売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E01550 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。

(1)財政状態及び経営成績の状況

当第3四半期累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の影響が弱まり社会経済活動の正常化への動きが進む一方で、金融資本市場の変動や中国経済の先行き懸念とともに、ウクライナ情勢の長期化に加え中東地域をめぐる情勢及び物価上昇などの影響もあり、依然として先行き不透明な状況で推移しました。

このような状況のもと当社におきましては、主にプレス機械及び自動機・専用機の売上が減少したことから、売上高は84億4千万円と前年同期比12.5%の減少となり、利益面につきましては、これに加えて取引先からの受注取消しによる棚卸資産の評価損を売上原価に計上したことなどから、誠に遺憾ながら、営業損失1億8千6百万円(前年同期は3億5千4百万円の営業利益)、経常損失1億5千3百万円(前年同期は4億1千3百万円の経常利益)となり、四半期純利益は特別利益として当該受注取消しに伴う受取補償金を計上し3千9百万円と前年同期比85.9%の減少となりました。

 セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。

[精密加工事業部]

 売上高は42億8千1百万円と前年同期比5.0%の減少、セグメント利益は2億1千1百万円と前年同期比17.5%の減少となりました。

[機械事業部]

 売上高は41億5千8百万円と前年同期比19.0%の減少、セグメント利益は2億1千3百万円と前年同期比70.1%の減少となりました。

 財政状態は次のとおりであります。

 当第3四半期会計期間末の総資産は、前事業年度末より5億6千2百万円減少し、198億9千8百万円となりました。これは主に、仕掛品が5億3千3百万円、電子記録債権が4億4千9百万円及び投資有価証券が3億6千9百万円それぞれ増加したものの、現金及び預金が15億1千6百万円、受取手形及び売掛金が7億4千2百万円それぞれ減少したことによるものです。負債につきましては、7億6百万円減少し、61億3千6百万円となりました。これは主に、短期借入金が4億円増加したものの、電子記録債務が7億5千5百万円、支払手形及び買掛金が1億6千7百万円それぞれ減少したことによるものです。純資産につきましては、1億4千4百万円増加し、137億6千1百万円となりました。これは主に、利益剰余金が1億3千4百万円減少したものの、その他有価証券評価差額金が2億7千9百万円増加したことによるものです。

 

(2)経営方針・経営戦略等

 当第3四半期累計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当第3四半期累計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

(4)研究開発活動

 当第3四半期累計期間における研究開発活動の金額は、1億4千5百万円であります。

 なお、当第3四半期累計期間において、当社の研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

(5)資本の財源及び資金の流動性についての分析

 ①資金の流動性についての分析

   当第3四半期累計期間における現金及び現金同等物は、前事業年度末に比べ15億1千6百万円減少し、当第3四半期会計期間末には25億5千7百万円となりました。

 

 ②資本の財源についての分析

   当社の資金需要のうち主なものは、製品製造のための材料・部品の購入のほか、製造に係る労務費・経費、販売費及び一般管理費等の営業費用による運転資金や設備資金であります。また、当社の財務状態といたしましては、当第3四半期会計期間末における流動比率は233.9%、自己資本比率は69.2%であり比較的健全な財務状態であると認識しております。

 

(6)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定について重要な変更はありません。