E32988 Japan GAAP
文中の将来に関する事項は、当第2四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績に関する説明
当第2四半期連結累計期間(2023年7月1日から2023年12月31日まで)における我が国経済は、経済活動の正常化が一段と進み、雇用や所得環境の改善が進む中、景気は緩やかに回復しています。一方で長引くロシア・ウクライナ情勢による物価高やパレスチナ情勢によるエネルギー供給への影響、世界的なインフレ抑制のための金融引き締めや中国経済の停滞等による世界経済の不透明感が日本経済へ与える影響等には、依然として留意が必要です。
ホテル業界におきましては、2024年1月31日に観光庁が公表している最新の宿泊旅行統計調査(2023年11月第2次速報、2023年12月第1次速報)によりますと、2023年11月の延べ宿泊者数は5,292万人泊(前年同月比+15.5%、2019年同月比+6.6%)、12月は5,149万人泊(前年同月比+9.4%、2019年同月比+9.3%)と、前年並びにコロナ禍前を上回り、順調に推移しています。
このような事業状況の下で、当社運営ホテルにおける月次の客室稼働率は前年同月を下回ったものの、客室単価は、各店舗地域の需要に応じたレベニューマネジメントの強化や、レジャー需要を確実に獲得したことで前年同月を大幅に上回りました。2023年11月度の平均客室単価は9,890円となり、2023年8月度に達成した平均客室単価9,457円を上回り、過去最高を更新いたしました。
当社グループにおいて宿泊特化型ホテルを中心に全国で展開している「チョイスブランド」では、2022年12月14日開業のコンフォートホテル四日市(三重県四日市市)の当第2四半期連結累計期間における売上高の貢献がありました。また、2023年7月1日に、世界最大級の独立系ホテルコレクションブランドである「Ascend Hotel Collection™」としての運営を開始したhotel around TAKAYAMA(岐阜県高山市)、「コンフォートホテル」の派生ブランド「コンフォートホテルERA」として2023年9月13日にリブランドしたコンフォートホテルERA京都東寺(京都府京都市)、同じく2023年9月20日にリブランドしたコンフォートホテルERA神戸三宮(兵庫県神戸市)は、当第2四半期連結累計期間におけるレジャー需要の獲得に貢献しました。なお、2023年12月20日には、オペレーターチェンジ案件として、コンフォートイン名古屋栄駅前(愛知県名古屋市)を開業いたしました。営業面においては、需要に応じたレベニューマネジメントの強化、及びレジャーやインバウンド需要獲得に向けた販促強化を図った結果、当事業の売上高は前年同期比18.0%増の17,385百万円となり、客室稼働率は前年同期比3.2ポイント減の81.2%、客室単価は前年同期比22.0%増の9,668円となりました。
三重県・東海地方を中心に地域特性に合わせて宴会場等を併設したシティホテルや宿泊特化型ホテルを展開している「オリジナルブランド」及び「その他事業」においては、宴会や会議利用の需要回復と並行して、中期経営計画において掲げるバンケット機能の高度化の一環として、バンケットルームの増床に向けた検討及び準備等を推進いたしました。営業面においては、長期宿泊を伴う設備工事やメンテナンス等のビジネス需要の取り込み、及び各店舗地域の顧客動向や需要の状況に合わせたレベニューマネジメントによる販促強化を図った結果、売上高は前年同期比3.5%減の3,239百万円となり、客室稼働率は前年同期比0.3ポイント減の75.7%、客室単価は前年同期比11.7%増の7,030円となりました。
なお、当社グループ全体の客室稼働率は前年同期比2.4ポイント減の80.2%、客室単価は前年同期比21.3%増の9,222円、ホテル軒数は98店舗、客室数はチョイスブランド11,820室、オリジナルブランド2,827室の合計14,647室となっております。
この結果、当第2四半期連結累計期間の業績は、売上高20,717百万円(前年同期比14.0%増)、営業利益3,499百万円(前年同期比57.4%増)、経常利益3,400百万円(前年同期比53.6%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は3,367百万円(前年同期比75.7%増)となりました。
(注)1.2023年7月1日付でhotel around TAKAYAMAが「Ascend Hotel Collection™」として運営を開始したことにより、「オリジナルブランド」から「チョイスブランド」に所属が変更となったため、ホテル軒数及び合計室数に変更はございませんが、ブランド別の客室数に変動がございます。
2.文中記載の客室稼働率ならびに客室単価は、当第2四半期連結累計期間における数値となります。月別の数値に関しましては当社ホームページに掲載しております。
株式会社グリーンズ https://www.kk-greens.jp/
(2)財政状態に関する説明
当第2四半期連結会計期間末における資産につきましては、26,486百万円(前連結会計年度末23,786百万円)と、2,699百万円増加いたしました。
うち流動資産は、12,776百万円(同9,992百万円)と2,784百万円増加いたしました。これは、主に現金及び預金の増加によるものであります。
固定資産は、13,709百万円(同13,794百万円)と84百万円減少いたしました。これは主に建物の減少によるものであります。
負債につきましては、18,116百万円(同18,419百万円)と302百万円減少いたしました。
うち流動負債は、7,597百万円(同7,467百万円)と130百万円増加いたしました。これは主に買掛金の増加によるものであります。
固定負債は、10,518百万円(同10,951百万円)と432百万円減少いたしました。これは主に長期借入金の減少によるものであります。
純資産につきましては、8,369百万円(同5,367百万円)と3,001百万円増加いたしました。これは、主に利益剰余金の増加によるものであります。この結果、自己資本比率は31.6%(前連結会計年度末は22.6%)となりました。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ1,973百万円増加し、8,701百万円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は3,044百万円(前年同四半期は2,149百万円の獲得)となりました。これは主に税金等調整前四半期純利益3,399百万円、仕入債務の増減額(△は減少)153百万円による資金の増加があったのに対し、売上債権の増減額(△は増加)727百万円による資金の減少があったこと等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は236百万円(前年同四半期は388百万円の使用)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出151百万円があったこと等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は835百万円(前年同四半期は3,749百万円の使用)となりました。これは主に長期借入金の返済による支出415百万円、配当金の支払額376百万円による資金の減少があったこと等によるものであります。
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題
該当事項はありません。
(5)研究開発活動
該当事項はありません。
(6)生産、受注及び販売の実績
①生産実績
該当事項はありません。
②受注実績
該当事項はありません。
③販売実績
当第2四半期連結累計期間の販売実績は次のとおりであります。なお、当社グループはホテル事業の単一セグメントであるため、ブランド別に記載しております。
事業部門の名称 |
当第2四半期連結累計期間 (自 2023年7月1日 至 2023年12月31日) |
前年同期比(%) |
チョイスブランド(百万円) |
17,385 |
118.0 |
オリジナルブランド及び その他の事業 (百万円) |
3,332 |
96.7 |
合 計(百万円) |
20,717 |
114.0 |
(注) 1.事業部門間の取引については相殺消去しております。
2.主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は、当該割合が100分の10以上の相手先がないため、記載を省略しております。