売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E35542 Japan GAAP


2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において当社が判断したものであります。

 

(1) 経営成績の状況

当第3四半期累計期間における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症の感染症法の位置づけの5類移行に伴う経済活動の正常化や賃金の上昇による個人消費の持ち直しの動き、インバウンド拡大により、景気は緩やかな回復傾向が見られました。一方、ロシアのウクライナ侵攻の長期化に加えてイスラエル・パレスチナの軍事衝突勃発による地政学リスクの高まりや円安の進行及び物価上昇により、引き続き先行きは不透明な状況となっております。

このような状況の中、当社では「人の可能性を照らせ。」のコーポレートスローガンのもと、新波長の小型可視レーザや箱型モジュール・多波長集積光源、半導体検査用超高速DFBレーザ及び次世代アイウェアの開発、既存製品やレーザ網膜投影機器の新製品の販売拡大並びに眼の健康チェックサービス事業の展開を進めてまいりました。

当社に関連する主な市場の状況について、レーザデバイス事業の分野では売上高は前年同期から増加しました。製品別ではDFBレーザ、量子ドットレーザ、高出力レーザが前年同期から増収となりましたが、バイオ検査装置用小型可視レーザが前年同期から減収となりました。レーザアイウェア事業の分野では、網膜投影式ビューファインダであるRETISSA NEOVIWERが北米販売、また眼の健康チェックツールであるRETISSA MEOCHECKの販売増加や眼の健康チェックサービス販売増加等により前年同期から増収となりました。

 

この結果、当第3四半期累計期間の売上高は904,762千円(前年同期比31.5%増)、レーザアイウェア事業立ち上げ途上のために依然として販売費及び一般管理費が売上総利益を上回り、営業損失は375,850千円(前年同期は営業損失444,589千円)、経常損失は366,431千円(前年同期は経常損失442,134千円)、四半期純損失は369,703千円(前年同期は四半期純損失444,801千円)となりました。

 

セグメントごとの経営成績は次の通りであります。

 

a.レーザデバイス事業

当第3四半期累計期間におきましては、DFBレーザが半導体検査及び医療機器用途向けの販売増加により、量子ドットレーザが量産出荷や開発用途向け販売増加により、高出力レーザが半導体工場等の各種センサ用途需要の増加によりそれぞれ売上高が前年同期から増加しました。一方、小型可視レーザが、中国における新型コロナウイルス対策の収束によりバイオ検査装置の需要が減退したことに伴い、顧客の生産計画変更と在庫調整が行われた結果、売上高が前年同期から減少しましたが、全体として売上高は前年同期から増加しました。

この結果、当第3四半期累計期間の売上高は669,542千円(前年同期比9.4%増)、セグメント利益は51,483千円(前年同期比31.4%増)となりました。

 

 

b.レーザアイウェア事業

当第3四半期累計期間におきましては、網膜投影ビューファインダであるRETISSA NEOVIEWERの北米販売、眼の健康チェックツールであるRETISSA MEOCHECKの販売増加及び眼の健康チェックサービスの販売増加等により売上高が前年同期から増加しました。

この結果、当第3四半期累計期間の売上高は235,220千円(前年同期比211.0%増)、セグメント損失は217,182千円(前年同期はセグメント損失268,447千円)となりました。

 

(2) 財政状態の状況

(資産)

当第3四半期会計期間末における総資産は前事業年度末から1,371,363千円増加し、6,289,762千円となりました。流動資産は5,929,046千円となり、前事業年度末から1,311,533千円増加しております。これは主に新株予約権行使により現金及び預金が1,310,621千円、網膜投影製品の販売に向けた製品生産により商品及び製品が44,554千円、仕掛品が16,934千円増加した一方、売上代金の回収により売掛金が67,332千円減少したこと等によるものであります。固定資産は360,715千円となり、前事業年度末から59,829千円増加しております。これは主に測定装置の取得によるものであります。

 

(負債)

当第3四半期会計期間末における負債は前事業年度末から113,610千円減少し、364,981千円となりました。流動負債は328,964千円となり、前事業年度末から107,409千円減少しております。これは主に仕入代金決済により買掛金が76,468千円、納税により未払法人税等が28,447千円減少したこと等によるものであります。固定負債は36,016千円となり、前事業年度末から6,200千円減少しております。これは主に長期借入金が返済及び1年内返済予定の長期借入金への振替により5,336千円減少したこと等によるものであります。

 

(純資産)

当第3四半期会計期間末における純資産は前事業年度末から1,484,973千円増加し、5,924,781千円となりました。これは主に新株予約権の行使及び無償減資を行った結果により資本剰余金が489,895千円、利益剰余金が四半期純損失の計上及び無償減資を行った結果等により4,222,166千円増加した一方、新株予約権の行使及び無償減資を行った結果により資本金が3,225,220千円減少したこと等によるものであります。

 

(3) 経営方針・経営戦略等

当第3四半期累計期間において、当社が定めている経営方針、経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第3四半期累計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(5) 研究開発活動

当第3四半期累計期間における研究開発活動の金額は、118,518千円(前年同期比27.4%減)です。なお、当第3四半期累計期間において、当社の研究開発活動について2023年6月27日提出の有価証券報告書「第2 事業の状況 6 研究開発活動」に記載の内容から重要な変更はありません。