売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E35587 Japan GAAP


2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1) 財政状態及び経営成績の状況

 ① 経営成績の状況

当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、コロナ禍からの社会経済活動の正常化を反映して、国内の消費活動は回復基調が続きました。しかしながら、ウクライナ情勢の長期化および中東情勢の悪化等により、原材料やエネルギー価格の高止まりをはじめ、様々な物価が上昇し、先行きは依然として不透明な状況です。

一方、当社の需要と関係の深い新設住宅着工戸数は、4月~12月までの累計で61万7千戸(前年同期比6.3%減)となりました。(参照:国土交通省e-Stat政府統計の総合窓口「建築着工統計調査報告」)

このような経済状況の中、当社グループは自然や社会と調和したより快適で心地よい水まわり空間の提案に注力し、デザイン水栓シリーズ、ウルトラファインバブル製品や高機能シャワー製品など高付加価値製品の販売強化に努めました。また、2023年5月には大阪市中央区にショールーム&ショップ「WAILEA 御堂筋」をオープンし、既成概念にとらわれることなく、ライフスタイルに合わせた水まわり空間のデザインを追求しております。

これらの結果、当社グループの当第3四半期連結累計期間における連結業績につきましては、売上高は販売価格改定の浸透、既存販売ルートの売上拡大の両面により堅調に推移し、203億64百万円(前年同期比4.5%増)となりました。利益面では、高機能・高付加価値製品の売上が増加した事に加えて、生産の効率化への取り組みなどを行った結果、営業利益は14億73百万円(前年同期比216.3%増)、経常利益は14億58百万円(前年同期比223.9%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は9億71百万円(前年同期比231.0%増)と大幅な増益になりました。

 

 ② 財政状態の分析

当第3四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末に比べ3億78百万円増加し、238億33百万円となりました。流動資産は前連結会計年度末に比べ27百万円増加し、157億85百万円となりました。これは主に、棚卸資産が10億93百万円増加した一方で、現金及び預金が6億99百万円減少、売上債権が2億95百万円減少したことによります。固定資産は前連結会計年度末に比べ3億50百万円増加し、80億47百万円となりました。これは、有形固定資産が3億98百万円増加、無形固定資産が14百万円減少、投資その他の資産が34百万円減少したことによります。

負債は、前連結会計年度末に比べ4億80百万円減少し、104億78百万円となりました。これは主に、未払法人税等が2億57百万円増加した一方、仕入債務が5億15百万円減少、賞与引当金が2億2百万円減少したことによります。

純資産は、前連結会計年度末に比べ8億58百万円増加し、133億54百万円となりました。この結果、自己資本比率は53.4%となりました。

 

 

(2) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第3四半期連結累計期間において、当社グループの優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更及び新たに生じた事項はありません。

 

(4) 研究開発活動

当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は1億2百万円であります。