E37499
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。
また、当社は、エレベーター事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。
① 経営成績の状況
当第3四半期累計期間におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善により個人消費に持ち直しの動きが見られるなど、緩やかな回復基調で推移しておりますが、その一方で、国内物価の上昇、世界的な金融引き締めの影響、中国経済の先行き懸念などにより、依然として不透明な状況が続いております。
主として荷物用エレベーターの製造・販売、据付及び保守・修理を展開する当社においては、eコマース市場の拡大、物流施設の大型化、生産拠点の国内回帰という市場環境の中、受注状況は堅調であり、資材価格の高止まりや、円安による輸入資材価格の上昇等に対し、一部資材の国内調達への切り替えや内製化による原価コントロールを進めるとともに、2023年8月に鳥浜製品管理センターを稼働開始するなど、生産・施工能力の拡充にも取り組んでまいりました。
この結果、当第3四半期累計期間における売上高は12,652,553千円(前年同四半期比15.3%増)、うち「エレベーター(船舶用を除く)」の売上は7,258,988千円、「船舶用エレベーター」の売上は425,878千円、「保守・修理」の売上は4,967,686千円となりました。営業利益は、工事損失引当金戻入額201,244千円の計上などにより1,709,907千円(前年同四半期比249.0%増)、経常利益は1,740,809千円(前年同四半期比272.1%増)、四半期純利益は1,131,526千円(前年同四半期比266.5%増)となりました。
② 財政状態の状況
(資産)
当第3四半期会計期間末における総資産は、13,739,078千円(前事業年度末12,766,962千円)となり、972,116千円増加しました。これは主に、現金及び預金の増加1,110,647千円、仕掛品の増加108,921千円、受取手形、売掛金及び契約資産の減少536,034千円によるものです。
(負債)
当第3四半期会計期間末における負債は、5,254,044千円(前事業年度末5,228,028千円)となり、26,016千円増加しました。これは、役員退職慰労金制度の廃止に伴い長期未払金が496,627千円増加、役員退職慰労引当金が566,803千円減少したほか、未払法人税等の増加163,117千円、前受金の増加118,038千円、工事損失引当金の減少201,244千円、支払手形及び買掛金の減少71,393千円などによるものです。
(純資産)
当第3四半期会計期間末における純資産は、8,485,033千円(前事業年度末7,538,933千円)となり、946,099千円増加しました。これは主に、配当金の支払による減少261,651千円、四半期純利益の計上による増加1,131,526千円によるものです。
(2) 経営方針・経営戦略等
当第3四半期累計期間において、当社が定める経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期累計期間において、当社が対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4) 研究開発活動
当第3四半期累計期間の研究開発費の総額は、56,260千円となりました。
なお、当第3四半期累計期間における研究開発活動の状況に重要な変更はありません。