リソルホールディングス株式会社

ブランドなど:リソルの森
サービス業ホテルプライムTOPIX Small 2

売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E01156 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

 (1) 財政状態及び経営成績の状況

① 経営成績の状況

 当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、企業収益の良化を背景に雇用・所得環境が改善しており引き続き緩やかな回復の動きが見られます。一方で、中国経済、中東情勢やウクライナ問題などの地政学リスクや世界的な金融引締め、物価上昇の影響など、一部に景気の下振れ懸念も見られます。

 当社グループを取り巻く環境においては、インバウンド需要の大幅な回復が進んでおり(日本政府観光局の訪日外客統計が10月に初めて単月で2019年同月比100%を超える)、さらに国内旅行需要の増加、健康意識の高まりによるスポーツ活動の広がりなど堅調な状況が続いています。

 このような経営環境のもと、日本政府の2030年目標であるインバウンド6,000万人『観光先進国』やゴルフプレー寿命の延伸を意識しながら独自の強みを活かした経営戦略で施設の拡大やインバウンド需要・国内旅行獲得に向けたマーケティング施策を推進しました。また、新規事業であるゴルフコースに隣接した眺望抜群のヴィラでプライベート空間と開放感が同時に楽しめる“フェアウェイフロントヴィラ事業”の推進や、「滞在型貸別荘」を提案する“リソルステイ事業”の推進、リソルの森における新たな“ペットヴィラ事業”の推進などを進めました。

 同時に、グループの価値基準「あなたのオフを、もっとスマイルに。」と長期方針「3つのやさしい」(人にやさしい・社会にやさしい・地球にやさしい)の実践を徹底し、各事業においてサービス体制を強化してお客様の満足度向上を図りました。

 ホテル運営事業では、インバウンド需要が好調の中、マーケットにあわせた国ごとのプロモーションを実施しました。また、女性客・観光客に選ばれる“ツーリストホテル”を目指したサービス・品質の向上に注力し、“ホテルリソル”の新たなコンセプトとして「物語のあるホテル」を掲げ、「Design」(1つ1つのホテルデザインコンセプト)、「Eatwell Breakfast」(管理栄養士監修の健康的でおいしい朝食)、「Relaxation」(ホテル本来の目的である“くつろぎ”を提供)の3つを強みとしたブランディングを推進しました。インバウンド・国内旅行・ビジネスの3つのバランスを見極めながらうまく調整を図ったことで業績は好調に推移しました。

 ゴルフ運営事業では、ゴルフ場市場規模の拡大や全国プレー料金指数の上昇など、ゴルフ市場への追い風が継続する中、新規ゴルフ場(関西CC、三木よかわCC、望月リソルGC、有田リソルGC、入間CC)による運営収入の増加や、ゴルフ会員権販売が好調を継続したことで業績は順調に推移しました。また、団塊の世代を意識したゴルフプレー寿命延伸への対応やインバウンドゴルファーの需要拡大に向けた新たな取り組みを進めました。さらに、ゴルフコースに隣接した眺望抜群のヴィラでプライベート空間と開放感が同時に楽しめる“フェアウェイフロントヴィラ事業”において、新たなヴィラ建設計画(大熱海国際ゴルフクラブ)を進めました。

 リソルの森(CCRC)事業では、新規インバウンドツアーの販売ルート開拓に注力したことによる「ゴルフ&ステイ」の利用や研修プログラム内容の充実を図ったことによる研修等団体利用などが増加しました。真名ゲーリー・プレーヤーコースのレストランでは、12月から再開したブッフェスタイルのサービスが好評となり来場者数や予約が増加しました。さらに、ゴルフ会員権や不動産の販売が堅調に推移したことにより業績は順調となりました。また、新規事業となる専用のドックランを備えたペットヴィラの新設計画を着実に進めました。

 福利厚生事業では、新規顧客開拓を図るための外部提携や「精算システム」(利用実績に応じて補助金を精算・返金する透明性の高い料金体系)、「プラスユアチョイス」(提携外の施設も利用可能なカスタマイズ性の高いプラン)、「直営施設」(ホテル・ゴルフ場等の優待価格、出張・企業研修の限定プラン提供)などの独自の強みによる差別化提案を図ったことで、会員企業の新規契約の成約や内定が順調に増加しました。また、大手旅行会社とのコラボ商品や会員ニーズを取り入れたメニュー、検索サービスシステムなどの開発に注力しました。

 再生エネルギー事業では、福島石川太陽光第四設備の開発を推進しました。また、グループゴルフ場における新たなソーラーカーポート建設や太陽光発電設備事業用地を検討いたしました。

 投資再生事業では、現在、運営事業の収益が大幅に改善する中、今後の経営環境を見据えながら投資再生案件の判断を継続的に進めています。なお、上期において「福島石川太陽光第三設備」の土地売却や新規ゴルフ場(入間CC)の取得を実施しております。

 

 

 以上の結果、当第3四半期連結累計期間は、運営事業の収益が大幅に改善し、売上高は19,807百万円(前年同四半期比12.9%増)、営業利益は2,167百万円(前年同四半期比127.1%増)、経常利益は2,051百万円(前年同四半期比130.5%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は1,862百万円(前年同四半期比266.0%増)となりました。

 

② 財政状態の状況

 当第3四半期連結会計期間末における総資産は、43,801百万円となり、前連結会計年度末に比べて1,138百万円増加しております。これは主に、土地が2,375百万円増加、営業未収入金(純額)が210百万円増加、現金及び預金が905百万円減少、その他(流動資産)が538百万円減少等によるものです。負債につきましては、28,682百万円となり、前連結会計年度末に比べて454百万円減少しております。これは主に、短期借入金が2,200百万円減少、預り保証金が1,551百万円増加等によるものであります。

 

(2) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(3) 研究開発活動

 該当事項はありません。

 

(4)生産、受注及び販売の実績

 当第3四半期連結累計期間において、生産、受注及び販売の実績について著しい変動はありません。