売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E01514 IFRS


2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当第3四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1) 財政状態及び経営成績の状況

当第3四半期連結累計期間の売上高は、前年同期を3,600億円(15%)上回る2兆8,275億円となりました。利益につきましては、人件費の増加、研究開発費を含む諸経費の増加などがありましたものの、売上の増加、為替変動による影響、グループあげての原価改善活動の推進、物流費の減少により、営業利益は前年同期を623億円(45%)上回る2,009億円、税引前四半期利益は前年同期を722億円(31%)上回る3,022億円、親会社の所有者に帰属する四半期利益は前年同期を616億円(36%)上回る2,308億円となりました。

 

セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。

 

自動車におきましては、売上高は前年同期を1,364億円(20%)上回る8,310億円となりました。営業利益は前年同期を308億円(144%)上回る521億円となりました。 

このうち車両につきましては、トヨタ「RAV4」が国内向けは減少したものの、海外向けが増加したことにより、売上高は前年同期を159億円(27%)上回る746億円となりました。
エンジンにつきましては、ガソリンエンジンやディーゼルエンジンが増加したことにより、売上高は前年同期を247億円(10%)上回る2,625億円となりました。

カーエアコン用コンプレッサーにつきましては、主に中国で減少したものの、北米や欧州などで増加したことにより、売上高は前年同期を320億円(10%)上回る3,475億円となりました。
電子機器ほかにつきましては、電池やDC-DCコンバーターなどが増加したことにより、売上高は前年同期を638億円(77%)上回る1,462億円となりました。

 

産業車両におきましては、主力のフォークリフトトラックが主に日本で減少したものの、北米や欧州で増加したことにより、売上高は前年同期を2,118億円(13%)上回る1兆8,841億円となりました。営業利益は前年同期を283億円(27%)上回る1,353億円となりました。

 

繊維機械におきましては、紡機や織機などが増加したことにより、売上高は前年同期を80億円(13%)上回る704億円となりました。営業利益は前年同期を5億円(8%)上回る68億円となりました。

 

 

 資産につきましては、主に投資有価証券の評価額が増加したことにより、前連結会計年度末に比べ1兆4,247億円増加し、9兆2,458億円となりました。負債につきましては、主に繰延税金負債が増加したことにより、前連結会計年度末に比べ4,389億円増加し、4兆3,246億円となりました。資本につきましては、前連結会計年度末に比べ9,857億円増加し、4兆9,211億円となりました。

 

 

(2) キャッシュ・フローの状況

営業活動によるキャッシュ・フローは、主に税引前四半期利益を3,022億円計上したことにより、3,411億円の資金の増加となりました。前年同期の1,115億円の増加に比べ、2,296億円の増加となりました。また、投資活動によるキャッシュ・フローは、定期預金の預入による5,968億円の支出や、有形固定資産の取得による2,462億円の支出があったものの、定期預金の払戻による収入が6,446億円あったことや、投資有価証券の売却による収入が2,410億円あったことで、157億円の資金の増加(前年同期は1,852億円の資金の減少)となりました。

財務活動によるキャッシュ・フローは、主に社債の償還による支出が1,491億円あったことにより、895億円の資金の減少(前年同期は1,656億円の資金の増加)となりました。これらの増減に加え、換算差額、期首残高を合わせますと、当第3四半期連結累計期間における現金及び現金同等物の四半期末残高は4,769億円となり、前連結会計年度末に比べ2,742億円(135%)の増加となりました。

 

(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

(4) 研究開発活動

当第3四半期連結累計期間における当社グループの研究開発費は、913億円(資産計上分含む)であります。なお、この中には受託研究等の費用51億円が含まれております。