売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E36433 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。なお、当社グループは、第1四半期連結会計期間より四半期連結財務諸表を作成しているため、前年同四半期連結累計期間及び前連結会計年度末との比較分析は行っておりません。

 

(1)財政状態及び経営成績の状況

 当第3四半期連結累計期間における当社グループを取り巻く世界経済は、新型コロナウイルス感染症の収束による経済活動の本格化により全体的に回復基調にあります。一方、ロシアによるウクライナ侵攻の長期化に加え、イスラエル・パレスチナの軍事衝突勃発による地政学的リスクの高まり、また中国経済減速等の影響により、先行きへの不透明感が依然ぬぐい切れない状況です。

 このような状況の中、当社グループの第3四半期連結累計期間は、世界経済の動向による影響は軽微でありましたが、売上高は弱含みとなりました。特に、半導体事業においては、第2四半期より再度顕在化しました一部調達部材の合格率低下の影響が継続し、売上高は低調な水準となりました。部材不具合の対応状況は、第2四半期での不具合の物理的メカニズム解明を受け、長期信頼性評価を進めておりますが、現行ベンダーの不安定なエンジニアリングにより、やや時間を要する状況となっております。一方で、セカンドベンダーにおいては、信頼性評価は順調に進展し、第4四半期から顧客認定への出荷開始を予定しております。ヘルスケア事業においては、第2四半期で一旦持ち直しましたが、当第3四半期は当初予想をやや下回りました。新領域事業においては、当第3四半期の売上高は当初予想を下回る結果となりました。

 また、当社グループは、2023年3月1日にイスラエルの結晶メーカーであるRaicol Crystals Ltd.の株式を100%取得し、子会社化いたしました。同社は、第1四半期連結会計期間末日(2023年3月31日)をみなし取得日としているため、第1四半期連結会計期間においては貸借対照表のみ連結し、第2四半期連結会計期間より損益計算書についても連結しております。なお、Raicol Crystals Ltd.の売上高は、全て新領域事業に計上しております。

 その結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は4,693百万円、営業損失は631百万円、経常損失は519百万円、親会社株主に帰属する四半期純損失は455百万円となりました。

 なお、当社グループは、光学事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略しております。

 

 

(資産)

 当第3四半期連結会計期間末における資産合計は19,815百万円となりました。その主な内訳は、現金及び預金が2,031百万円、仕掛品が3,068百万円、建物及び構築物が2,590百万円、機械装置及び運搬具が4,066百万円、のれんが2,788百万円等であります。

 

(負債)

 当第3四半期連結会計期間末における負債合計は15,020百万円となりました。その主な内訳は、支払手形及び買掛金が343百万円、短期借入金が2,600百万円、1年内返済予定の長期借入金が922百万円、長期借入金が9,159百万円等であります。

 

(純資産)

 当第3四半期連結会計期間末における純資産合計は4,795百万円となりました。その主な内訳は、資本金が1,771百万円、資本剰余金が2,228百万円、利益剰余金が618百万円等であります。

 

(2)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(3)経営方針・経営戦略等

 当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(5)研究開発活動

 当第3四半期連結累計期間における研究開発活動の金額は714百万円であります。

 なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。