売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E02060 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1) 経営成績の状況

当第2四半期累計期間における世界経済は、緩やかな成長が続いているものの、欧米諸国の政策金利の高止まりや中国における不動産市況の停滞に伴う景気の減速、ウクライナや中東情勢等、先行き不透明な状況が続いております。

半導体等電子部品業界におきましては、コロナ禍で拡大したスマートフォンやパソコンなどの需要減速に伴い部品メーカーの稼働率が低下し、足元における設備投資は鈍化いたしました。一方、当社の関わる化合物半導体及び電子部品製造装置の販売マーケットにおいては、5G(第5世代移動通信システム)の普及に伴いその「高速・大容量」「低遅延」「多接続」という特色を生かした新たな事業領域での開発投資が幅広い企業で進み、本格生産への移行が着実に進んでおります。加えて、不透明さを増す国際情勢を背景に、各国が自国での半導体産業育成の取り組みを強化しており、半導体等電子部品製造装置の需要は拡大しております。

このような状況の下、当第2四半期累計期間における業績は、売上高が4,105百万円(前年同期比6.7%増)、営業利益は1,012百万円(前年同期比5.1%増)、経常利益は1,063百万円(前年同期比8.3%増)、四半期純利益は747百万円(前年同期比6.7%増)となりました。

 

主な品目別の売上高は、次のとおりであります。なお、当社は半導体等電子部品製造装置の製造及び販売事業の単一セグメントであるためセグメント毎の記載はしておりません。

(CVD装置)

「化合物半導体分野」では高周波デバイスや半導体レーザーの加工用途での販売があり、売上高は795百万円(前年同期比0.2%減)となりました。

(エッチング装置)

「化合物半導体分野」では高周波デバイスや半導体レーザーの加工用途、「シリコン半導体分野」では欠陥解析用途での販売があり、売上高は2,363百万円(前年同期比25.6%増)となりました。

(洗浄装置)

「化合物半導体分野」では高周波デバイスや半導体レーザーの加工用途での販売があり、売上高は366百万円(前年同期比0.2%減)となりました。

(部品・メンテナンス)

既存装置のメンテナンスや部品販売、装置の移設・改造などで、売上高は580百万円(前年同期比27.8%減)となりました。

 

(2) 財政状態の分析

(流動資産)

当第2四半期会計期間末における流動資産の残高は、10,520百万円で前事業年度末に比べ345百万円増加いたしました。現金及び預金が321百万円増加したのが主な要因であります。

(固定資産)

当第2四半期会計期間末における固定資産の残高は、4,657百万円で前事業年度末に比べ38百万円増加いたしました。建設仮勘定が69百万円減少した一方、機械及び装置が73百万円、保険積立金が20百万円増加したのが主な要因であります。

(流動負債)

当第2四半期会計期間末における流動負債の残高は、2,665百万円で前事業年度末に比べ10百万円減少いたしました。契約負債が116百万円増加した一方、未払法人税等が66百万円、買掛金が39百万円減少したのが主な要因であります。

(固定負債)

当第2四半期会計期間末における固定負債の残高は、前事業年度末と同水準の974百万円となりました。

 

(純資産)

当第2四半期会計期間末における純資産の残高は、11,538百万円で前事業年度末に比べ394百万円増加いたしました。繰越利益剰余金が385百万円増加したのが主な要因であります。自己資本比率は76.0%と前事業年度末に比べ0.7ポイント上昇いたしました。

 

(3) キャッシュ・フローの状況

当第2四半期累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前事業年度末に比べ307百万円増加し、3,681百万円(前事業年度末比9.1%増)となりました。

当第2四半期累計期間における各キャッシュ・フローの状況は、以下のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動の結果取得した資金は722百万円(前年同期に使用した資金は1,068百万円)となりました。これは主に法人税等の支払額が381百万円、棚卸資産の増加が58百万円に対して、税引前四半期純利益が1,063百万円、契約負債の増加が116百万円であったことによるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動の結果使用した資金は42百万円(前年同期に使用した資金は64百万円)となりました。その主な内容は、定期預金の払戻による収入が1,445百万円に対して、定期預金の預入による支出が1,451百万円、保険積立金の積立による支出が20百万円であったことによるものであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動の結果使用した資金は382百万円(前年同期に使用した資金は303百万円)となりました。これは主に配当金の支払額が361百万円であったことによるものであります。

 

(4) 経営方針・経営戦略等

当第2四半期累計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第2四半期累計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(6) 研究開発活動

当第2四半期累計期間における研究開発費の金額は、122百万円であります。

なお、当第2四半期累計期間において、当社の研究開発活動に重要な変更はありません。

 

(7) 経営成績に重要な影響を与える要因

当第2四半期累計期間において、経営成績に重要な影響を与える要因について重要な変更はありません。