売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E01180 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

(1)財政状態及び経営成績の状況

当第3四半期連結累計期間における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症の5類感染症への移行や経済活動の再開に伴う国内需要の底堅さを背景に、景気は緩やかに回復しているものの、不安定な国際情勢の継続や物価の高止まりに関する懸念等もあり、依然として先行き不透明な状況が続いております。

このような状況の下、耐火物事業については、主力のセメント業界向けについてセメントの国内生産量が18か月連続で前年同月を下回る厳しい環境の中、原燃料価格上昇分の販売価格への転嫁や市場シェアの拡大並びに新市場開拓に取り組み、更に設備改善や生産性の向上の効果もあり売上高、利益ともに前年同四半期を上回る結果となりました。

プラント事業については、工事部門は順調に推移しているものの、設備部門は半導体関連需要の低迷により顧客の設備投資が低調に推移した影響が大きく、セグメント全体での売上高、利益ともに前年同四半期を下回る結果となりました。

建材及び舗装用材事業については、主要顧客の一つである鉄道各社の業績の回復に伴う設備投資の増加に加えて各種製品の価格改定により、前年同四半期比で売上高、利益ともに増加しました。

不動産賃貸事業については、売上高は前年同四半期比微増となりましたが、修繕費の増加の影響もあり、利益面では前年同四半期を若干下回る結果となりました。

以上の結果、当第3四半期連結累計期間の経営成績は、売上高10,125百万円(前年同四半期比0.0%減)、営業利益849百万円(前年同四半期比0.7%増)、経常利益959百万円(前年同四半期比0.9%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益660百万円(前年同四半期比1.4%増)となりました。

 

なお、財政状態の状況は、次のとおりであります。

(資産の状況)

 流動資産は、現金及び預金や電子記録債権が増加したものの、受取手形、売掛金及び契約資産の減少などにより、全体としては11,607百万円(前連結会計年度末比143百万円減)となりました。固定資産は、建物及び構築物(純額)の減少などにより、全体としては7,850百万円(前連結会計年度末比166百万円減)となりました。その結果、資産合計では、19,458百万円(前連結会計年度末比309百万円減)となりました。

(負債の状況)

 流動負債は、支払手形及び買掛金や未払法人税等の減少などにより、全体としては5,055百万円(前連結会計年度末比750百万円減)となりました。固定負債は、長期借入金の減少などにより、全体としては1,355百万円(前連結会計年度末比146百万円減)となりました。その結果、負債合計では、6,410百万円(前連結会計年度末比897百万円減)となりました。

(純資産の状況)

 純資産は、利益剰余金やその他有価証券評価差額金の増加などにより、13,048百万円(前連結会計年度末比588百万円増)となり、自己資本比率は67.1%(前連結会計年度末比4.1ポイント増)となりました。

 

セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。

(耐火物)

 耐火物事業につきましては、当第3四半期連結累計期間の売上高は4,464百万円(前年同四半期比3.2%増)、セグメント利益は184百万円(前年同四半期比174.2%増)となりました。

(プラント)

 プラント事業につきましては、当第3四半期連結累計期間の売上高は3,582百万円(前年同四半期比6.3%減)、セグメント利益は416百万円(前年同四半期比27.2%減)となりました。

(建材及び舗装用材)

 建材及び舗装用材事業につきましては、当第3四半期連結累計期間の売上高は1,692百万円(前年同四半期比6.5%増)、セグメント利益は95百万円(前年同四半期比125.5%増)となりました。

(不動産賃貸)

 不動産賃貸事業につきましては、当第3四半期連結累計期間の売上高は285百万円(前年同四半期比0.4%増)、セグメント利益は131百万円(前年同四半期比5.5%減)となりました。

(その他)

 「その他」の区分につきましては、主に、外注品等を販売する事業であり、当第3四半期連結累計期間の売上高は100百万円(前年同四半期比3.8%減)、セグメント利益は19百万円(前年同四半期比1.7%増)となりました。

 

(2)研究開発活動

 当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は241百万円であります。