売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E01188 Japan GAAP


2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1) 財政状態及び経営成績の状況

当第3四半期における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症の5類への移行に伴い経済活動が活発化し、個人消費やインバウンド需要の大幅な改善等明るい兆しも見える中、ウクライナ情勢の長期化や中東情勢の緊迫化等によるエネルギーや原材料価格の高騰などを受けて販売価格への転嫁も進めている中、中国の不動産不況等による中国経済の低迷の影響も受け、当社の主力販売先である電子部品業界も総じて低調な受注推移となりました。この影響は来上期まで続くもの判断しております。

このような状況により、当社セラミックス事業の売上高は前年同期比10.2%減収の5,466,360千円となり、エンジニアリング事業につきましては前年同期比1.0%増収の1,911,540千円となりました。結果、当第3四半期の売上高は前年同期比7.5%減収の7,377,901千円となりました。

損益面につきましては、セラミックス事業は減収の影響が大きく、また、エネルギーおよび原材料価格の高止まりにより厳しい状況であったことでセグメント利益は前年同期比33.5%減の526,298千円となりました。エンジニアリング事業につきましては、計測機器の利益率改善による効果が大きくセグメント利益は前年同期比40.7%増の110,617千円となりました。この結果、営業利益は前年同期比26.7%減の636,916千円、経常利益は前年同期比25.4%減の689,883千円、四半期純利益は前年同期比24.8%減の481,613千円となりました。

 

当第3四半期の財政状態につきましては、総資産は前期末比0.6%減の16,800,350千円となりました。内訳として流動資産が前期末比1.7%減の10,077,646千円となり主に減収の影響が大きく売掛債権が前期末比10.4%減の3,212,262千円となりました。また、固定資産は前期末比1.2%増の6,722,704千円となり、主に時価の上昇により投資有価証券が増加したことによるものであります。

一方の負債は、前期末比7.8%減の4,149,760千円となりました。内訳としては流動負債が前期末比7.7%減の3,326,876千円、固定負債が前期末比8.2%減の822,883千円となりました。流動負債の主な減少要因は賞与引当金の減少であり、固定負債の主な減少要因は長期借入金の返済によるものであります。

また、純資産は前期末比2.1%増の12,650,590千円となりました。内訳としては株主資本が前期末比1.6%増の12,024,907千円となり、主に利益剰余金が前期末比2.1%増の9,566,515千円であり、これは繰越利益剰余金の増加によるものであります。また、評価・換算差額等は前期末比11.3%増の625,682千円となり、これは投資有価証券の時価の上昇によりその他有価証券評価差額金が増加したことによるものであります。

 

   (2)  優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第3四半期累計期間において、当社の優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更および新たに生じた課題はありません。

 

  (3) 研究開発活動

当第3四半期累計期間における当社の研究開発活動の総額は182,054千円であります。