百万円、減損損失492百万円、支出の主な内訳は、税引前四半期純損失1,108百万円であります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 当第2四半期連結累計期間において投資活動により使用した資金は、745百万円(前年同期は436百万円の使用)となりました。支出の主な内訳は、有形固定資産の取得による支出599百万円、無形固定資産の取得による支出151百万円であります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 当第2四半期連結累計期間において財務活動により使用した資金は、29百万円(前年同期は1,094百万円の獲得)となりました。収入の内訳は、短期借入金の純増額69百万円、支出の主な内訳は、長期借入金の返済による支出85百万円であります。

 

(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 将来の業績動向等を踏まえた結果、前連結会計年度末において繰延税金資産の見積り時に想定していた仮定について見直すこととなりました。詳細は「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項(追加情報)」に記載のとおりであります。

 

(4)経営方針・経営戦略等

 当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

(6)研究開発活動

 当第2四半期連結累計期間における研究開発活動の金額は213百万円であります。なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。