売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E37603 


2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。なお、当社グループは、当第3四半期連結会計期間より四半期連結財務諸表を作成しているため、前年同四半期連結累計期間及び前連結会計年度末との比較分析は行っておりません。

 

(1) 財政状態の状況

(流動資産)

 当第3四半期連結会計期間末における流動資産は757,723千円となりました。主な内訳は、現金及び預金382,861千円、売掛金301,852千円であります。

 

(固定資産)

 当第3四半期連結会計期間末における固定資産は386,660千円となりました。主な内訳は、有形固定資産60,368千円、のれん123,450千円、関係会社株式30,000千円、投資その他の資産の「その他」148,119千円であります。

 

(流動負債)

 当第3四半期連結会計期間末における流動負債は395,881千円となりました。主な内訳は、買掛金21,630千円、1年内返済予定の長期借入金56,520千円、未払金43,606千円、未払費用71,285千円、未払消費税等48,460千円、契約負債29,221千円、賞与引当金76,585千円であります。

 

(固定負債)

 当第3四半期連結会計期間末における固定負債は34,766千円となりました。主な内訳は、長期借入金33,410千円であります。

 

(純資産)

 当第3四半期連結会計期間末における純資産は713,735千円となりました。主な内訳は、資本金395,408千円、資本剰余金443,408千円、利益剰余金△133,944千円であります。

 

(2) 業績の状況

当第3四半期連結累計期間における我が国の経済は、ウクライナ情勢が長期化する中、インフレの進行は一旦の落ち着きを見せたものの、依然として資源高の影響は根強く、世界的な金融引き締めが続き、また、イスラエルのガザ地区侵攻が生じ、不安定な国際情勢から先行き不透明な状況にあります。

このような経済環境下ではありましたが、当社の属する国内パブリッククラウドサービス市場では、多くのユーザー企業がクラウドの導入/利用促進から高度活用へとシフトしており、まだまだ市場の拡大が見込まれ、クラウド活用推進によるコンサルティング、システム開発、保守関連の需要は今後も拡大すると予測されます。

このような状況下、当社グループにおいては、カスタマーサクセスを除いたすべての事業において、堅調な売上実績をあげております。主力事業でありますSalesforce Consultingにおいては、リモートワークでの対応ができることを強みに当第3四半期連結累計期間を通して堅調に推移しております。ただし、戦略的社内組織変更により、従業員のキャリアパスを見据え、カスタマーサクセス担当者の一部をSalesforce Consultingに異動したことに起因し、カスタマーサクセスにおいては、売上が減少傾向にあります。Anaplan Consultingにつきましては、受注案件のフェーズに応じて売上のばらつきがあり、売上が減少傾向にあった期間があったものの、当第3四半期連結累計期間においては、安定的に推移しております。また、DXにおいては、駐在員管理クラウドサービス「AGAVE」が堅調な売上を計上しております。最後に、エデュケーションにつきましては、リモートでの開催が定着し、管理者/開発者に向けた豊富なトレーニングメニューを提供したことにより、売上は安定的に推移しております。

2023年6月20日には株式会社ハイブリッドテクノロジーズ及び株式会社グロースリンクと共同でベトナムに合弁会社を設立し、同合弁会社を子会社化しました。共同で合弁会社を設立した両社とタッグを組むことにより、Salesforce製品群に関する豊富な知見と潤沢な専門人材の供給というシナジーを創出するとともに、100名以上のIT人材を擁する体制を構築し、大きな事業成長を目指しております。第3四半期において、ベトナム子会社の本格稼働に向け、事業展開を進めております。

また、2023年10月26日にはFTL株式会社の発行済株式を100%取得し、子会社化しました。FTL株式会社は、クラウドサービスにおける高速・高品質なシステム開発を強みとし、顧客ニーズに適した柔軟なシステム開発事業を展開しております。同社の全株式取得により当社グループは、コンサルティング事業における更なるサービス領域の拡大と技術力強化による事業拡大を実現することができるようになります。第3四半期において、同社との連携により、サービス領域の拡大を行っております。

一方で、人材確保のために人件費及び人材採用活動に伴う社員募集費が大きく発生し、子会社設立、M&Aに関連した業務委託費、さらに、システム関連費用等が同様に大きく生じております。

これらの結果、当第3四半期連結累計期間における当社グループの実績は、売上高2,063,994千円、営業損失90,216千円、経常損失89,302千円、親会社株主に帰属する四半期純損失115,276千円となりました。

なお、当社グループは、「デジタルプラットフォーム事業」の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。

 

また、当社グループの売上総利益・営業利益等の四半期推移は以下のとおりになります。

 

当社グループ売上総利益・営業利益等の四半期推移

 

2024年3月期

第3四半期

売上高(千円)

2,063,994

売上総利益(千円)

1,029,675

営業利益(千円)

△90,216

DX控除後営業利益(千円)

△21,485

売上総利益率(%)

49.9

営業利益率(%)

△4.4

DX控除後営業利益率(%)

△1.0

 

(注)1.DX控除後営業利益、DX控除後営業利益率は、当社グループの営業利益からプラットフォームサービスのDX事業の営業損失を控除したもの。

2.当第3四半期連結会計期間より四半期連結財務諸表を作成しているため、当第3四半期連結累計期間の数値を記載しております。

 

(3) 経営方針・経営戦略等

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

(5) 研究開発活動

該当事項はありません。