売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E02474 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

(1)経営成績の状況

当第3四半期連結累計期間における世界経済は、インフレの長期化、中国経済の減速、ロシアのウクライナ侵攻等の影響により、先行きは不透明な状況となっております。

このような状況の中、当社グループは、2025年度を最終年度とする、6カ年の「長期経営構想2025」および3カ年の「中期経営計画2025」のもと、試薬・機器事業とCDMO事業を通じ、バイオ創薬基盤技術開発を進め、ライフサイエンス産業のインフラを担うグローバルプラットフォーマーを目指すための取り組みを推進いたしました。

当第3四半期連結累計期間の売上高は、新型コロナウイルス感染症の法令上の位置づけの変更による検査関連製品の販売減少、海外経済不況の影響を受けたライフサイエンス研究市場の低迷等により、29,734百万円(前年同期比50.6%減)と減収となりました。売上原価は、売上高の減収等により11,692百万円(同50.8%減)となりましたので、売上総利益は、18,041百万円(同50.5%減)と減益となりました。販売費及び一般管理費は、人件費および研究開発費等が増加し、17,704百万円(同4.0%増)となり、営業利益は、336百万円(同98.3%減)と減益となりました。

営業利益の減益にともない、経常利益は、586百万円(同97.0%減)、税金等調整前四半期純利益は、500百万円(同97.5%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は、154百万円(同98.9%減)とそれぞれ減益となりました。

なお、当社グループは単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。

 

(2)財政状態の状況

当第3四半期連結会計期間末の総資産は123,087百万円となり、前連結会計年度末に比べて6,114百万円減少いたしました。これは主に、有形固定資産が9,519百万円、流動資産のその他が2,425百万円、商品及び製品が1,590百万円増加したものの、現金及び預金が16,507百万円、受取手形及び売掛金が4,105百万円減少したことによるものであります。

当第3四半期連結会計期間末の負債合計は10,557百万円となり、前連結会計年度末に比べて6,189百万円減少いたしました。これは主に、流動負債のその他が6,795百万円減少したことによるものであります。

当第3四半期連結会計期間末の純資産合計は112,529百万円となり、前連結会計年度末に比べて75百万円増加いたしました。これは主に、利益剰余金が4,902百万円減少したものの、円安の進行により為替換算調整勘定が4,877百万円増加したことによるものであります。

(3)キャッシュ・フローの状況

営業活動によるキャッシュ・フローは、売上債権の減少4,566百万円、減価償却費3,259百万円、仕入債務の増加1,167百万円によるキャッシュ・イン、未払消費税等の減少3,352百万円、法人税等の支払2,286百万円、棚卸資産の増加1,718百万円、その他流動負債の減少1,575百万円によるキャッシュ・アウト等により482百万円の収入と、前年同期に比べて12,779百万円の収入減少となりました。

投資活動によるキャッシュ・フローは、有形及び無形固定資産の取得による支出12,236百万円、定期預金の預入による支出1,477百万円、補助金の返還額1,335百万円と、定期預金の払戻による収入2,873百万円等により11,740百万円の支出と、前年同期に比べて2,189百万円の支出増加となりました。

財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払額5,048百万円等により5,184百万円の支出と、前年同期に比べて1,107百万円の支出増加となりました。

以上の結果、現金及び現金同等物に係る換算差額を含めた当第3四半期連結会計期間末の現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末より15,296百万円減少し、33,761百万円となりました。

(4)経営方針・経営戦略等

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

(5)優先的に対処すべき事業上および財務上の課題

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上および財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(6)会計上の見積りおよび当該見積りに用いた仮定

当第3四半期連結累計期間において、会計上の見積りおよび当該見積りに用いた仮定について重要な変更はありません。

(7)研究開発活動

当第3四半期連結累計期間における当社グループ全体の研究開発活動の金額は、6,119百万円であります。

なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況について重要な変更はありません。

(8)経営成績に重要な影響を与える要因

当第3四半期連結累計期間において、当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因について重要な変化はありません。

(9)資本の財源および資金の流動性についての分析

「(3)キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。